福岡正信さんが亡くなった。
かけがえのない宝物が、旅立ってしまった。
この痛みに満ちた世界に、ぽっかりと穴が開いたような気持ちだ。
「わら一本の革命」
この本(世界17か国で翻訳)に出会い、世界観が変わった。
「耕さない。」「除草しない。」「無肥料。」「無農薬。」
自然に逆らわなくとも、十分に収量が得られる。
有機農法をはるかに超えた自然農法。
世界で砂漠化防止のために、その地域に適したタネ入りの
「粘土団子」を空から蒔く農法を説いて回った。
アフリカ・アジア・アメリカ・ヨーロッパ各国で、
福岡さんの自然農法はすばらしい成果を上げてきたけれど、
日本では上からの徹底的な妨害のため、
福岡さんの名前すらほとんど知られていない。
「緑の空爆」と呼んだ方がいる。言いえて妙だ。
爆弾やミサイルでなく、粘土団子で紛争地帯を緑で満たす。
福岡さんはご自分の著書で、自然農園のことをを、
遠い所、地球の反対からわざわざ見に来る人が多いけれど、
近くの人は誰も見に来ない、近いほど気づかない、
とおっしゃっていた。
大切なものは目に見えない。自分で見ようとしない限り。
一粒の麦もし死なずば、必ず想いは引き継がれる。
福岡さん、これからは空の上から我々を見守ってください。。。
自然農法を提唱 福岡正信さんが死去(asahi.com:080816)
<引用開始>
自然農法を提唱し、世界各国で砂漠緑化などに取り組んだ福岡正信(ふくおか・まさのぶ)さんが16日、老衰で死去した。95歳だった。「アジアのノーベル賞」と言われるフィリピンのマグサイサイ賞やインド最高栄誉賞を受賞した。通夜は17日午後6時30分、葬儀は18日午後1時30分から愛媛県伊予市市場127のルミエール伊予で営まれる。喪主は長男雅人さん。
伊予市生まれ。岐阜高等農林学校卒業。横浜税関植物検査課と高知県農業試験場に勤務した後、20代で伊予市に帰郷した。
米や野菜作りにおいていかに人の手を省き、自然の力にゆだねるかを追究。土を耕さず無肥料・無農薬・無除草で作物を育てることを特徴とする自然農法を確立した。
とりわけ、田植えをせず、種籾(たねもみ)をじかに地面にまいて米を作り、刈り取る前に麦の種をまくという「不耕起直播(ちょくはん)」の米麦連続栽培は晩年まで改良を重ねた。
樹木や果樹などの約100種の種を粘土に混ぜてつくる特製の「粘土団子」を活用して、アジアやアフリカ諸国の砂漠緑化にもかかわった。海外では宗教哲学者としての評価も高い。著書「わら一本の革命」は世界各国の言語に翻訳された。
<引用おわり>
もっとよく知りたくなりました。