「大いなる知性の導きなしに宇宙や生命の進化が進むことはありえない」
「ヒトは最初からヒト。サルからアダムとイブができたはずがない」
「地球は平ら。天地創造のときに太陽や月がその廻りを回るようにデザインされたんだから。」
こういう思想を「インテリジェント・デザイン(知的設計論、知的構想説、以下:IDと省略)」て言って、
特にアメリカではキリスト教右派のロビー活動ではそれなりの力を持っている。
2005年、ペンシルベニア州の連邦地裁では政教分離に反するって事で公の機関による強制は違憲になった。
でもこの所、大統領選を睨んでか、公立学校ではダーウィン進化論と一緒に天地創造説も教えなきゃいけない、って言う動きがまた活発になって来た。
なんかヤな感じ。
→自由と民主の名の下に創造論教育を主張するCATO Institute(忘却からの帰還様:070316)
こういう攻防戦は戦前からずーっと続いているし、ウソかホントか、アメリカ人の半数は未だにダーウィンの進化論を信じないか、または知らないという統計を見たこともある。
ブッシュ大統領が公然とIDを標榜してるんだから、無理もないか。
大体、占い師まがいのアドバイザーの指導で戦争を決断してるし。
(自分がそんなに敬虔だと言うなら、神の名のもとによそ様の子供たちの頭上にミサイルなんて撃ち込まないで欲しい。)
宇宙も「しぜんに偶然ビッグバンが起こったわけがない。計画通りの日に、6日間で創られたのだ。」
一部の人は「平べったい地球協会」を作って、「ウソッパチの地動説から子供を守れ!」って、何年も前から各州の議会や教委に圧力をかけ続けている。
21世紀ですよ。ローマ法王庁でさえガリレオに謝罪したって言うのにさ。
ま、宗教観じたいはゼッタイに個人の自由だ。それが侵されることがあってはいけない。
ムスリムの人をテロリスト呼ばわりするなんざ、人間としてのレベルが疑われるよ。
でも国策や行政運営に影響するのはいかがなものかねえ....
「強い人間原理」っていう物理の理論を、ちゃんと分るように説明してこなかった科学者側にも不満を感じる。
人間が観測しない限り宇宙の姿は認識されない、ってのは量子論や不確定性原理とも通底している(弱い人間原理)。
ま、「オレが死んだら世界は消えるんだもんね。」に近いともいえる。
でも「なぜ重力はこういう風に働くのか」とか「なぜ宇宙は130億歳なの?」と言うような問いに、
「そうなっていなけりゃ、今頃我々は存在してないからだ。」って答えるやり方は、疑似科学論者の武器として利用されやすい。
物理界の大御所たちがこれを口にしたから、彼らにはまた都合がいいんだな。
確かに科学・芸術・哲学の直感的(宗教的)ひらめきに関係する大脳皮質の領野には、重なる部分があるみたいだ。
船の窓から地球を見たことで神秘体験し(高度な統合処理のスイッチが入り)、帰還後に精神世界の探求や環境問題にフィールドを移す宇宙飛行士も少なくないって言うよね。
これはすばらしい本→立花隆:宇宙からの帰還(中央公論新社・1985年・文庫)
物理学者や生物学者で、研究の中で「世界の秘密(宮崎駿風に言えば)」に触れた瞬間、神的体験に近い、魂が震える経験をしたって言う人も多い。
でも、出発点を神様のせいにしちゃったら、単なる責任放棄じゃないのかね。
まして、公立の学校教育でそんな疑似科学を子供に強いたら、それこそ思想・信教の自由の侵害以外の何モノでもないと思う。
本末転倒の運動家たちによるカネと票田の圧力に、屈しちゃう政治家が大勢いることが、よそ様の国ながら腹立たしい。
疑似科学の功罪は身近にも潜んでいるしね。
例えば、遺伝子の多型の表現形に過ぎない血液型と、個人の性格の関連性が日本では殆ど常識化しちゃってる。
人事で考慮する
性格が血液型で先天的に決まるかっちゅーの!!
ググると、うえっ、日本にもあるわあるわID推進サイト。
当然、例のきゃうくゎい絡みが多くて、海のこっち側から「啓蒙活動」を支援している感じ(^^;
さて、ID論争。対岸の火事ですよーって構えてて大丈夫なのかな?
