経済産業、文部科学の両省はトツジョとして昨日5/8、原発の使用済み核燃料の「第2再処理工場」について、具体的な規模・体制の検討を今月から始めると、原子力委員会に報告。
青森県六ヶ所村の放射能製造工場が2050年ごろに寿命になるから、その後の施設を準備するって事だそうだ。
この試運転の1年間だけで、長崎型原爆500個分のプルトニウムを作っちゃった六ヶ所村の工場。
国の原子力政策大綱では2010年から検討開始だったのを、3年前倒しして今月からスグ着手する事に変更。
そして高速増殖炉についても、敦賀の「もんじゅ」に続く実証炉の出力規模を大慌てで策定へ。
→使用済み核燃料第2再処理工場、3年前倒しで検討へ(asahi.com:070508)
人類の未来に重大なリスクを突きつける六ヶ所村工場と同じものをまだ建てようなんて。
何でそんなに急ぐのさ?
原子力委員会自体が電力会社社長や核燃料サイクル機構理事長なんかで構成されるロビー団体だしね。
政府(両省)と電力業界で作る「高速増殖炉サイクル実証プロセス研究会」ってのも利権とアマクダラーの取次ぎ機関ぽいな。
改憲国民投票法案が通っちゃって2010に改憲案を出す頃になったら、みんなが人権に関心持つかもしれないから、それが不安なのかな。
それとも何でもいいから参院選前にドサクサにまぎれて、今すぐ予算配分の青写真を作っとこう、ってコンタンかしら。
11兆円も税金を投入して、40年間も六ヶ所村で核分裂性プルトニウムを大量生産するわけだけど、将来の事業を業界に保障して見返りにカネを、ってのが族議員のオジサマ達の目的だろう。
建設工事とこの1年間の試運転だけで、事故を起こしまくりながら、もう既に2兆円も税金使ってるし。2兆円ですよ。知ってた?
薬剤耐性結核菌におかされ、死と隣りあわせで生きてる大勢のネットカフェ・ホームレスは無視されたまま。
まったく、与党側のなりふり構わぬ、カネ・カネ・カネの醜い姿が恥ずかしい。
もー、参院選みんなで投票行くぞ! ヽ(`Д´)ノ
「国民シカトの政治はダメ」って言わなきゃ....
今年の夏から強行に実用運転開始の予定。
(ってゆーか、大部分の国民はその事すら知らされてない)
これから毎年8トンのプルトニウムが着々と作られる。
猛毒プルトニウムの放射能は、1グラムで100億人分の許容被曝線量(地球上の人口より多い)。
その800万倍の毒を毎年作って日本にため込んでいくわけだ。
「六ヶ所村工場の理由」とされてる、ウランとプルトニウムを混ぜて発電する「プルサーマル炉」の安全性はまだ完全には実証されてないんだよ。
「ストーブが爆発するまで、灯油にどこまでガソリン混ぜられるか」みたいなロシアンルーレット気味な原子炉は要りません。
第一、そんな大量のプルトニウム、いったい何に使うんだよ。
いま自分のフトコロにおカネが入りさえすれば、子や孫や、ずっと先の子孫がどうなろうと知ったこっちゃない人たちがいる。
そんな一握りの恥知らずのために日本と人類の未来に重大なリスクを背負うなんてゴメンだ。
世界的にもプルサーマルは主流じゃないから、アジア各国は、本気で日本が核武装の準備を始めたと思ってるだろう。
これで最悪、日本が戦争できる国になったら、報復テロ攻撃の恰好の対象になるのは間違いないだろう。
テロはミサイルだけじゃない。銃や手榴弾で警備員を倒しながら押し入ったら、隠蔽(いんぺい)体質で通報の遅い日本のこと、爆破は難しくないだろう。
強烈な放射能を持つプルトニウムが大量にばら撒かれたら、日本はおろか、東アジアは人の住むところじゃなくなる。
こんな身勝手な政権が長続きしたら、そのうち国民に内緒で武器商人にプルトニウムを売りさばくなんてことも、ありえないとは言い切れない。
おカネになれば、何だってありでしょ。
核が拡散すれば軍事バランスが変わるから、戦争が起きやすくなってウハウハだし。
第二次大戦中、ヒトラーが同盟国の日本・イタリアをだまして中国側に大量の高性能な兵器を売りまくってた話は有名だ。
ドイツは中国とは直接ドンパチやってなかったから、痛くもかゆくもなかったんだね。
裏で武器を売って(拡散させ)もうけたカネで戦争をし続ける。今のアメリカ式マッチポンプ経済が典型だ。
ところで毎日新聞のWEBでは、第2再処理工場に関しては記事のおしまいにチラリと2行だけ、目立たないように書いてる。
→高速増殖炉:実証炉の出力は50万〜75万キロワット(Mainichi INTERACTIVE:070508)
って、なに怖がってんの?
かりそめにも新聞屋のプライドが残ってるなら、第2再処理工場の話を優先して書いてほしい。
良心は痛まないのかな。
実際は、悲しいことに六ヶ所村の再処理工場は日本でよりも海外での方がはるかに有名なんだよ。
坂本龍一さんがSTOP ROKKASHO(ストップ・ロッカショ)というプロジェクトを立ち上げて、世界中に日本の愚かな政策と、その凍結の必要性について呼びかけてるから。
世界のアーティストの勇気が大集合。
→色んな音楽・映像が見放題。汚染の危険についてとても分りやすく教えてくれるページもあって、のぞいてみるだけでゼッタイ損はない!STOP ROKKASHO
六ヶ所村の放射能製造工場による汚染の危険をテーマにした作品を、内外のアーティストが提供している。
どれも無償作品で著作権フリーにしてるから、音楽やムービーを好きに加工してあらゆるサイトやポッドキャスティングでの再配布も自由。
先月(07年4月)には、YMOの大先輩に当たるテクノの神様、”クラフトワーク”からも作品提供があった。
世界は日本がどうするか、疑いの目で見てるよ。
070511追記:気の向くまま様が、六ヶ所村の人々の暮らしを鎌仲ひとみ監督が綴ったドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」を紹介されています。(記事中にリンクあり)
→「六ヶ所村の人々」(気の向くまま様:070511)
→直リンク(4分46秒のトレーラーも見られます):六ヶ所村ラプソディー
この映画、知りませんでした。心ある皆さんが全国あちこちで上映会を催している。チャンスがあったら是非観てみたい。
基本的に反対の立場をとる作品にもかかわらず、支援者リストに文化庁も名を連ねている。官の側にも勇気ある人がいるんだね。
て、申し訳ありません、知りませんでした。
知れば知るほど怖ろしいですね。原子力も政治も。
コメント有難うございます。
今、あまりにもこくみんの目から隠されている事実が多すぎると思います。
嫌がられそうな事はコッソリやる、こんな卑怯なやり方に「No!」の意思を示すには、やはり参院選で現与党の議席を減らす以外ありませんね。
日本は行き当たりばったりの行政,電気はクリーンなエネルギーですが発電するプロセスで有害なものが出ます。原子の廃棄物もどうなるものかと思っていますが、メディアからは伝わりにくく、お教え頂きありがとうございます。
コメントする時間がなく一方通行になると思いますが今後ともよろしくお願いいたします。