2007年04月19日

ミツバチ行方不明 ― 続報

突然ミツバチがごっそり消滅するという、例の気色悪い事件。
いつの間にかアメリカだけじゃなくドイツ、スイス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャなどのヨーロッパ諸国でも深刻な事態になってるとか。
ミツバチを含めてハナバチ類全体にこれが起きたら、虫媒で受粉する植物相はメタメタになる。
食糧難の予感も漂って、恐ろしさ満点。

これは朗報か?→ミツバチがいなくなるナゾの現象、ドイツ人研究者が携帯電話原因説を提唱(Technobahn:070417)

ケータイなど電子機器の電磁波(*)がミツバチの方向感覚を狂わし、巣に戻れなくて死んじゃうんじゃないかと考えて、健康なミツバチの巣の近くにケータイを置いたら、ミツバチが巣に帰れなくなくなっちゃったそうだ....

そもそもハチなどの、花の蜜をエサとする昆虫は、ヒトよりはるかに短波長の紫外線(電磁波)まで見ることができる。
花びらには、ヒトには見えない模様があって、これが昆虫に植物の種類を教えている。
昆虫はそれを目印に飛んで自分の好きな蜜や花粉にありつき、植物も子孫を残せる。

ミツバチは太陽の位置を正確に計算しながら他の仲間をナビゲートすることも知られてる。

ひょっとするとミツバチは、長い波長の電波領域にもセンサーを持ってるのかねえ。
そうだとしたら、生物界の大先輩・昆虫って、やっぱりすごいとしか言いようがない。
この研究が少しでも、不気味な現象の解明に役立つといいな。

それにしてもヒトは電波や光を出し過ぎだよね。
知らないうちにたくさんの生物を死に追いやってるんじゃないだろうか。

以前の記事はこちら→ミツバチ行方不明
追記:英・インディペンデント紙によると、先週ロンドン最大の養蜂家ジョン・チャップルさんのとこでも、40の巣箱のうち23がいきなり崩壊したとのこと。
 →携帯電話が原因でミツバチが巣に戻らない(いぎりす生活様:070415)

正式にはColony Collapse Disorder (CCD):「蜂群崩壊症候群」って呼ぶらしい。


*いまさら聞けない豆知識:「電磁波ってなに?」

光や電波のことで、物質に吸収されると熱に変わる。
見た目には電界と磁界の振動として伝わる波。
光子(フォトン)というツブツブが飛ぶことでエネルギーが伝わる。
電磁波は波でもあり、粒子でもある。自然は不思議だね。
波長が短い(振動が速い)ほど高エネルギーで破壊的な性質を示す。
波長が長いほど障害物を迂回して遠くまで届く。

大ざっぱに並べると、以下のようになる。

短波長・速く振動

ガンマ線(生体への作用が非常に強い放射線)
X線 (いわずと知れたレントゲンの光)
紫外線 (短波長になるほどDNAを壊すからオゾン層は大切)
可視光線 ←人間が見ることのできる光は、たったのこれだけ
赤外線
 近赤外線
 遠赤外線
サブミリ波 (VHF)
マイクロ波
 ミリ波 (VHF)
 センチ波 (SHF、電子レンジ)
 極超短波 (UHFテレビ) ←この辺がケータイ電波
超短波 (VHFテレビ)
ラジオ波
 短波 (HF)
 中波 (MF)
 長波 (LF)
超長波 (VLF)
極低周波 (電力線から出る電波)



一番雄大なのは、ビッグバンのなごりの電波。
(宇宙スケールの波長を持っている!)

長波長・ゆっくり振動
posted by Francisco at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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