2007年03月30日

生き残るために・3

日本鉄鋼連盟(鉄連)は3/29、「ポスト京都議定書」を見据えた温室効果ガスの削減対策について、日本の鉄連はすでに600億円以上負担してるのに、米・中・インドなどの鉄鋼大国に削減義務がないのは不公平と批判。
「温暖化対策しないことで安く作れた鉄鋼」をみんなが買っちゃえば、地球規模で温暖化が進んじゃうでしょ、とも提言。

 →温暖化ガス削減「米中印も参加を」鉄鋼連盟が提言(asahi.com:070329)

確かにひでえ。どんどん言ってやれ。
経営の事情がホンネなんだろうけど、正直に環境問題と捉えてもスジが通ってる。

↓こないだドイツ・ポツダムで開かれた環境サミットでもドイツ環境大臣から文句がついた。
ガブリエル独環境相、地球温暖化対策が遅れているのは米国に姿勢に原因(Technobahn:070319)

何しろアメリカの与党サイドはロビイストの圧力で「温室効果自体がウソッパチだ」ってふれまわってるからねえ。恥ずかしいよねえ。

もう、こうなったら個人個人が「自分が出した分のCO2は責任持って片付ける」しかないのかな...続きを読む
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セレブ専用:おノートPCざんス

高級ファッション雑貨の英ルバグリオ社で「セレブ専用ノートPC」予約受付中っ!

 →英ルバグリオ社、世界初 セレブ専用のノートブックPCを発売へ(Technobahn:070327)

以前エルメスのショーウィンドウの前で、本体よりはるかに高いと思われるiPodケースを発見して固まってしまったワタクシメですが、今回はケタがドーンと違ってます。
1台100万ドル(約1億2000万円)以上って、どういう仕上げになってるんだろう。
スイッチ廻りにダイヤをあしらってあったりするらしいけど、当然ルバグリオ社のWEBは会員しかログインできないので、シモジモの者にはそれ以上のスペックは分りません。
実機を見てみたいなー。触れなくていいから。

写真から推測するに、基調は「黒のツヤツヤ」。
いまヨーロッパで高級感あるエレクトロニクス関連機器といえば、絶対に「黒のツヤツヤ」。
各社の液晶テレビも、Appleの新OS・Leopardのインターフェイスもみーんな「黒のツヤツヤ」。
そんな流れの中でついに女王登場ですかね。

おおお、今こそ世界の「ジャパン」、すなわち「漆塗り」を投入する絶好の商機ではありませんか。
19世紀末の西洋アートシーンを根底から揺さぶったジャポニズムの夢よ再び、ってならないかしら。
光琳や宗達をあしらった蒔絵(まきえ)・沈金(ちんきん)・螺鈿(らでん)仕上げのラグジュアリーなPCなんていいんじゃない。
漆塗り家電の売り込みに、国をあげて真剣に取り組んだ方がいいと思う。いやマジで。

でも100万ドルで買っても、1〜2年たったらショボいスペックになっちゃうんだろうな。
また買うからいいのか ε-(-д-) ハァ
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2007年03月29日

仁義なき5歳児

あらら、またやっちゃった。もう笑うしかないか。閣僚のおぢさま方はどうしちゃったんだろ?
法務大臣が、5歳児でも凶悪犯なら少年院送りのケースもありかもって。少しは考えてからしゃべろうよ。
少年院に保育士を張り付かせるのか?

 →5歳でも少年院送致? 少年法改正案の法相発言で論議(asahi.com:070329)

衆議院法務委員会で14歳未満の殺人などの凶悪犯罪をうけて、少年院送致の年齢下限を変えるかどうか会議してる中で、昨日(3/28)長勢法相が社民の保坂展人さんに「下限撤廃ってことは、10歳・8歳・5歳でも可能なのか」とツッ込まれて、思わず「ありえねぃとは断言できねぃ」とモラシちゃったそうだ。
ありうりえるわけねーだろっつーの!!

