「フランス語は数も勘定できない」と豪語して訴えられたりしてるけど、
実はフランスは芸術だけじゃなく科学大国であり技術大国だ。
(ついでに言うなら農業大国でもある。食糧の自給率は120%とも140%とも言われる)
航空史上初めて超音速の民間旅客機「コンコルド」をイギリスと共同で実用化してるし、
昨年春にはフランス国鉄の誇る「新幹線」TGVが、日本のリニアモーターカーとほとんど同じ
時速時速574.8kmという、とんでもない記録を出している。
浮上式でなく、レール上を走る鉄道車両としては、前例のない速度。
技術力をパフォーマンスするフランス
→世界最速のリニアモーターカーに迫るスピードで走行するTGVのムービー(Gigazine様:080122)
youtubeの直リンク→tgv speed record at 574.8kmh - 357.16mph
ちなみにこの実験でレールはガタガタになっちゃったそうだ。
そこまでするか、普通?って感じの『技術屋の意地』が見える。
騒音を考えれば、レールを走る車両でこんな速度はありえないし。
ところで、反・原発の気運が高まるヨーロッパ。
風車7000本建てると言いながら、与党も一枚岩ではなく、
原発を大復活させようと、ヤバイ動きをしてるイギリス。
いずれにしても、ヨーロッパの反核の流れは止められないだろう。
そこで、宝の山を手放したくないヨーロッパ金融資本が欲しいのはアジア市場。
ヨーロッパでやらなきゃ、当分の間は叩かれないもんね。
→中国:仏企業と交渉、核再処理技術求める 原発購入の見返り、プルサーマル視野に(毎日jp:080120)
(記事末尾に記事本文を引用しました)
画像はアルルの男・ヒロシ様のとこからお借りしました。
仏原発大手アレバ社のロベルジョン会長が、昨年11月の訪中時に
「民間原発史上最大の契約にしちゃうわよん(ハート)」宣言。
「じゃ、技術も一緒にって事で」と、いつも通りの中国側。
毎日の記事中にあるアレバ社もアルストム社もサルコジ大統領とズブズブの利権でつながり、
中国市場での最強猛毒物質プルトニウムの生産と、それを使ったプルサーマル発電の
大掛かりな受注戦争に余年がない。
日米が負けじと、台湾・インドに原発を売り込みたいわけだよな。
プルサーマル発電とは、プルトニウムとウランを混ぜた燃料(MOX)を使った原発。
ま、石油ファンヒーターのタンクに毒入りガソリンを少しづつ混ぜて、
どこまでだったらドカンと行かないか、みたいなもんだと思えばいい。
アルルの男・ヒロシ様、すでに昨秋、おかしな動きを通報済み。さすがです。
記事を読むと目からウロコが落ちる。
→進展する欧州金融・エネルギーの大再編の黒幕(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報様:070914)
広島・長崎・ビキニ・スリーマイル・チェルノブイリ。。。
核兵器と放射線被害の悲惨さが教訓にならない現実世界。
犠牲者の存在は徹底的に消される。
国家の体制の違いも、企業の系列も関係なく、
これだけは世界のどこでも奇妙に一致している。
とにかく『核』はカネになる。
劣化ウラン弾という、静かな原爆が今日も中東の子供たちの命を
少しずつむしりとっている。その虐殺を支援するのが日本の税金だ。
材料となる、核燃料生産時の廃棄物は、日本のものも含まれる。
六ヶ所村から発せられる警告は、被害妄想のオドシじゃない。
11兆円以上の核の利権の為に、政府主導で国民に危険を伏せたまま
生産されるプルトニウムは、ミミカキ一杯の粉末で100万人以上を
肺ガンや自血病で殺せる、人類史上最強の猛毒。
もちろん人以外の生き物も同時に殺せる。
放射能が半分に減るには2万4000年かかる。
これを今後40年間も、毎年8トンずつ作るんだそうだ。
プルトニウムはアルファ線を出すからタチが悪い。
電子であるベータ線や、光の一種であるガンマ線と違い、
ヘリウムの原子核であるアルファ線は組織に達すると
重いので貫通せず体内にとどまる。
ヘリウム原子核はプラス(2荷)の電気を帯びているため、細胞を構成する
物質に作用し、分子の結合を切ったり、傷つけたりする。
