2007年04月30日

フツーでありたい。

今年も三分の一が過ぎ、明日はメーデー。フツーの人が意見を言うための日だ。
そして5/3は憲法を考える記念日。

大臣や国会議員のセンセ方はよく、「国民の皆さんには」って言う。
「アンタも選挙で選ばれただけの一国民じゃないのか?」って子供の頃から突っ込み続けて、早ン十年。
自分は議員という身分で、国民というシモジモの者どもを生かさぬように殺さぬように、って思ってるのかな。
思ってるんだろな。特に与党側と、同根だけど成行き上ほかの政党にいるひとたちわ。
自治体の長や議員にもいるよね。

そう言えば、今思い出しても不思議な経験がある....

まだ小僧の頃、地元の小さなコミュニティ施設(公民館)の設計を担当させて頂く機会があった。
単なる集会以外に、敬老会や児童のためにも使われるから、行政の方たちと一緒に知恵を絞り、
みんながノンビリ使える「ミニ公園」を玄関先に作ろう、という事にした。
日照権に関する法規制が厳しい住宅地のこと、屋根のボリュームにも神経を使う。

そして着工、いよいよもうじき竣工っていう中、トツゼン呼び出しがあった。
「地域の方の設計チェックがあるから現場で説明せよ」とな。
エッ? (´・д・`) もう殆ど出来てるんですけど。
それに最初の段階で近隣には事前説明もちゃんとして、すべてOKもらいましたよね?

役所の担当の方と一緒に行ってみると、自治体の「議員秘書」と名乗る少しエラそうなオジサマが出て来た。
んで、挨拶もソコソコにいきなり、建物を指さしてお怒りのご様子。

オジサマ「なんだい、この形。ひでー設計だな。真四角く建てなきゃ。キミイ、この土地いくらすると思ってんの?」
小 僧 「住宅街の環境第一ですし、法令の規制がありますからね。色々工夫致しました。」
オジサマ「センセに言ってくれりゃ法律くらい何とかしたのに。まだ工事終わってないんだろ。直しなさい。」
小 僧 「いや、そういう問題でなくですね(^^;」
役 所 「・・・」(小僧のソデを引っ張る)
オジサマ「それに、こんなとこに公園みたいの作っちゃいかんよ。特にベンチなんか置いちゃダメだよ。すぐ撤去しなさい。」
小 僧 「はあ?(´Д`; な、なんででしょう?」
オジサマ「こんなものがあると年寄りが座るだろ? 子連れの母親たちから、座れないって苦情が入るんだよ。」
     「ホームレスが座ったり寝たりしたらどーする?」
     「それに、中高生が夕方になってイチャイチャ不純なことをする温床になるだろ?センセがまた苦労する。」

小 僧 「しかし初期の設計段階から『議会でも』内容を見ていただいて予算承認されてますし。。。どうしろと?」
オジサマ「んんん・・・せめてパイプ1本みたいな製品に交換しなさい。お尻が痛くて長いこと座ってられないデザインにするんだよ。いいね?」
小 僧 「( ゚Д゚)」
役 所 「あ、有難うございますっ。(^^;;;;;;貴重なご助言です。ゼヒ再検討し、できるだけ反映致します。」
     (強く小僧のソデを引っ張る)

小 僧 「何すかあれ? 意味わかんないっすよ。」
役 所 「儀式だからさ。事を荒立てないで、まずは話を聞いてあげるのも必要なんだって。」
小 僧 「(`ε´) ふーん。そんなもんすかねえ(のだめの口状態)。」(2人ともまだ90度にオジギしたまま)

もちろん設計どおり建物は建ち、今も色んな集まりに使って頂いている(^^)
彼も土建族のセンセの下で色んな「オトナの事情」を背負ってたんだろうなとは思う。
特に調べなかったけど、もしかしたら受注した建設会社がそのセンセの子飼いで、追加工事を発生させて見返りにオコヅカイが欲しかったのかもしれない。
ビビらそうとした相手が見当はずれだったけどね(^o^)

約20年経った今、街角の公園からは悲しくなるほどベンチや公衆トイレが撤去され、ホントに不便になった。
トイレの減少は、ホームレスの人のライフラインを絶つためらしい。(ナンという恥ずかしい…)
これは地元だけじゃなく、大都市圏ではどこに行っても同じ事を感じる。



フツーのくらしをフツーにできる有難さ。それが少し揺らぎ始めてる。
国民投票法案の成り行きは、一切と言っていいほどニュースにでて来ない。
→恐ろしい現実改憲国民投票法案情報センター

伊藤・長崎前市長暗殺も案の定、組織の存在が浮かび上がって来たけど、「工事受注に絡むトラブル」ってことに落ち着きそう。
報道各社は出来るだけサラッと流そうと、一所懸命。
所轄の警察がどこまで切り込ませてもらえるか。


フツーのくらしへと這い上がろうとする底辺の人の進路が閉ざされようとしている。
雇用対策法改正案では、外国人労働者の排除の為に、企業に雇用情報の開示をさせようとしている。
衆院本会議の法案採決で、そんなのどーでもいい「元首相のお二人」は、おしゃべりに夢中で民主案に賛成してましたな。
民主案に「賛成」:森、小泉氏、ダイエット論議に熱中し(Mainichi INTERACTIVE:070426)


フツーの生存権を脅かす温暖化はもう、後戻りできないところまで来た。
4/27、首都圏でもついにバイオエタノール混入ガソリンが一般販売スタート。
だけど実情は、バイオガソリンやバイオジーゼルが「儲かる」から、巨大企業がロビー活動を積極化してるのが大きい。
「環境対策」の名目で、膨大な量の食用のトウモロコシ・サトウキビ・菜種などが燃料に回り、わざわざ大量の農作物を追加栽培しなけりゃいけない。
そのツケでアマゾンなんかの熱帯雨林伐採は、もう誰も止められないくらいの壊滅的スピードになってる。
バイオジーゼル 温暖化抑制に効果がないか、却って促進する可能性ー米国の研究(農業情報研究所様:070426)

本末転倒もいいとこだよ。
バンコクで開催中の国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第3作業部会の参加各国には、大国の圧力に屈しない勇気あるバトルと報告書づくりを期待しちゃうよ。


それにしても、自分はフツーの国民じゃないからどうでもいいと思ってるセンセが多すぎやしませんか?

参院選は選挙に行こうね。何度でもシツコク書いちゃう。
これ、マジでヤバイよ。
選挙で「フツーの生活をしたい」、って意思表示しようよ。

「我々日本国民は」ってモノの言い方をできる総理大臣が出て来たら、かなり萌えちゃうんだけどね。
posted by Francisco at 23:31| Comment(0) | TrackBack(3) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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