「根本的なカイカクで強い農業に転換」
「環境、合理化で努力する農家には補助」って盛んに言ってる。
でも、あちこち知り合いから聞こえて来るのは、
「もう限界だ。日本の農業はいよいよ危ない。」
「農家は疲弊し土地は荒れ、後継者どころか離農が進み、耕地が減る一方。」
だという話ばかり。
強い農業って言えば聞こえはいいけど、
たとえば地域独自のブランド品を、少し高くてもちゃんと売れるようにするのって、
並大抵じゃないだろう。
もっと国民がお米を食べるように本気で国を挙げてなんかやっているか??
オカミの言ってる「強い農業」は、所詮「アメリカ型の大規模・会社形式の農業」
って事なんだろう。
ヘリコプターで世話するような巨大な耕作地を持ってる人って、
全国でいったいどの位の割合いるんだろ。。。
それに広い田畑を持ってたって、左ウチワな人なんか、今どきほとんどいない。
がんばって穀物や野菜を作っても、地球の裏から運ばれて
大型スーパーで売られる農産物に価格で勝つのは苦しい。
サミットが終わったと思ったら、最近またマスコミが
寄ってたかって、重箱のスミの不祥事を書きたて、
「農協たたき」をスタートした。
農協の資金を郵貯・簡保同様、国際金融資本のバクチのカタに
売り渡そうとする財務サイドと、
それに抵抗する農林サイドのせめぎ合いが覗く。
ヘタすると財務や経産省のおエライ様は、
畑やハウスに「カーギル」なんて看板が付いてる風景をイメージしてたりして。
日本で出来た農作物をアメリカ様の製品として世界に販売。。。
→カーギルは過去最高益 穀物高で米大手好決算(東京新聞:080820)
アメリカ様の命令で大店法を改悪し、全国の商店街を「シャッター通り」に
変えたのと同じやり方を、今度は農業に適用しようとしてるのじゃないか?
まさか、食糧自給は全部あきらめて、日本中でバイオ燃料でも作れとでも?
→バイオ燃料植物はびこる 生態系への悪影響に懸念(西日本新聞:080819)
→農業生産拡大が魚を殺す 海洋デッドゾーンが世界中で急増
(農業情報研究所様:080815)
圧政で離農を促進し、カネの力で地上げまがいに耕作地の収奪をしたとしても、
地域や産品によって全て違う生産のノウハウを、画一的・機械的に
一元管理できるはずがない。
山地・丘陵地が耕地の大半を占め、海辺の多くは伝統的に半農半漁。
小さな土地でも、遠い先祖からの贈り物として、隣近所で力を合わせて
きめ細かな技術で食の生産拠点を守って来たから、今の日本がある。
農業(農林水産業すべて)は、フィジカルな労働としてはきつい。
でも、神々しい使命がある。
「自然へのおそれ・よろこび」
「天の恵みを社会に配分する者としてのプライド」
この二つを生産者から奪い、日本の農業の息の根を止めるには
今の調子で、里山の破壊と価格破壊を進めれば、カンタンだ。
せっかく世界でも稀なほど豊かな農業文化を持ちながら
農業をバカにし、ないがしろにする今の日本社会の未来は危うい。
農業にも少しでも保護の手を差し伸べようとする人は、
自公政権の下では、この国のトップにはいないんだな。。。
とにかく消費者も、地産地消で国内・地域を応援しよう。
家計はますます火の車でも、何か一品ぐらい国産・地元産を食卓に乗せよう。
→市民の力があればWTOなんて怖くない(JanJanニュース:080730)
今度こそ、同じ怒りの元に生産者・消費者一丸となって、
現代の農民一揆を起こす時じゃないかしら。
命おとすな、自民おとせ。
政権交代こそ改革の本丸。

ここって、どこの国ですか?
票数インチキし放題の電子投票制度導入
野蛮な大量処刑を推進する裁判員制度
目くばせだけでタイホ出来る共謀罪創設
独裁国家並みのネット規制
総選挙で一揆を起こそう!!
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カーギルは過去最高益 穀物高で米大手好決算(東京新聞:080820)
<引用開始>
【ニューヨーク19日共同】世界最大の穀物商社(メジャー)米カーギルが19日に発表した2008年5月期決算は、記録的な穀物高を背景に純利益が前期比69%増の39億5100万ドル(約4300億円)と大幅に増加し、過去最高益となった。
食料価格の高騰から途上国を中心に暴動やデモが起きたが、世界的に穀物供給を支配するとされる米有力メジャーは軒並み好決算となっている。
同日までに08年6月期決算を発表した米穀物メジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は、前年に資産売却益などを計上したため純利益が減益となったが、その要因を除くと実質的には前期比20%増の増益を確保。同ブンゲの08年4−6月期の純利益は、前年同期の4・5倍に膨らんだ。
中国など新興国での小麦やトウモロコシなどの穀物需要の高まりに加え、肥料価格の上昇もカーギルの好業績を支えた。売上高は36%増の1204億3900万ドル。
<引用おわり>
バイオ燃料植物はびこる 生態系への悪影響に懸念(西日本新聞:080819)
<引用開始>
世界各地で進むバイオ燃料の開発のために、本来の生息地以外の場所に原料となる植物が移植され、既に一部で森林破壊など生態系に悪影響をもたらしているとの報告書を、国際的な科学者の組織の研究グループが19日までにまとめた。
急速に進むバイオ燃料開発によって、外来種植物の拡大が人為的に加速されることに、グループは「安易に導入する前に生態系への影響をきちんと評価し、できる限り在来種の利用を検討するべきだ」と警告している。
報告書をまとめた世界侵入種プログラム(GISP、ケニア)によると、各国で「侵入(外来)種」としてリストアップされたバイオ燃料関連植物は既に30種を超え、中にはブラジルなど各地で栽培されているアフリカ産のアブラヤシのように森林破壊につながっている例もある。
研究グループは、各国で確認されている外来侵入植物のデータベースと、バイオ燃料の原料として利用されたり、利用が提案されたりしている植物のリストを付き合わせるなどして関連を調査。
<引用おわり>