DNAがやられれば、ガンになったりする。
工業製品である以上、作ったら容器に移し、貯蔵し、それを運ぶ。
フタの開け閉めの際に、環境中に必ず漏出する。
どんなに密閉しても、製造ラインからも容器からも微量に漏出する。
空も海もつながっている。逃げ場はどこにもない。
↓この電気事業連合会のノンキな大本営発表を見ると、
怒りを通り越して無力感に襲われる。
業界で働く大部分の人は、良かれと思ってやってるんだろう。
六ヶ所村だより(原子力発電四季報第33号[2005年 12月])
原燃のWEBを見ると「MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場」の事業許可申請書は、
昨年(2007)5月、すでに経済産業省へ提出されていることが分かる。
もちろん原燃のWEBのどこを探しても、プルトニウムの危険性について触れた記述はない。
そして更に、六ヶ所村工場の耐用年数が尽きた後を見越して第2プルトニウム工場の計画
までもが、ひっそりと、しかし着々と進んでいる。
そして中国も同じ過ちを繰り返そうとしている。
日本より大規模なプラントを計画しているのは間違いない。
今後気になるのはインド・ロシア・ブラジルだ。人類はどこへ向かおうとしてるんだろう。
この事実の重さ→六ヶ所村ラプソディ
仲間は世界にいる→STOP THE ROKKASHO
核に「NO」と言おう→UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA おやすみなさい、柏崎刈羽原発
坂本教授の"STOP THE ROKKASHO"プロジェクトが単行本になった。
プルトニウムとプルサーマルの危険性、軍事転用の可能性について、分かりやすく読める。
アマゾンの書評欄を炎上させようと頑張る、切り込み隊員さんたちが痛々しい。
→ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ
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中国:仏企業と交渉、核再処理技術求める 原発購入の見返り、プルサーマル視野に(毎日jp:080120)
【パリ福井聡】中国がフランスの原発メーカーなどに対し、使用済み核燃料再処理技術の移転を求めていることが19日までにわかった。AFP通信が報じた。フランスの原発関係筋によると、仏原発大手アレバ社と仏電気大手アルストム社が、中国の広東核電集団との間で第3世代欧州加圧水型炉(EPR)原発2基の建設契約を結ぶ交渉で、中国側が技術移転を強く求めた。仏側は移転に応じる意向とみられる。
AFP通信によると、中国側は「アレバ社が技術移転に応じない限り、契約は調印しない」と主張している。アレバ社はEPRの技術移転を認めた上で、再処理技術移転にも同意することを示唆している。総額119億ドル(約1兆3000億円)の大型契約で、アレバ社のロベルジョン会長は昨年11月に訪中した際に「民間原発史上最大の記録的な契約となる」と述べている。
核燃料再処理は、使用済み核燃料に含まれるプルトニウムやウランなどの核燃料物質を取り出すこと。回収されたプルトニウムはウランと混ぜてMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料にして軽水炉で再び利用するもので、プルサーマルと呼ばれる。
石油価格高騰でウランも含めた資源争奪戦が激しくなる中、ウランの節約・再利用を目指す中国は、再処理とプルサーマル技術の移転を熱望している。技術移転には10年以上かかるとされる。
現在、民生用核燃料の再処理施設を保有するのは英国、フランス、日本などに限られている。中国は核拡散防止条約(NPT)に加入する締約国のうえ、NPTで認められた核兵器保有国のため、法的な問題は無い。
中国の原発市場を巡っては、日米欧の原発メーカーが激しい競争を展開している。中国側は、価格面だけでなく技術移転などの付加価値をメーカー側に求めている実態がある。
毎日新聞 2008年1月20日 東京朝刊