少年院や刑務所は矯正施設でしょ。理屈で善悪の判断ができなきゃ「矯正」しようがないでしょが。
そりゃ、5歳で偏微分方程式バリバリ解いちゃうようなトンデモ・チャイルドもいますよ。でも5歳は5歳。

YES/NOを求める質問には「はい」「いいえ」「保留(理由と回答期限付き)」の3つしかないんだから、省の担当と事前にネタ合せしてない事を訊かれたら、自信がなければ無理に答えなければいいのに、と思う。
もうすぐデビューを控えた新入社員さんだってそのくらい分ると思うんだが。

もっとも、ホンネだったら背筋が凍りつく...続きを読む
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ヘビメタで癒される

音楽と癒しの関係について、ちょっと面白い研究。

 →ヘビメタなどの音楽にはリラックス効果がある、英国で論文発表(Technobahn:070328)

この心理学者(ワーウィック大のキャドワルダーさん)は、11−19歳までの10代の生徒12万人のうち「学業の成績が上位5 %に限って」そうなったけど、普通のコでは逆効果で、落ち着かなくなってイライラしちゃった、と言ってる。
でも「学業の成績」って、母集団のとり方が異様に偏ってるし、そこはちょっと違うんじゃないかな。
どういう要請があってこの研究したのか分らないけれど、もっと観点を変えて調べた方がいいだろうね...続きを読む
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2007年03月28日

元祖・スーダラ伝説

昨日、植木等さんが亡くなった。
日本のエンターテインメントの宝物。
順番とはいえ、あの美声の豪快な高笑いが聞けなくなるのは寂しい。

数ヶ月前、TVで久し振りに谷啓さんと対談したとき、収録の最後の別れぎわに、
「お互いこの年になるとねっ、分かるよね…」
と谷さんに優しく微笑み掛けて、二人で目を潤ませて見詰め合ってたのが印象的だった...続きを読む
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2007年03月27日

アンフェアと格差の違い

昨夜職場から家まで運動不足解消をかねて歩いた。
東京のサクラは開花がちょっと足踏みしているけれど、空気には春の匂いが感じられて気持ちよかった。

途中、敷地が1ヘクタール近くはありそうな、巨大な邸宅がある。
大手アパレルの総帥の家で、城郭と見まがうばかりの壁の周囲を回るだけで4〜5分はかかる。
ネットで覆われた広大なスポーツコートもあり、「華麗なる一族」にでも出て来そうな豪快なたたずまい。
維新の獅子が農園として持ってたものが、いろんな理由で将軍家の末裔の方、アラブの富豪の方などの手を経て、今はその方の土地になってるそうだ。
「ジャパニーズ・ドリーム」ってのはこういう事だ、と無言で語りかけて来る様は迫力満点。
規制や慣習のしがらみを超えて、ここまで登りつめるには想像を絶する苦労があっただろう、と思う...続きを読む
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2007年03月25日

充電ステーションのDIY

フィンランドの建築家・アアルト夫妻がデザインした花器や食器って、シンプルだけど深みがあって好きだなあ。
どれも森と湖に囲まれたくらしがバックグラウンドに薫っている。
極めつけは夫君アルヴァ・アアルトの花器「サヴォイ・ベース」。

フィンランドの若手デザイナー、マルティカイネンさんがアアルト生誕100年デザイン・コンペで入賞した時の作品、白樺の曲げ木で出来たポットスタンドも素敵だ。
食卓の上に置いとくだけで何だか嬉しくなる。
郷土の大先輩アアルトへのオマージュ。
こうしてデザインのDNAが伝えられていくんだね。いい話。

振り返って自宅の机や床は電気配線でゴチャゴチャ。
ケータイ、デジカメ、iPod...充電用のアダプタって、どんどん増えて困っちゃいますよね。
こういうのをスッキリ整理できるものってないかしら。
アダプタ・ケーブルの整理BOXは製品としてはある。
 →木肌がきれい。だけど、机上にしか置けない。
他に外国製品もあるけど、メタリックなレトロフューチャーだったり、Vividカラーの60年代ポップなテイストだったりで、いまいちウチには合いません。

んじゃ、って事で
charge01.jpg
自分なりにアアルトへのリスペクトを形にしてみる事に...続きを読む
ラベル:充電
posted by Francisco at 21:21| Comment(0) | TrackBack(1) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地震からは逃げられない

