などとと伝えられる大阪府知事選ですが、ホントに優勢かどうか分ったもんぢゃござんせん。
府民の皆様、くれぐれも新聞・TVのイメージ操作に振り回されませんよう、お願い申し上げます。
そんな今日この頃、経産省が人気タレントさんを使って「有害サイトをやっつけろ」キャンペーン。
同省が推進する「CHECK PCキャンペーン」の広報大使に上戸彩ちゃんを任命。
理由は「若い女性にもセキュリティー対策を知ってほしい」と。
→上戸彩:「パソコン利用者の平和、守ります」
情報セキュリティー広報大使に就任(毎日jp:080116)
「PCにはセキュリティーソフトを入れようねっ!byシャーロック・アヤ」
「有害サイトからの不正アクセスに目を光らせる、正義の日本政府!」
一見、社会の関心を喚起する上で、とてもよいですねえ(棒読み)。
でも、何ごとも正直に額面どおり受取れないカラダにされてしまった
管理人としては、つい疑いのナマコで見てしまう。
何がホントのねらいなんですかねえ。
セキュリティ対策をアピールするのは分かるけど、
不正アクセスや有害サイトの恐怖をあおり、「ドンドン摘発」
って空気を広めると、ネットやコンピュータの技術面に詳しくない人は
鵜呑みにしそうな予感。。。
こんなこと書いてると、しょっ引かれる日が、すぐそこまで来てるのかも知れません。
そんな折もオリ、異常にタイミングよく二つの事件が同時に新聞各社から報道された。
この所のお楽しみ、WEB版での各社の論調較べ( ̄ー ̄*)フッ (歪んでるなあ。。。)
●国内でウイルス作成者を初逮捕
→コンピューターウイルス:作成者、国内で初逮捕 京都府警(毎日jp:080124)
→ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 著作権法違反容疑(asahi.com:080124)
→PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生(YOMIURI ONLINE:080124)
→PCウイルス作成、国内初摘発・院生ら著作権法違反容疑で(日経ネット:080124)
→ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 国内初(産経ニュース:080124)
●高校生がクラッキングで荒稼ぎ
→ネットゲーム仮想通貨3600万円詐取容疑、高2逮捕(asahi.com:080124)
→ID盗んで仮想通貨を詐取、高校生ハッカー逮捕(YOMIURI ONLINE:080124)
だから、正義のシャーロック・アヤちゃんが、・・・って短絡するのは早い。
読み較べその1 ・ ウイルス作成者逮捕について:
毎日と日経は、ウイルスをばらまいたとされる3人が、著作権法違反容疑で
逮捕された事事だけを淡々と記述。(日経は共同通信のソースを配信)
著作権法違反、ってのも何だかなあって感じではあるけれど。
朝日と産経は、「日本にはウイルス作成を処罰する法律がないため著作権法違反を適用」
と付け加えてる。
読売はそれに加え、同じ京都府警が2004年にファイル共有ソフト「ウィニー」の
開発者を著作権法違反ほう助で逮捕、京都地裁1審で罰金判決を受け、
控訴中だと、「インターネットの悪」を強調。
さらに驚いたことに、日本政府が署名した『サイバー犯罪条約』の、締結の条件である
ウイルス作成の処罰等を盛り込んだ刑法などの改正案を2004年、国会に提出したのに、
「法案に盛り込まれた共謀罪について紛糾し、制定は先送りされている。」と書いている。
まだ言い足りないのか、ダメ押しのオンパレード。
「業務用システムの破壊など被害が大きい場合は、威力業務妨害などを適用するしかないという。」
「ID・パスワードを破っての不正侵入は、2000年施行の『不正アクセス禁止法』で取締まっている。」
共謀罪が通らないからウイルス作成の処罰の法制化が進まない、って???
「威力業務妨害適用しかないという」って、誰が言ってんだ?政府?京都府警?
「不正アクセス禁止法で取り締まり」って、この記事と直接関係ないだろう。
おいおいおい。。。
目くばせしただけでタイホできる共謀罪の話を出してくる必要がどこにあるんだ???
