2008年04月19日

一条の光が射した日。

04/17名古屋高裁の判断に胸が高鳴った。

まだ正義は消えていない。
騒ぎ続ければ、届くんだよ。
だから希望は捨てない。

「イラクへの自衛隊派遣は、憲法違反の行為を含んでいる。」

自民・公明政権が国民にウソをつき続けた事を、司法がくつがえした。
それだけで充分に画期的だ。

自衛隊派遣差し止めと慰謝料請求は退けられ、原告は負けたけれど、
この敗訴は、実は勝利と言っていい。

国が勝訴する形になったので、もう最高裁に上告できない。
原告団は上告しないだろうから、これで確定する。
いちばん与党が手を回しやすい最高裁は、今度は使えない。

判決の骨子は至ってシンプル。

イラク、特にバグダッドは「戦闘地域」であり、
そこにに多国籍軍武装兵員を運ぶ事は「他国の武力行為と一体化した行動」であり、
憲法9条1項とイラク特措法に違反する活動であるとの判断。

この期に及んで政府与党は「政治に司法が口出しするな」
などと寝言をこぼしてるけど、まったくただの見苦しい逆ギレに過ぎない。
そんなイイワケをすればするほど、裁判所が行政府の言いなりにならず、
三権分立の矜持(きょうじ)を、凛とした態度で示した気高さが輝くだけだ。

先年度一杯で退官した青山邦夫裁判長のギリギリの尽力と、
それを最後まで逃げずに支え続けた現役の裁判官の皆様に、
敬意を表し、心からお礼申し上げます。
これからの仕事上の圧力を考えると、その行動に背筋が伸びる。

そして各地で同様の訴えを起こした全ての原告団の皆様、
外交官の人生を投げ打って闘ってきた天木直人さんに、
敬意を表し、心からお礼申し上げます。

自衛隊員のかけがえない命を一人でも失いたくない。

アメリカの政財界のためにひねり殺される中東の一般市民の命。

そして自民党と財界が水面下で着々準備してる徴兵制度で、
我が子を戦場に送られるのはマッピラだ。

人間の命に重み付けする連中にこのまま政治を任せたら、殺される。

080418東京新聞(中日新聞)の勇気ある解説と社説を貼っておくよ。
政府与党による情報統制が日に日に厳しく(ご近所の国の事は言えない)、
手にし損ねた報道は取り返せないことが多くなって来た。
昨日はドシャ降りの雨の中、朝刊を買いにコンビニに走った。
こんなことは自分でも初めてだ。

(第1面の解説から引用開始)
証拠を重ね違憲性裏付け

 戦闘地域で行う平たん活動も戦闘に参加していることと同じ―。名古屋高裁が示した判断は、派遣について、真っ向から違憲性と向き合って、結論を導き出したまれにみるものだ。
 全国で約四年にわたり行われてきた市民の訴えに対し、裁判所は一度も憲法判断に踏み込むことはなかった。こと憲法九条に関しては、自衛隊の存在が違憲だと認定した一九七三年の札幌地裁の長沼判決以来であり、いかに裁判所が憲法判断を避けてきたかが分かる。
 一審では裁判長の訴訟指揮により弁護団にとっては立証の機会が十分に与えられなかった。そこで控訴審では映像から書面までイラク戦争にかかわる多くの証拠を提出した。
 現在のイラクの紛争状況を写したDVDは証拠として採用され、法廷で約三十分間流された。証人の山田朗・明治大学教授は「現代戦では輸送等の補給活動も戦闘行為の重要な要素である」という趣旨を話し、空自の輸送活動の違憲性を裏付けた。
 (名古屋社会部・長田弘己)

(引用おわり)

よくぞ書いた!永久保存版にしよっと(^^)

(社説引用開始)
イラク空自違憲 『派兵』への歯止めだ

2008年4月18日

 航空自衛隊のイラク派遣は憲法九条に違反している。名古屋高裁が示した司法判断は、空自の早期撤退を促すもので、さらには自衛隊の海外「派兵」への歯止めとして受け止めることができる。