今日午前、能登半島沖で大きな地震があった。
亡くなった方のご冥福を心よりお祈りします。

石川で震度6強を記録。石川・富山両県で怪我人が既に100人を超えるとの報道。
無残に砕け散った家庭の食器やお店の商品。
山間部の道路は寸断されている。
TVの映像を見ると、この国に生きる限り地震からは逃げられないんだと、改めてリアルな恐怖に駆られる。

北陸電力にはぜひとも志賀原発の状況を徹底的にチェックして、結果を公開し、このところのイヤな不安を一掃して欲しい。
今度の地震で近隣の人はみんなそう思ってるはずだ。

そして、もうすぐ統一地方選挙。
自分の身は自分で守るのは基本としても、
候補者を見極める基準として「防災」は外せないと思った。
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2007年03月24日

粘菌は電気ヒツジの夢を見るか

生体物質を使ったバイオコンピュータに新手出現。
理化学研究所(理研)が生きた粘菌を使って、”0”と”1”以外の選択肢を引き出す「生物コンピュータ」の原理を開発。おもしれー。

 → 粘菌使うコンピューター、理研が考案、柔軟な発想可能に。(日経ナビ2008:070319)

明治のダヴィンチ:博物学者・南方熊楠をとりこにした「粘菌」。
菌類の一種で、暮らしやすい時はカビやキノコのような胞子体を作り、ヤバい時は細胞がつながって巨大なアメーバ状にドロドロ歩き回る。
植物と動物両方の生活サイクルをとる不思議な存在。
自然界にはありふれていて、森の朽木なんかによく生えてたりする。
(高校の頃友達とムラサキホコリカビを採集して育てたけど、何か条件が欠けててアメーバ状の変形体にはなってくれなかった。)

半導体チップの代わりに粘菌を使うと、1種類の光刺激(インプット)に10通りの形状(アウトプット)でネバネバっと答えるとか。
ゴルゴ松本がジェスチャーで「ぁ・命っ」てキメる感じか...続きを読む
posted by Francisco at 02:23| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

福祉より地雷を愛する人

設計寿命を越えて運用されているアメリカの気象観測衛星。新品を調達する為の500億円が承認されない。南部のハリケーンであんなに人が亡くなり、今でも多くの人が困窮してるのに。災害予防の予算を削っちゃいかんでしょう。
ステルス爆撃機を1機ガマンすれば、新しい衛星が3機も4機も打ち上げられるって。

 →米国、予算不足で気象観測衛星の運用維持が困難な状況に(technobahn:070319)

と思ってたら、状況はもっと深刻みたい。
追い付いて来るBRICs諸国に月面基地計画でガン飛ばすのもいいけど、そろそろ寿命のスペースシャトル後継機をなんとかしなくていいのかな?

 →米下院科学委員会、十分な予算を確保できなければNASAは崩壊するだろう(technobahn:070320)

スペースラボ(国際宇宙ステーション、ISS)、もうちょっとなのに完成しなくなるよ。
宇宙からの地球環境の研究はここしばらくが正念場なのに。

↓ははーん。原因はここら辺かもね。

ゲイツ米国防長官は3/22、
「軍への緊急追加予算が承認されなければマズい。」
「(イラクとアフガン以外の国で大きな紛争が起きた場合)米国の防衛能力は非常に強力。敵はそのことを覚悟すべき。」
と表明。おおお。まだ別の戦争始める気バリバリですね(-_-;

 →米軍、イラクとアフガン以外の紛争にも対応可能=国防長官(ロイター:070323)...続きを読む
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2007年03月22日

iTunesのデータ移行してみました

昨日はいい天気。でもって奥さんと一緒に、4歳になった息子の自転車の練習がてら、近場の緑道を散歩した。
補助輪付だから絶対コケないのに、ハンドルに誰かが手を添えてないと「怖い、怖い。」とベソをかいている(^^)
距離が離れるほど声が大きくなり、握ると泣き止んで、ほとんどテルミン状態(^^;
でも、帰り道はすっかり自信が付いて、楽しそうに力強くペダルを踏んでいた。
こうして、一歩一歩着実に成長していくものなんだね。感慨。