サイバー犯罪条約とその国内法化についてだけ見ても、政府の独走ぶりが目立つ。
日弁連のサイトで解りやすく整理して下さっている。
→ サイバー犯罪条約とその国内法化に関するQ&A
読み較べその2 ・高校生の不正侵入について:
朝日は、高校生が裏サイトでオンラインゲームのサーバーに不正にアクセスする方法
を調べて、約100人分のID・パスワードを盗み、ポイント購入画面を改ざん。
そして、ゲーム用の仮想通貨約3600万円相当を図書券に換えてから、本屋で
本のお釣りをせしめていたと、事実関係だけ記述。
お待ちかね、読売はとゆーと、
「『高度なパソコンの知識が必要で、普通の高校生ではできない』とハイテク犯罪専門の捜査員も驚くほどだったという。」
「少年は、詐取した仮想通貨をアイテム購入のほか、ほかの会員に格安で譲り、受け取った電子マネーでゲームソフトや図書カードを購入」
「少年は、中学生のころからホームページを作るなどパソコンに詳しく、『試しにやったら、10分ぐらいでポイントを得ることができた』などと供述しているという。」
はいはい。ネットにはまる子は、異常なオタク犯罪者になっちゃうよー、って言いたいのね。
手口を「裏サイトで調べた」って朝日に書いてあるじゃん。
ネットに知識のある子なら、今どき誰でもそんな情報にアクセスできるだろ。
そっちの裏サイトに注意を与えるとか何とかするのが先だろが。
そんなことで驚く「ハイテク犯罪専門の捜査員」って、ダイジョブなのか?
ビンボー人の決戦は衆議院総選挙。
命おとすな、自民・公明おとせ。
最大発行部数の政府広報紙、アヤシイ読売新聞に、
引続き最大限の注意を!!
よろしかったらポチッと応援願いますです!→人気blogランキング....
コンピューターウイルス:作成者、国内で初逮捕 京都府警(毎日jp:080124)
<引用開始>
コンピューターウイルス:作成者、国内で初逮捕 京都府警
京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は24日、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」で人気アニメ画像の入ったコンピューターウイルス「原田ウイルス」の一種を不特定多数に配布したとして、同ウイルスを作成した大阪府泉佐野市の20代の大学院生と、これを配信した2人の計3人の男を著作権法違反容疑で逮捕した。ウイルス作成者の逮捕は国内で初めて。情報漏えいを引き起こすなど、ウイルス被害がインターネット社会でまん延する中、反響を呼びそうだ。
作成者以外に逮捕されたのは、同府と兵庫県内の30代の男。3人は容疑を認めているという。
調べでは、大学院生は昨年10〜11月ごろ、感染したパソコンの画面に人気アニメが現れるウイルスを作成。
不特定多数にばらまいて、アニメの著作権を侵害した疑い。別の2人はウィニーを使ってこのアニメを配信した疑いが持たれている。
原田ウイルスは100種類以上の亜種があり、ウィニーなどのファイル交換ソフトによって感染すると「原田」を名乗る男の画像が表示され、パソコン内のデータが勝手に削除されることもある。関係者によると、元々の原田ウイルスは、アニメ映像の代わりに「原田」を名乗る男の顔写真が使われていた。また原田ウイルスを作成するツールもネットで流通しているという。
府警は04年、ウィニー開発者の元東京大助手、金子勇被告(37)を著作権法違反ほう助容疑で逮捕(京都地裁で罰金150万円の判決、大阪高裁へ控訴中)。関連捜査から今回の容疑が浮上した。【熊谷豪、細谷拓海】
◇原田ウイルス
感染すると、パソコンの画面に「おまえはもう死んでいる。(中略)ここに来い。そして俺に謝れ。さもなくば、このPCは自爆する」と勝手に表示される。音楽や動画などのファイルを「原田」と名乗る若い男の画像に置き換えたり、システムファイルを削除するものもある。この男が目をつぶっている写真が画面に表示されたり、静岡県警の偽のホームページが現れるものもある。
<引用おわり>
PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生(YOMIURI ONLINE:080124)
<引用開始>
PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生
アニメ画像を無断で使ったコンピューターウイルスを作成し、インターネット上に流出させたなどとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は24日、大阪府泉佐野市に住む私立大の大学院生の男(24)を著作権法違反容疑で逮捕、自宅など数か所を捜索した。
ウイルスの作成者が摘発されるのは、日本では初めて。