「天から国つくりの開祖がやって来た」っていう洗脳ビームで歴史の教え方を変えたがってる長老がいっぱいいるよ。どっかの国に。
突然のコメント失礼致します。
私のサイトで、こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
http://babyif.blog96.fc2.com/blog-entry-76.html
ブログ拝見しました。いろいろ考えさせられますね。
次の世代に残してあげられる財産は、教育、つまり「生きる智慧」しかないと思います。
カネは、あるに越した事はありませんが、所詮モノに過ぎませんしね。
日本の子供たちの、考える力・覚える力の低下、いじめ・万引きの蔓延は、
家庭の教育姿勢によるところが極めて大きいと思います。
親ひとりひとりがこれを自覚しないと、教育基本法関連をいくら小手先でいじってもダメでしょう。
経済レベルや、子供と接する事ができる時間の違いに関係なく、
「親は、オトナは、いつでも君の味方だよ」
「人様には迷惑をかけるなよ」
という姿勢が基本だったハズですよね。
当たり前すぎて今更って感じですが、これすら行われてないから変な事になってる気がします。
例えば、いじめにあっても「自分の親から教師・相手の親へのチクリと、それに対する倍返しの報復」
が足かせになって、ほとんどが表に現われてきません。
これは今も昔も、子供界の非情な掟ですし、これからも決して変わりません。
誰でも一度は子供だったわけですから、思い出せば分かるはずです。
子供が極限状態に置かれたとき、親や教師が避難場所にならないから問題が大きくなるのです。
特に公立校の教師が上に逆らって現場のゆがみに切り込んで行くには、現在では大変な勇気とエネルギーが要ります。
これがいじめによる自殺の第一原因です。
でも、メデイアはナゼかほとんど家庭の責任に触れる事がありません。
学校側だけの問題にした方が番組や記事としてインパクトがあるからです。
だから家庭が最終避難場所にならなくてはいけないのです。
・「そんな酷い学校には行かなくていいよ。ダメなら転校しよう」とか、
「受験が全てじゃない」位のことが言えること。(今まで払った教育費と子供の身の安全とどちらが大事か)
・ウソの情報を、ウソだと勇気を持っていえること。(血液型や星座は楽しいけど科学的根拠はない、など)
・「自分の力で考える習慣」をつけさせる事。答えを全部与える方が遥かにカンタンですが。
こんなことを頭において子供と向き合って行くつもりです。
昔はどんな理由があろうが、いじめた方の親が相手の家に謝りに行ったものです。子の責任は親の責任。
私たちの親も泣いたり笑ったりしながら子供を育てて来たではないですか。私たちにできないわけがないのです。
よろしかったら、また遊びにいらして下さいね。!
これは根本的な誤りです。
繰り返して言いますが、家庭は社会からの最終避難場所にならなければいけません。
教育勅語の載った教科書しか採用せず、アジア再侵略が日本の国是であるとアニメまで作って、絶対服従のロボットの量産を開始した公立校の教育現場。
戦争の足音も急激に大きくなって来ました。
それぞれの家庭で、子供達への洗脳を阻止しなければ、これから生きていく世代の未来には地獄しかなくなります。
ただ、宇宙や地球上のあらゆる存在の起原を何に求めればいいのかを現代科学で完璧に説明できないのは、あまりにも情けない。
学校で先生が困る。権威が落ちる。そんなところで手っ取り早く子供の口を塞ぐための応急措置として便利だ、そうした気休めとしてはうってつけなのではないでしょうか。
科学的実証が確かではないので、そういう意味では、進化論を未だに絶対のように教える日本の方が稚拙とは言えます。
「実は人類はこの問題を未だ解決できていません。」とはっきり言うべき事案です。
あるいは、「このような説もあります。」に留めるべきです。
そうすることで、自然に対しての謙虚さも学べます。本当かどうかはっきりしない事を、こうに決っていると教えることは真実をうやむやにしていることであり、ひいては傲慢に繋がり、それが返って真実への探求を阻むことにもなります。
様々な書籍を読むと感じるのですが
聖書や古文書などに書かれていることは文学的であり比喩的なので、科学的真実からはかけ離れていると考えられがちですが、聖書や古文書をヒントに科学的に解明され、発展したいったものは多いですよ。
ただ、それには聖書を信じることが前提のようですが。
以外に、聖書や仏典などを信じる科学者によって「神が人類をお造りになった」という節が発明発見のヒントに繋がることもあり得ますね。
そうした見地からすると、そんなはずは絶対にない。という頑迷な考えの方がある意味洗脳のようにも見えます。
聖書は長く人々によって伝えられたきたという意味ではとても秀でた書物だと考えられます。
それに比べマルクスの資本論やニーチェは新しい説ではあるものの、もう一つの深みはありません。
女性誌の今年の流行ファッションくらいの価値はあるかもしれません。
科学を探求する上では謙虚で柔軟。これこそ洗脳をとく鍵ではないでしょうか。