 高裁の違憲判断はわかりやすい論理になっている。

 イラク特措法は、人道復興支援のため「非戦闘地域」での活動を規定している。空自のC130輸送機は、武装した米兵らをバグダッドなどに空輸している。ところが、バグダッドは戦闘地域、すなわち戦場である。

 戦場に兵士を送るのは軍事上の後方支援となる。これは非戦闘地域に活動を限定したイラク特措法から逸脱し、武力行使を禁じた憲法九条に違反するとした。

 イラク戦争開戦から五年余。大量破壊兵器の保有、国際テロの支援を理由に米英両国は攻撃に踏み切った。「事前に悪をたたく」という米ブッシュ政権の先制攻撃論が理論的支柱となった。

 いずれも見込み違いの「大義なき開戦」だったことは明らかだ。この五年は、イラク人にとり苦難と混乱の日々であった。世界保健機関(WHO)によると、十五万人以上のイラク人が死亡した。

 米兵死者が四千人を超す米国も、厭戦(えんせん)気分が満ちている。秋の大統領選ではイラク問題が最大争点となりそうだ。

 では、小泉政権の「開戦支持」は正しかったか。この支持の延長に自衛隊の派遣があった。イラク南部サマワに派遣された陸上自衛隊は、インフラ整備など復興支援の活動を展開したが、空自は情報開示に乏しく、活動実態は伝わっていない。

 高裁が違憲とした以上、空自の輸送活動をこのまま継続することは難しく、撤退も視野に入れた検討が必要ではないか。福田政権にとっては、道路財源や高齢者医療の内政問題に加え、日米同盟にかかわる安全保障上の外交課題を背負うことになった。

 もう一つ、今回の違憲判決が明確にしたのは、自衛隊海外派遣と憲法九条の関係である。与党の中には、自衛隊の海外派遣を恒久法化しようという動きがある。しかし、九条が派遣でなく「派兵」への歯止めとなることを憲法判断は教えた。

 イラク派遣に限らず、司法は自衛隊に関する憲法判断を避けてきた。今回の踏み込んだ判決を受け止め、平和憲法の重さとともに、世界の中にある日本の役割を考える機会としたい。

(引用おわり)

中立こそ報道の命。これぞジャーナリストの仕事!!

これからの国際貢献を考えるのに、「国際紛争解決人」伊勢崎賢治さんの
宝物のような2冊の本をオススメします。
憲法9条を維持し、国際社会のためにこれを積極的に役立てるアイディアが提示されています。
とっても読みやすいし、ホントに目からウロコ落ちまくりです。
お玉おばさんみたいになって来た)

自衛隊の国際貢献は憲法九条で―国連平和維持軍を統括した男の結論( 08年・かもがわ出版)


武装解除 -紛争屋が見た世界 (04年・講談社現代新書)

紛争地帯の社会の建て直しのために、時には数千人規模の軍隊を
指揮したり、外交官とガップリ組んだりしながら、
体を張って奔走する伊勢崎さんの語る言葉は、
あまりにもリアルで、日本の箱庭でピーチクパーチクやってる
政府与党のピンボケ具合が見事にあぶりだされている。
そして軍事組織の存在から目を背けたまま護憲を語る人も手厳しく批判。

「DVD/誇り」みたいな時代錯誤な教材で、税金使って子供たちを
軍国洗脳しようなんてエネルギーの余裕があるなら、
伊勢崎先生の本を社会科の副読本にして日本中に配って欲しい。
中学生はこれ読んだだけで、世界に視野が拡がると思うよ。

04/27の山口2区の衆院補選では、自民党は○○○まがいの手で
「野党に入れたら、この街に住めないと思え」とか
「商売できないようにしてやる」とかマジで有権者の恫喝を展開しているようです。
平岡さんが当選すると、共謀罪をますます新設させにくくなるからね。
ブログを書いただけで特高警察に捕まる世の中はイヤだ。

オドシに負けず平岡さんに正義の1票を!!

総選挙。自公落として明るい未来。


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posted by Francisco at 11:05| Comment(3) | TrackBack(7) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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