2007年04月11日

我々は次の世代に顔向けできるか

葉ザクラの緑が日一日と濃くなってくる。
いつもの春のような景色のかげで、バイオスフィアの温暖化が進み、国も大きく面舵(おもかじ)を切り始めている。
ホント、地方選の後半戦は世代交代を少しでも進めなきゃ。

2010年に憲法を変えるためのルール「国民投票法案」だけど、与野党の意見のすり合せをやめ、自公案で4/12衆議院特別委で強行採決、4/13に衆院強行通過のつもりらしい。欝だ。
 →国民投票法案:自民が民主との修正合意を断念(MSN-Mainichi INTERACTIVE:070410)

見事なくらい話題に出ないねー、「国民投票法案」。
今日4/11からは温家宝さんも来日中なのに、国際的な影響の方は誰も心配してないのかな。

何といっても、最悪の流れになった場合戦争に巻き込まれる、若い人の大多数にこの法案の存在とその意味を隠したまま、ってのがいただけない。
(9.11の惨状を見れば戦地に行く事だけが戦争じゃないのは明らか)
おとといNHKのニュースショーでも一瞬触れてはいたけど、今国会のたくさんの課題の一つとして、目にも留まらぬハヤワザでササッて終っちゃった。
もう明らかに報道にバイアスが掛かってる。

スポンサーの圧力でTVや新聞が書けない恐怖の事実ががここにある。
 →改憲国民投票法案情報センター

それにしても今のやり方って、K-1なんぞ影も形もない時代の「愉快なマスクの下に凶器を隠し持った悪役レスラーが、突然の急所攻撃」みたいなノリに見えてくる。
もっとも、あれはショーの要素も多分にあって手加減アリだったけど、今度のはマジなだけに国民が致命傷を負う可能性が高い....

財界の強い圧力で自公ばかりか、民主も立法自体には反対してない。(元々大部分の人が自民出身だからね)
自公案が通れば、公立学校の先生が戦争否定を口にしたり、反戦ビラを配った人が公務員だと分かっただけで処罰される。
非公務員も安心できない。この日のためににコッソリ成立させた「共謀罪」が武器になるだろうから。
国民投票の始まる2週間前まではTV・ラジオで有料広告OKなので、財界の無尽蔵な宣伝費で消費者金融や英会話学校風に
「憲法変えてララランラン」
「世界の害虫・テロ国家をシュシュッと退治!」
「やっぱ実戦っすよ。ゲームより超CCOLだぜ。」
みたいなTVCMが朝から晩まで垂れ流しになり、洗脳作戦が繰り広げられるのは間違いない。
野党やNGOが反戦広告を張っても財界の資金力にはとても太刀打ちできない。

昨日4/10提出の民主案では「憲法以外も投票で決める」「公務員の処罰はしない」「18歳から参加させる」って言ってるけど、数で圧倒する与党が強行採決するのは秒読みだ。

最低投票率のルールもなし崩し
このままだと自動的に、有権者の2割くらいを丸め込めば、ひとさまの国へ土足で踏み込んで戦争できるようになる。
天下り対策失敗*とかで、もしもアベさんの仕事をアソウさんが引き継いだら(決め付けてるし)、もっと強硬な政策転換をはかってくのは簡単に想像がつく。
(*人材バンクには各省庁からあっせん要員が出向することに決まってるらしいので、むしろ国のお墨付きがもらえる分だけ悪化するんだな、こりゃ。)

国はネット投票も視野に入れてる。今のところ買収はダメってのが優勢だけど、どんな抜け道が作られるか分からない。
例えばクチコミやmixiで「改憲YESに投票したら抽選でオコヅカイもらえる」なんて情報を流しといて、2重3重にはさんだダミー会社から換金可能なポイントを与える、とかね。
投票結果とIDの認証方法なんていくらでもあるだろう。
日本の財界にとっても、軍需を見込めばそのくらいの販促費は目じゃないだろう。
後追いでいいからこの辺も規制する施行令なり何なり出さないとホントにヤバイ。

自衛隊が国防軍に変われば、そのうち新聞でもTVでもトップに出るのは戦死した日本人の顔と名前ばっかりになる。
自衛隊志願者が激減して、あの国の政権も交代しなかった場合、自国の国防費削減と世論抑え込みのために、「日本はもっと兵士を出せ」と文句言うだろう。
実際にはアツレキもあるだろうから、国はまずは民間の戦争請負会社(イラクでも大活躍)を通じてワーキングプアの若い人をコソッと金で集めて、ハケン兵士として前線に送り込む。
そして財界にはシナリオどおり兆単位の莫大な軍需の富が転がり込む。
なんか言われたら、いつもの口調で「民間がやってることですから(゚Д゚)」ってね。

国としても軍人の頭数が絶対的に足りなければ、最悪の場合徴兵令に踏み切るかもしれない。
そうなればもう逃げ場はない。兵隊に行くも隠れるも、どっちにしろ地獄になる。

投票で一人一人が「No」の意思表示できなければ、そんなに遠い未来のことではない気がする。

自分の子供が戦場に送られ、無残に吹き飛ばされたり、生きたまま切り刻まれるのを想像すると体躯が硬直する。
これを大げさだと思う人は、これから1〜2年の世の中の動きを見て行けば分かると思う。
誰だってこんなの、バカげた想像だと思いたいもの。

この情報鎖国の世で身を守るには、自分で情報に耳を澄まし、自分で意思表示するしかない。
次の世代に顔向けできないようにはしたくないな。
posted by Francisco at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | くらしの安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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