自分も何か1個新しい事やろうかなと、懸案のiTunes楽曲データのOS9.2.2パーティションからOSX(10.4.9 Tiger)環境への移行を始めてみた。
(ウチのG4 Cubeはいまだにデュアルブート)
いきなりiTunes2.0.4のデータを直に最新版(iTunes7.1.1)と共有するのは危なそう(OS9環境側への副作用もポツポツ聞かれる)だし、まずはライブラリの中にOS9からの楽曲データ(全部MP3)のコピーをドンと流し込んで、iTunes7.1.1で読んでみた。
大部分のタグは文字化けもなく、曲名・アーティスト名等が表示された。
めんどくさがってて損した(・。・ゞ

ほとんどの曲をMacでリッピング&エンコードしてたのが良かったみたい。
プレイリストはタグの修正に較べたら大した手間じゃないから、念のため手を付けずに、Tigerボリューム側でもう一度作ろうかしら。

松田純一さんのサイトを見たら、アルバムアートもネタの絵がHDD上にあれば、ドラッグ・アンド・ドロップで一発リンクできるんだね。
試しに何曲かやったら超カンタン。Apple/Macのインターフェイスって何てヒューマンなんだろう。

(追記:iTunes2の頃より、同じファイルを再生してもずいぶん音が良くなってるんだね。プリセットの各イコライジングのテイストも帯域バランスが変わってる。外付けのUSBコンバータを使わず、Cube付属のアンプにヘッドフォン直挿しで交互に聴いてみた。)

折角ここまで延命させたヴィンテージiPodをOS9からOSX用にファームUPするのはなんだか惜しいので、いずれタッチスクリーンの最新鋭機を導入するまで、OSX側は当分ジュークボックスがわりかな。
ラベル:itunes ipod
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2007年03月21日

タミフル・真夜中の会見

3/21未明、突如TVと新聞のWEB 版に厚生労働省の審議官の会見が出たんでビックラしました。
製薬会社の注意書きに「10歳から19歳の人へのタミフル使用を控える」旨を書き加えてもらい、医療関係者に緊急安全性「情報」を出したと発表。

 →治療薬「タミフル」、10代の服用制限 厚労省指示(asahi.com:070321)

また10代の人が2人、錯乱のせいで大ケガしたそうだ。
おまけに異常行動との因果関係はハッキリしないままとしている。
結局因果関係を認めなくても禁止措置が取れるんなら、もっとはやく決定できなかった事が惜しまれる。
それにここまで引っ張っといて、責任を中外製薬(及び医師)に押し付けるんじゃなくて、
緊急安全性通達や告示の類を厚労大臣名で出すべきなんじゃないのかな。
それとも「日本はアメリカのギリアド社の方の味方なんですよー」っていう意思表示?

失言大臣は、決断が長引く間に亡くなった国民の命をどう考えてるんだろう。
まあ大方、禁止の準備を進める実戦部隊と、「対米関係や製薬会社との利害をガーガー言う省OBや族議員」の間に挟まった厚労省実務トップの訴えに目をパチクリ、ってのが実情かも知んないね。
こういう即時性を求められる重大な行政判断が、いつもカネの圧力でジャマされて進まない。
こんな休日前ギリギリの真夜中に滑り込みで会見に漕ぎつけるなんて、いかに省内の実戦部隊がボロボロになってバトルの日々を走り回ってたかが伺える。
現場の実情を汲み上げて上に持って行っても、正しい決裁がいつまでたってもしてもらえない構造が、またしても浮き彫りになった形だ。
耐震偽装問題や薬害エイズの時とソックリじゃないの。

もうとにかく統一地方選と参院選では、カネしか分らんオヤジを見きわめて一人でも多く交代して頂くのが、安全な日本を作る早道だと改めて思う。

※3/22追記:NPO・医薬ビジランスセンターによれば、タミフルによる幼児・一般成人の突然死もかなり疑わしいみたいだ。ご当地アメリカ食品医薬品局(FDA)でも、去年の秋時点で既に異常行動の可能性について薬の注意書きを改訂してるとの事(「米FDA、タミフルの添付文書改訂へ」A Fledgling Child Psychiatrist様:061120)。ううむ。
ラベル:タミフル
posted by Francisco at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | くらしの安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

