2007年03月10日

生き残るために・2

EU首脳会議は2日目の3/9、地球温暖化対策についての義務の合意に続いて、さらに真剣な行動計画を採択。
CO2など温暖化ガスの排出削減目標を30%(1990年比)として、EUだけでなく日本、アメリカにも対応を迫ることに決定。
 →先進国のCO2、EUが30%削減を提唱(NIKKEI:070310)

ポスト京都議定書(2013年で効力切れ)の社会ルールを作るにはあまりにも時間がない。

6月のハイリゲンダム・サミットでも日米の説得に回るつもりらしい。先進国は自分の首を締めてでも、BRICsに対してリーダーシップを見せなければおしまいだ....

まったくその通りだと思う。いやがる人は、周りからしつこく言わないと変わらない。

いま、朝のNHKニュースを見ながら書いてるけど、やっぱり昨日のEU内部の20%合意だけしか言ってなくて、「国として聞きたくない情報」には触れてない。
明らかに報道にフィルターが掛かってる気がする。なんかヤな傾向だな。

日米両政府はは統一地方選・参院選、そして大統領選で頭が一杯で、票集めに直結しない環境問題なんか後回しにしたいだろう。
いや、迷惑に決まってる。

「30%」っていう数字はハンパじゃない。ニュースを知って、正直ビビった。
これは小手先じゃとても達成できないよ。産業構造を根底から変えなきゃ絶対ムリだもの。マジで動き出したヨーロッパ。一緒に走り出すチャンスを逃したら、確実に大きな後悔が待ってる。

「パイプラインの蛇口閉め事件」のロシアに対する牽制(いやがらせ)って見る向きもあるだろうけど、そんなのは結果的なことに過ぎない。
まず全体で燃料を燃やす量を減らすのが先決なんだから。

元・米民主党の大統領候補、アル・ゴアさんがドキュメンタリー「不都合な真実(An Inconvenient Truth)」でブッシュ政権の環境問題の握りつぶしを強烈に批判してるけど、あれは単なる共和党攻撃のプロパガンダなんかじゃないと思う。
だって、彼はスパッと議員を辞めちゃってるし。
 →「不都合な真実」公式サイト
「自分の子供が交通事故から辛くも生還する」っていう、きわめてプライヴェートな事件で彼の人生は一変した。家族が幸せに生きて行かれる事が政治の駆け引きより大事だって気付いたそうだ。

青空と恵みの雨を繰り返し、今年も春の匂いがしてきた。でも東京ではついに雪を目にすることがなかった。こんな当たり前のことが遠い思い出にならないように、もう一度考えてみよう。地方統一選で誰を選ぶかは一人一人の手の中にあるからね。
(パソコン部屋、すげー寒いです。まずは自分から。)
posted by Francisco at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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