調べによると、大学院生は昨年10〜11月、作成したコンピューターウイルスを、著作権のあるアニメ画像に仕
掛けて改変したうえ、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてばらまき、不特定多数のパソコンに表示さ
せて、著作権を侵害した疑い。
ウイルスは「原田ウイルス」と呼ばれるものの亜種とみられ、アニメ画像のファイルを開くと、ウイルスが作動し、パソコン内に保存されたデータを破壊したり、個人情報を流出させたりするといい、最近ネット上に出回るようになった。
大学院生は、ウィニーのネットワーク内で、アニメ画像を流出させることで知られる大阪府内の会社員の男(39)と兵庫県内の30歳代の無職の男のファイルに見せかけて、ウイルスを流していたという。調べに対し、「有名なファイル名を使えば、ウイルスを蔓延(まんえん)させられると思った」と供述。府警は24日、2人についてもアニメ画像を無断でネット上に流したとして同容疑で逮捕した。大学院生が2人以外の数人分のファイルに見せかけたケースもあり、府警が追及する。
ウィニーを巡っては、京都府警が2004年5月、開発者の元東京大助手金子勇被告(37)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)ほう助の疑いで逮捕。同被告は1審・京都地裁で罰金150万円の有罪判決を受け、控訴している。
コンピューターウイルスによって、個人情報が流出するなどの被害が広がっているが、ウイルスを作る行為を罰する法律は国内にはない。政府は、各国がインターネット犯罪に協力して取り組む「サイバー犯罪条約」に署名し、条約締結の条件となっているウイルス作成を罰することなどを盛り込んだ刑法などの改正案を04年、国会に提出した。しかし、法案に盛り込まれた共謀罪について紛糾し、制定は先送りされている。
このため、業務用コンピューターのシステムが破壊されるなど被害が大きい場合は、威力業務妨害などを適用するしかないという。また、IDやパスワードなどで防御されたコンピューターへの不正侵入については、2000年に施行された「不正アクセス禁止法」で取り締まっている。
(2008年1月24日14時13分 読売新聞)
<引用おわり>
ネットゲーム仮想通貨3600万円詐取容疑、高2逮(asahi.com:080124)
<引用開始>
オンラインゲーム会社「ネクソンジャパン」(東京都中央区)のサーバーに不正にアクセスし、ゲームで使う仮想通貨約3600万円相当を得たとして、警視庁は、福井市内の私立高校2年の男子生徒(16)を不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕したと24日発表した。「ゲーム内で購入できるお姫様のドレスが欲しかった」などと容疑を認めているという。
ハイテク犯罪対策総合センターの調べでは、男子生徒は「マビノギ」というゲームで1ポイント1円として使える仮想通貨を詐取するため、同社の元社員のID・パスワードを入手し、不正アクセス。昨年10月4日から6日にかけ、実際は7千円分しか購入していないのに、ポイント購入画面を13回にわたり操作して改ざんし、計約3600万円分を不正に取得した疑い。
生徒は不正アクセスの具体的方法は裏サイトで調べ、約100人分のIDを不正に得ていたという。仮想通貨はゲーム内で安く販売してウェブマネーを入手し、図書券を購入。図書券で本を買って釣りを受け取る方法で利益を得ていたという。
<引用おわり>
ID盗んで仮想通貨を詐取、高校生ハッカー逮捕(YOMIURI ONLINE:080124)
<引用開始>
オンラインゲーム会社のサーバーに不正アクセスし、ゲーム内で使う約3600万円相当の仮想通貨をだまし取ったとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは24日、福井市内の私立高校2年の少年(16)を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕したと発表した。
少年は、同社のサーバーから仮想通貨の購入に必要な約100人分のIDを盗んだうえ、パスワードを自分で解析しており、「高度なパソコンの知識が必要で、普通の高校生ではできない」とハイテク犯罪専門の捜査員も驚くほどだったという。
調べによると、少年は昨年10月4〜6日、オンラインゲーム会社「ネクソンジャパン」(東京都中央区)のサーバーから、ネット上に公開されているゲームの裏プログラムを使って取得した元社員ら約100人分のIDのうち、パスワードを解析できた10人分を悪用。元社員らになりすまし、ゲーム内で使う仮想通貨の購入画面に接続、計13回にわたってデータを改ざんし、約3600万ポイント(1ポイント=1円)をだまし取った疑い。