読み逃げ禁止って

mixiやモバゲータウンなんかのSNSコミュニティで、足跡だけ残してROMって帰る人を村八にするのが流行ってるとか。
なんじゃそりゃ。

 →「mixi読み逃げ」ってダメなの?(ITmediaNews:070320)

mixiで言えば、マイミクったって、所詮アクセス許可のための会員登録でしょ。
自分はSNSやらないから憶測でしかないけど、親しさとコンテンツの閲覧とは別物じゃないだろうか。
「OFFで本人を知ってる」とか「NET上の付合いだけど交流が頻繁だ」クラスの、割合「濃い」関係があったとしても、書き込みは自主的にするから面白いんであって、強制されたらウザいったらありゃしない。
まして単なるマイミクの間柄で、バトンに地雷仕込まれてたり、挙句のはてに「コメントがないからアク禁」とか言われたら、フツーの神経持ってたら傷つくでしょう。
忙しいときも、気が乗らないときもあるのよ。人間だもの...続きを読む
posted by Francisco at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

神話と科学の境界で

ダーウィンの進化論や地動説は、アメリカでは必ずしも常識じゃないらしい。
「大いなる知性の導きなしに宇宙や生命の進化が進むことはありえない」
「ヒトは最初からヒト。サルからアダムとイブができたはずがない」
「地球は平ら。天地創造のときに太陽や月がその廻りを回るようにデザインされたんだから。」

こういう思想を「インテリジェント・デザイン(知的設計論、知的構想説、以下:IDと省略)」て言って、
特にアメリカではキリスト教右派のロビー活動ではそれなりの力を持っている。
2005年、ペンシルベニア州の連邦地裁では政教分離に反するって事で公の機関による強制は違憲になった。
でもこの所、大統領選を睨んでか、公立学校ではダーウィン進化論と一緒に天地創造説も教えなきゃいけない、って言う動きがまた活発になって来た。
なんかヤな感じ。

 →自由と民主の名の下に創造論教育を主張するCATO Institute(忘却からの帰還様:070316)

こういう攻防戦は戦前からずーっと続いているし、ウソかホントか、アメリカ人の半数は未だにダーウィンの進化論を信じないか、または知らないという統計を見たこともある。
ブッシュ大統領が公然とIDを標榜してるんだから、無理もないか。
大体、占い師まがいのアドバイザーの指導で戦争を決断してるし。
(自分がそんなに敬虔だと言うなら、神の名のもとによそ様の子供たちの頭上にミサイルなんて撃ち込まないで欲しい。)

宇宙も「しぜんに偶然ビッグバンが起こったわけがない。計画通りの日に、6日間で創られたのだ。」
一部の人は「平べったい地球協会」を作って、「ウソッパチの地動説から子供を守れ!」って、何年も前から各州の議会や教委に圧力をかけ続けている。
21世紀ですよ。ローマ法王庁でさえガリレオに謝罪したって言うのにさ。

ま、宗教観じたいはゼッタイに個人の自由だ。それが侵されることがあってはいけない。
ムスリムの人をテロリスト呼ばわりするなんざ、人間としてのレベルが疑われるよ。

でも国策や行政運営に影響するのはいかがなものかねえ...続きを読む
posted by Francisco at 20:11| Comment(4) | TrackBack(4) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大野方栄は天才です

大野方栄(おおのまさえ)さんという歌手を知ってますか?
20年ほど前、「CMソングの女王」といわれ、声を聞かない日はない位の活躍をしていた人だ。
彼女には普段のビジネスでは見せなかったすごい必殺技がある。

ありとあらゆるインスト曲に歌詞を乗っけてヴォーカルでカバーしてしまうんである。
ジャズやボサノバの名曲からクラシックまで、彼女独特のウィスパー・ボイスにかかると全くのオリジナル曲として生まれ変わってしまう。
その才能を愛するスタジオの仲間たちが集まって、彼女のリーダーアルバムを作った。
ブレーンは佐藤博氏。バンドは、野呂・向谷・神保・桜井氏の黄金時代のカシオペアを中心に、鳥山雄司氏やはにわ・仙波氏も。とてつもなく贅沢。
ここに "MASAE ALA MODE" という、J-POP史上類を見ない金字塔が完成した...続きを読む
posted by Francisco at 02:38| Comment(7) | TrackBack(2) | 名盤百選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

