→鼻歌サイト「midomi」が日本上陸 「あの曲は?」を歌って検索(ITmedia News:070316)
→アメリカ本家サイト
自分はやってないけど、本家サイトを試してみた人の反応をググると、おおかたは、
「鼻歌はまあまあヒット・口笛だとイマイチ」
「でたらめ歌詞つけて歌うと結構見つかる」
「歌詞付きできっちり歌うとGOOD」
「マイナーアーティストや新しい曲のデータベースは少ない」
てな予想通りの感じですな。
SNS対応も進めてて、「歌入れ」した鼻歌アーティスト同士がプロフも共有してマイミク状態になれるみたい。
今んとこパソコンのマイク端子から歌う方式とか。
auのサービス等と競争するには、モバイル完全対応が条件かな。
そしたら一気に大化けするかもね。
コンセプトは「音楽のWikipediaを目指した」んだそうだ。
面白そう。早く著作権問題をクリアして頑張って欲しい。
でもホントに欲しい検索サイトはというと....
実際は、TV・映画・ドラマでチロッと耳にしたけど気になってしょうがない場合で、
それもやジャズやクラシックのオーケストラ曲だと複雑すぎて鼻歌で歌えないケースも多いと思う。
↓↓こんな感じで答えてくれる夢の「音楽専用のWikipedia」よ、現れてくれー。
そしたら知ってる事ぐらいはカキコ協力しちゃうのになー。
-例1-
Q:
1960年代のバラエティ「シャボン玉ホリデー」の中のコント
「お父っつあん、おかゆが出来たわよ。(ザ・ピーナッツ)」
「いつもすまないなぁー。ゲホッ、ゲホッ。(ハナ肇)」
のバックで流れてた切ない音楽は?
→検索語「シャボン玉ホリデー」「お父っつあん、おかゆが出来たわよ」→ポチッ。
A:
カタルーニャ民謡・リョベート編曲のギター曲「アメリアの遺言」。
映画「禁じられた遊び(1951)」のサントラと思われ、演奏はナルシソ・イェペスの可能性が高い。
原詞の概要:(父の後妻が自分の夫と密通し、その義母から毒を盛られ息絶えようとしている王女アメリアが)
「私の夫は、母上、あなたに差上げましょう。 昼も夜も彼を世話していらした母上に。」すさまじい内容である。
極貧の親子のイメージに「悲劇の王女の遺言」を重ね合わせるという、高度に知的なミスマッチが光っている。
このほかモンポウ編曲のピアノ・ヴァージョン「歌と踊り・第8番」もある。
-例2-
Q:
1960年代終わり〜70年代頭ぐらい?サントリーウイスキーが「命の水」ってコンセプトで山崎蒸留所の水の良さをアピールしてたTVCMで使われてた。
オーケストラの和音の刻みだけがしばらく流れたあと、ワグナー風の弦のテーマがゆっくり流れる曲。
70年代のアニメ「新・オバケのQ太郎」でQ太郎が、U子とのロミオとジュリエット風のラブシーンを一人想像して悶絶するシーンでもかかってた。
→検索語「サントリー」「命の水」「Q太郎とU子」→ポチッ。
A:
ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」の冒頭部分。
ヨーゼフはワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の弟。
「命の水」はスコットランド先住民のゲール語では「uisge beatha:ウシュク(イシュク)・ベーハー」といい、これが詰まって「ウイスキー」の語源となっている。
(頭の音はゲール諸語独特の、イとウの中間的発音のため日本語では表記不可。)
このサントリーのCMがトリビア的に含ませた言葉の遊びは、今では当たり前となった手法のさきがけの一つだろう。
山の恵みを宇宙に結びつけた発想もスケール感がある。当時ウイスキーが高級なオトナの楽しみだった事を伺わせて興味深い。
U子はQ太郎を悪からず想ってはいるが武道命であり、乙女チックなロミジュリ趣味はない。この甘美なシーンはQ太郎の夢がかなわぬ事への暗示だろう。
↑実際は何十人に聞いたか覚えてません、とにかくインターネットさえ普及してない頃なので、こんな事さえ自力でたどり着くのに30何年もかかりました。自分がクラシックに深く係らなかったらまず見つからなかったろう。
これがネットですぐやれたらどんなにスッキリしただろうか。
現在でもこういう情報はたとえUPされてても、個別のサイトにバラバラに載ってるので、
運よく複数サイトで検索語が一致しないとほとんど出てこない。
要求がコアすぎるのかも知んないけど。
この先も一生分らずじまいで終わりそうな曲がたくさんあるのよ。ああ気持ち悪いよー。