同社の仮想通貨は、ゲーム内のアイテム購入に利用できる。少年は、詐取した仮想通貨をアイテム購入のほか、ほかの会員に格安で譲り、受け取った電子マネーでゲームソフトや図書カードを購入していたという。
少年は、中学生のころからホームページを作るなどパソコンに詳しく、「試しにやったら、10分ぐらいでポイントを得ることができた」などと供述しているという。
(2008年1月24日13時58分 読売新聞)
<引用おわり>
上戸彩:「パソコン利用者の平和、守ります」 情報セキュリティー広報大使に就任(毎日jp:080116)
<引用開始>
女優の上戸彩さん(22)がパソコンのセキュリティー対策の重要性を訴える経済産業省の情報セキュリティー広報大使「シャーロック アヤ」に任命され、16日、同省で任命式が行われた。上戸さんは「みなさんが私の言うことを聞いてくれれば(対策は)ばっちりです」と話した。
任命式には甘利明経産相が出席し、「パソコンはインターネット社会の必需品だが、ウイルスや有害サイトなど、快適さを阻害する要素もある。セキュリティー対策のポイントを上戸さんにホームページで説明してもらった」とあいさつした。上戸さんは半年前からパソコンを始め、やっと1人で使えるようになったそうだが、甘利経産相から探偵「シャーロック アヤ」のトレードマークであるルーペと真っ赤なコートを手渡され、「念には念を。後悔する前にセキュリティー対策をしてください」と訴えた。
上戸さんは、身近な人に心当たりのない金銭の支払いを要求するメールが来た例を紹介。「冷静に考えれば払う訳がないと思いますけど、実際にメールが来たら焦ると思う」と話す一方、「情報を信じる人の心を、そんなに簡単に操らないでほしい」と犯罪者や不正行為を繰り返す人に警告した。
甘利経産相は、報道陣を前に上戸さんと二人でルーペを持ってポーズを取り、「次の映画は俺が共演者だな」と相好を崩した。上戸さんは「今日からパソコン利用者の平和を守ってください」と司会者に言われ、「はい、守ります」ときっぱり。
情報セキュリティー広報大使は経産省が推進する「CHECK PCキャンペーン」の一環。上戸さんは、同省が3月末まで開設するコンピューターウイルスや不正アクセスの危険性を紹介するホームページや、東京メトロ銀座線などの車内広告に登場する。同省では、若い女性にもセキュリティー対策を知ってほしいと、大使に上戸彩さんを選んだ。【岡礼子】
<引用おわり>
調達は三菱重工、トヨタ。広報宣伝は読売。治安防災国防の御用商人です。
それ以外に商工族もこの利権を狙っていますね(ボスの甘利経済産業大臣はソニー社員だったことに注意)。
間髪入れずに内閣府が世論調査(どこで?)結果発表(記事はやっぱし読売)、ネット利用者の45.4%(半数近くと強調)が、その利用に不安を感じている‥と。
全く不安じゃないか?‥と訊かれれば、そりゃちょっとは不安かも…とは思いますが、少なくとも自分のまわりにそんなに神経質になっているひとは殆んどいません。
むりやり不安を煽っているとしか思えません。
やっぱり、怪しいと思いました、あのニュース。
私も、斜めから見る体質のようです。
裏は取ってないけど何だかイヤーな感じ、と思っているとこちらで詳しい考察と言うことが多々あります。
この記事ご紹介させていただきます。
嫌な感じですね!!
どうしたんでしょう??
これはどうかな?
メッセージ入れてくださいますか?
コメントありがとうございます。
ヨミウリ関連は治安防災国防ばかりウォッチしておりましたが、
商工族の利権・・・なるほど、盲点でした!
どんな所にも湧いて来る、まさに寄生虫。
今後もよろしくお願い致しますm(_ _)m
喜八様
お世話になっております。
新聞のボスが政界のTOPをコントロールする国って。。。
これを突き崩さないと、いつまでたっても世界の尊敬は得られませんよねえ。。。
サイトー様
コメントありがとうございます。
1/26夜のNHKニュースでもやっていました。
幹部や経営委員の首がドンドンすげ替えられ、
NHK民営化の秒読みが始まったようで不安です。
これもみんなで騒ぎ続けなければ。
abi.abi様
記事紹介とTB/コメントありがとうございます。
御心配をお掛けしてすみません。
こちらはseesaa.netの『システム障害』だったそうです。
編集中の記事の一部がが突然消えたり不思議な現象が連続して起きたので、
もしや・・・とも思いましたが、思い過ごしであると自分に言い聞かせつつ。。。
ヘリオトロープ 様
コメントありがとうございます。
一度『気付いて』しまうと、もう元のカラダには戻れません(^^;
読売はあきらかに常軌を逸しています。
しかし気付かなければ、「新聞だから」という先入観で
何げに信じてしまうでしょう。
引続き声を上げねば。。。