死の起源

ヒトの細胞1コ1コの中には、たくさんの種族の命の記憶が受け継がれている。

生物学者リン・マーギュリスさん(マルグリス)とサイエンスライター、ドリオン・セーガンさん*の共著による、マジで衝撃的な進化論。
(*宇宙科学者、故カール・セーガンさんとの間に生まれた彼女の息子さん)

 →リン・マルグリス&ドリオン・セーガン:ミクロコスモス―生命と進化 (東京化学同人 ・1989年・単行本)

生物がまだみんなバイキンだった頃、それは「原核細胞」っていう小さくてDNA(遺伝子の記録メディア)むき出しのシンプルなものだった。
親も子もない、分裂して同じものが増えるだけ。寿命というものがない。個体の「死」が存在しないエデンの園。
でも細胞一つを見れば、わずかな稼ぎ(エネルギー)で生きるのに精一杯の、家族で自転車操業の小さなお店。
ある日ミトコンドリア家のバイキン主人は気付いた。

隣の大きな店で下働きしながらイソウロウした方が家賃が浮くじゃないの。
葉緑体家の主人もスピロヘータ家の主人も同じことに気付いた。
あちこちでそんなことが続くうち、巨大な百貨店がいくつもできていた。
こうして色んな器官が取り込まれて今の動植物のもと:「真核細胞」が誕生したんだって。
大事なDNAも核膜っていう立派な大金庫に納まった。
複雑な流行にも対応できるように「性」を発明して、世代が変わるたびに違う顔かたちや体質をもてるようになった。
そして生命は度重なる大絶滅を何度も乗り越えて、今日まで続いて来た。

ただ代償は重い。禁断の果実をかじった生き物は寿命を持った。
つまり「死ぬ」運命になった...続きを読む
posted by Francisco at 21:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 良書百選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

中村屋!

たまにはちょっと一息。

「中村屋」って知ってる?

 →ここ

「チバシガサガ」より笑った。
うまいなあ。
ラベル:中村屋
posted by Francisco at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

都知事選マージャン

今日3/16、東京で観測史上一番おそい初雪が降った。と言ってもみぞれが時おりパラつくだけで。
温暖化という死の足音は少しづつ、確実に近づいているみたいだ。

ところで、都知事選がようやく始動。。。
昨日から記者会見にニュースショーと、4人の候補者が東京という雀卓を囲んでジャラジャラと自分のテ(役)を披露しあっている感じ。
3人の誰が一番アガリに近いかな(すでにオヤを外して考えてるし^^;)...続きを読む
posted by Francisco at 11:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

Vistaの広告にびっくり100回

M$のWEBページに「Windows Vista にびっくり 100 回」っていう超強烈なPRコーナー発見。

 ココで知りました
 →OSは論争すべきではない(外崎(とのさき)さんの抱腹絶倒コラム「がんばれ!!ゲイツ君」:070220)

 →Windows Vista にびっくり 100 回

びっくりの理由:「静止画を楽しめる」、「PC の自動更新」、「…」...
覗いたけど自分がフリーズして、読み進めなかった。ゴメンナサイ(^^;
やっぱりビノレ・ゲイツさんの会社ってスゴイ。

当面XPで全く不自由してないしなあ…
posted by Francisco at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Mac・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鳥頭とアロマテラピー

おおっ Σ( ゚Д゚; これは天の助けか

 →睡眠中に香りの刺激を受けると記憶力が向上する、ドイツの研究者が研究結果を発表(technobahn:070312)

 →記憶向上には睡眠中の「いい匂い」が効果的?(日刊アメモバニュース:070312)

不肖、いま自分で言った事とチグハグな行動を取ったり、モノが手から放れた瞬間にどこに置いたかわかんなくなったりすることが頻繁。
奥さんからは「3歩歩くと忘れちゃう」とか、「海馬がヤバイ」とか言われ。
「ブログ、『鳥頭日記』とかにすればアクセス増えるのに。」
本人は単におっちょこちょいなだけだと思ってるんだけど(ほんの少しだけ傷ついてたりして)。

被験者にバラの香りの部屋で物の位置を記憶させて、睡眠後にバラの香りの刺激を与えたグループと与えなかったグループを翌日較べたら、寝てる間に香りを与えたた方がよく覚えてたとか。 へえー。
脳ミソに効くアロマテラピーか。だまされたと思ってやってみようかな...続きを読む
posted by Francisco at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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