→禁止条約から10年 傷つけ続ける対人地雷(JANJAN:071204)
マスコミは大方スルーを決め込んでるけど。
世界の紛争地帯では毎年3万人近い方が地雷で亡くなっている。
毎年3万人の日本人がアメリカ様の軍事費用に
生活費を吸い上げられたりして自殺するのと同時進行で。
世界に埋まっている地雷の数は、対人・対戦車あわせ
少なくとも6000-7000万個とか。1億個あるとの試算もある。
貯蔵されてる分を入れると2億個以上と言われている。
地雷は製造コストは安くても、一度埋めたら半永久的に長持ちする。
とてもコストパフォーマンスが高い兵器だ。
数の上では、日本人全員が地雷を2発ずつ抱いて死ねる。
この惨憺たる現状は他人事ではなく、日本にも責任がある。
少なくとも渋々と45番目に条約批准した時点で、日本も地雷生産国だった。
戦時中から海軍の魚雷を作って来た機械メーカーが、
国内唯一の地雷組立てメーカー(水際地雷除く)として供給を続けていた。
(表向きは繊維関係の機械メーカー。クラスター爆弾も作っている。)
批准時点で地雷の国内備蓄は100万個。その後、訓練用以外は廃棄された。
朝鮮戦争やベトナム戦争の頃は火薬・信管のメーカーも含め、もうかった事だろう。
今、日本が地雷の製造をやめているのかどうか、管理人は詳しく知らない。
でも、「M18A-1クレイモア対人指向性地雷」のライセンス生産は続いてるとも聞く。
「埋設しないで、人が引金を引けば」オタワ条約の条文には抵触しないそうだ。
どんな美しいルールにも、汚い「オトナの抜け道」がある。
2000年に、当のカナダの平和維持軍が東ティモールで堂々と使用した上、
防衛大臣が「ワナでなく、兵士が引金を引くから合法だ」と発言して
条約署名式の開催国であるにも拘らず、恥をさらしていた。
兵士が24時間、地雷に張り付いて敵兵が来るのを待つってか。
(批准の経緯からしてヘンだ。禁止条約に反対だったカナダ軍部は
「クレイモア地雷を自衛用には使用出来ること」という条件で賛成に応じた。)
これを踏む(あるいは引金を引く?)と、直径1mmの鉄の弾700個が半球状に飛散し、
50m以内の人間を殺傷、100m以内の人間にダメージを与える。
地上設置式のミニ・クラスター爆弾とも言える。
ちなみにクラスター爆弾について福田首相は、官房長官時代の記者会見で
「専守防衛という観点から必要であれば、(クラスター爆弾を)廃棄する理由はない」
と発言してた。
一見"森の人"な風貌や飄々とした立ち居振舞にダマされると泣きを見る。
弾薬の類は、単価は安くても、「薄利多売」で膨大な個数が出るから
商売としては安定した「いい商売」だ。
武器商人(商社も含め)がこんなオイシイ商売を放っておくはずはない。
日本で製造、あるいは日本を経由して、アメリカ様のおっぱじめた
あちこちの紛争地帯にばら撒かれていった地雷は、きっとすごい数だろう。
国中を多い尽くすモラルハザードの、偽装オンパレードの嵐。
国際条約があろうがなかろうが、おとぎ話を信じる人は、もういない。
現役の宮崎県知事が徴兵制を賛美したり。
(↑この「ぬぬぬ」様の徴兵制の記事は秀逸)
誰におべっか使ってペロペロしてるのかは知りませんが。
今日もどこかで日本製の地雷が幼い子供の手足を吹き飛ばしているかもしれない。
日々のよしなしごとに追われ、忘れそうになる、たくさんの大切なこと。
時々立ち止まり、自分のホッペををツンツンして思い出し続けたい。
こんな暖かな世界を夢見ながらね。
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