目じゃなく皮膚が光るネコ。 ネコを怖がらないハツカネズミ。
遺伝子は分子でできた機械だからね。
人間でも同じかな?
出来るに決まってる。
一度でいいからやってみたい。
妊娠21週目までなら、うまく「処理」できるかも。。。
この誘惑に負ける者は、いつか現われる。
勝手な形質を発現させた子供を作るのはマズイとして、
本人が同意すればオトナにどんな遺伝子改変を施してもいいのか?
倫理のガイドラインづくりが、現実に追い付かない。
法整備を政・官・財・学で論議しないのか?そして宗教家・思想家は?
どんな組織にでも分化できる万能細胞(iPS細胞)を自分の
体細胞から作れば、拒絶反応なしに移植治療ができるし、
ES細胞のようにヒト受精卵も犠牲にしないから倫理的障壁も低い。
国も「お家芸」として本格的にバックアップして行くと政府が発表。
再生医療の未来はきっと明るい。
重度の病に苦しむ人が、遺伝子治療で次々助かるようにもなるだろう。
ベクター(ウイルス等)に仕込んで患者に感染させればいい。
でも、同じ技術の合わせ鏡の狭間を、悪魔が横切る24時。
どうして日本では、こうした論議が表舞台に出ないんだろう。
カネに換算できないものは、無かったものとして切り捨てられる。
年末、リアルに怖かったニュースでした。
→韓国慶尚大学、遺伝子操作で夜光クローンネコの製作に成功(Technobahn:071217)
→もうネコなんか怖くない、遺伝子操作でネコを怖がらないマウスの製作に成功(Technobahn:071213)
080121追記:
ネイチャーには、遺伝子操作的手法を使って
嗅細胞で出来た組織(嗅球)の一部を取り除いた、
と発表しているのに、Newtonの2008年2月号の記事では
単に「除去」と書かれ、遺伝子操作で組織の発生をノックアウト
した事には触れられていない。
単に書かなかっただけなのか。でも、科学と技術の先端を
アマチュアの科学が好きな読者に届けるのが主眼なら、
これを書かないのは、ちょっと舌足らずのような気がする。
遺伝子操作技術が、脳や神経組織の発生をコントロールできる
レベルに入り始めた事を書くと、何かまずい理由でもあるのかね。
発行元のニュートンプレスは、「トレーニングペーパー」でおなじみ
キョーイクソフト(旧・教育社)の関連会社。
様々な資格試験の学習資料を扱ってるから、官庁や、
官に近い各種の団体との良好な関係はとても大切だろう。
でも、読者ではなく、「お得意様のために良かれと思って」
編集にバイアスが掛かってるんだとしたら、ちょっと悲しい。。。
科学の知見は、常に中立でないとね。
竹内均さんが立ち上げた時から、好きな雑誌の一つだっただけに、
思い過ごしである事を祈りたい。。。