この事件でイスラエル人教授のリビウ・リブレスク先生(76)は、自分が盾になりドアを押さえて侵入を阻止、学生たちを窓から逃がす間に、ドア越しに犯人の弾を受け、亡なってしまった。
リブレスク先生は戦時中、ナチス・ドイツのホロコーストを生き延びたユダヤ人だそうだ(ソースはAFP通信)。
→学生の身代わりで犠牲に=ホロコースト生存者の講師−米乱射事件(時事ドットコム:070418)
阿鼻叫喚と血の海の中、自分が逃げるだけでも精一杯なのに、自らを盾にして他人を守るなんて、まずできることじゃない。
究極の地獄の中で「痛み」を体験した人だから、最期までこんなに強く生きられたんだと思う。
この先生の死はとても残念で悔しいけれど、九死に一生を得た学生たちの、これからの苦しい人生の道しるべになると思う。
人間も捨てたものじゃないと、勇気をもらった。
国内を見ると、上に立つ人たちはどうだろう。
→野党、長崎市長銃撃事件の首相談話を批判=塩崎官房長官「真相究明を優先」(時事ドットコム:070418)
→久間防衛相発言は不適切=官房長官も指摘−野党は一斉批判・長崎市長銃撃(時事ドットコム:070418)
いったいどうしてしまったんだろう。暗然としちゃうよ....
あちこちのブログで話題になってる通り、事件直後の安倍さんのコメント「捜査当局で厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを...」ってのは、どうにもマズいよなあ。
ホントに不祥事の時の弁解とおんなじセリフじゃん。
暴力による民主主義の封殺に、断固とした怒りの態度を示せなきゃ、伊藤さんが浮かばれないし、国民がどんなにガッカリするか。
散々使いまわしたセリフの棒読みじゃ、「ひとの痛み」が全く理解できないって言われても、弁解しようがないと思う。
輪をかけて恐ろしかったのが、久間防衛相が、まだ伊藤さんの生死が最終発表されてない段階で、長崎市長選の補充立候補制度の見直しを口にしちゃったことだ。
長崎は久間さんの地元だし、「このまんまじゃ共産党が当選しちゃうから」って、分りやす過ぎるっちゅうの。
「時と場合を選んでものを言う」なんて、社会人として最低限の礼儀も、この国のトップに立つ人たちにはなくなっちゃってる。
反核・反戦を訴える伊藤さんが亡くなった嬉しさと、共産の躍進を阻みたい功名心とで、高揚して舞い上がっちゃってたんだと思う。
統一地方選の後半は、少しでも伊藤さんの無念を晴らすために投票所へ行こう。
それにしても、アメリカの韓国人社会から心配なニュースが。
→従軍慰安婦問題での集会自粛へ 在米の韓国人団体が方針(asahi.com:070418)
従軍慰安婦問題に取り組む在米韓国人団体「121連合」が韓国人学生による銃乱射事件を受け、4月下旬の安倍さん訪米時に予定していた集会などの活動を自粛することに。
同連合の関係者は朝日の取材に応えて「韓国人差別による事件が起きないよう願っている。今は静かにしているべき時だ。慰安婦問題についてすべての活動をキャンセルした」と苦しい胸のうちを語ったそうだ。
アメリカの地で、議会と世論を味方に付けて日本にものを言う絶好のチャンスだったのに、彼らの落胆がよく分る。
本当に残念だ。日本の与党関係者はさぞ喜んでる事だろう。
見落としてたが、集会フッカツしてた。
渦中のマイク・ホンダ議員も顔出すらしい。成り行きを見守ろう。
日本のメディアが報道するかどうかも含めて。
→在米韓国人団体、慰安婦巡る集会を首相訪米時開催(asahi.com:070419)
犯人が死んでしまった今では事件の真相究明は難しくなってしまった。
個人的怨恨なら、別にアジア人だから・韓国人だから、って事が特別突出する理由はないんだけれど。
実は、心配なのはアメリカだけじゃない。
被爆都市・ナガサキに泥を塗った勢力も、拉致や今度の乱射事件を口実に、ニヤーッと笑って次の標的を「在日」に向けて品定めしてるかも知れない。
「三国人」などというコトバを恥ずかしげもなく口にする、「ひとの痛みに興味ゼロ」の都知事も、またぞろ元気になるような気がして、どうにも憂鬱になっちゃうんだな、これが。
なんでこんなに社会が危険な方向に走り始めちゃったんだろう、なんて嘆いてる場合じゃないよね。
ついさっき、イラクではこの数時間だけで150人以上の方が爆発物の犠牲になったとTVに速報が入っていた。
それを報じるテレ朝の「報道ステーション」の冒頭は、市長襲撃犯の手紙を温存した言い訳に追われ、胸が悪くなった。朝日よ、一体どーしちゃったんだい。
こころざし半ばで倒れていく人たちのために毎日祈り、ものを言わずにいられない。
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