2007年03月10日

生き残るために

いま人類最大の問題は、ゼッタイに「 環 境 」
地球上に生きてる限り、だれ一人逃げられない。

開催中のEU首脳会議でついに今日、とんでもなく厳しい合意が行われた。
2020年までにEU各国は再生可能エネルギー(水力、風力、太陽光、バイオマスなど)の利用比率を全体の20%に高めることを義務化、
温暖化ガス排出量20%減を目標にするという、前代未聞の厳しい内容が合意された。(CO2以外もたくさんあるから大変だよ)

ガソリンなど燃料分野へのバイオ燃料使用比率10%以上を目指すことも盛り込まれた。ひいいー。

ヨーロッパの人は、今を逃したら終わりだってことを正直に認めてハラを決めた。
もう人類存続のためには、なりふり構ってられないんだもの。
だからこんなちょっと達成できそうもない凄い決断をしたんだと思う....

なのにTVを見てても、ほんの一瞬しか報道されず、ナニ言ってるのか分らないうちに造反議員復党問題に切り替わっちゃう。
んなこたあ後回しでいいんだって。人類最大の問題だぜ。何なの、ノーテンキなこの国。

オーストラリアも既に先月、温室効果ガス削減のための即効性の高い方策として、世界で初めて白熱電球の販売の全面禁止を決めた。
オーストラリア政府、白熱電球の利用を2010年までに禁止の方針(technobahn:070223)

家電大手のフィリップスも2016年までに白熱電球の生産を停止することを表明している。

一方、最大のエネルギー消費国・アメリカは京都議定書も蹴飛ばしたまんまだ。
「白熱電球は、エネルギー効率を倍増してバリバリ生産するから当分大丈夫(GE)」などとカン違いの大手家電メーカーの抵抗が強く、動じる気配なし。
唯一シュワちゃんのカリフォルニアだけが州法化しようと孤軍奮闘中とか。
電球ひとつとっても自分のことしか考えてないか、人類全体の危機を認識してるか、真剣さの差がハッキリ出る。

中国にいたっては、いま高度経済成長真っ只中の無責任男スーダラ節オリンピック万博世界の国からこんにちはのお祭りモードなので、説得していくのは大変だろう。
ブラジル・ロシア・インドも含め、エネルギー大国めざして急成長中のBRICs4カ国で26億人、世界の人口の約45%を占める。
中国だけでも戸籍のない人が3億人はいるから、実際は30億人、世界の人口の50%ぐらいいるハズ。
地球人を二人連れて来ると、必ず一人はBRICs、ってことになる。ココを何とか説得しないと確実に破滅だ。

限られた地球の上で、ホントは経済規模はもう成長させられない。「景気」という概念が消滅する時代も遠くはないだろう。
これからは富の再配分をし、効率とリサイクルで生活レベルを維持する工夫の時代だ。

技術大国日本がリーダーシップを発揮したら出来ることは一杯ある。
とってもつらくて怖いだろうけど。
星条旗のアニキとうまく行かなくなるかも知れない。
いじめられてる人の味方をして青タン作って、返り血を浴びるかもしれない。
それでも必ず世界の幸せに貢献できる。
あのときカツアゲに負けて転ばなくてよかったと思える日が来る。

だけどアニキと違うことは一切できない日本。これからどうするんだろう。
posted by Francisco at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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