2008年03月17日

勝手に送られたメールも違法だったら

心配が現実になってしまった。
ビルマ、パレスチナ。そしてコソボ独立で「普通の市民」の心に点いた炎が
チベットのデモ行動に燃え広がった。
市民の先頭に立つ僧侶の姿がビルマと二重写しになって不安になる。

中国政府はオリンピックを控えて火消しに必死だけど、
国内のネットや電話をいくら遮断しようが、草の根の情報の奔流は止められない。
アメリカを中心に人権団体が、大量虐殺の事実があることを発信している。
判っているだけで100名近いと言うから、現状はもっと深刻だろう。

日本政府は一応抗議、と言うより不快感をモソモソと表明してるものの、
何か毅然としない。
新聞・TVでは相変わらずお笑いやスポーツの合間にチラッとやるだけ。
オリンピック産業で動いてるカネもハンパないし。さらに勘ぐれば
中国を毛嫌いしながらも、中国政府の強権発動のやり方にだけは
ある意味憧れる勢力が、自民勢力の中にいるのかも知れない。

チベット問題は、いまや中国と経済基盤を一体化させつつある、
日本人一人一人にも突きつけられていると思う。
これ以上犠牲が出ないように祈るばかりだ。

そんな今日この頃、こちらの足元でもジワリと。
正義と人権を語りながら、表現封殺の新手法登場の予感。

子供の性が商品として買春・ポルノの取引に使われる現状を改善するため、
日本ユニセフ協会は03/11、児童買春・児童ポルノ禁止法改正を求める
署名キャンペーンを、ヤフー、マイクロソフトを巻き込んで始めた。
マンガの性的虐待描写も「準児童ポルノ」とするよう政府・国会に働きかけており、
政府・自民党も動き出した。

実際に子供が性産業の犠牲になっているヒドイ現状は許せない。
何とかしなければと思う。
日本でも子供の人権を守る法整備を進めようっていう趣旨に異論は全くない。

だけど、その実行となると、どうにも心配。

シーファー大使米大使が鳩山法相に「児童ポルノ単純所持も禁止にしろ」と命じたら、
役所のクチパク・鳩山弟サンが「あい、わかりました」ってコトだそうだから、
何かウラがあると思った方がいいだろう。

自民党の小委員会は、児童ポルノ所持の規制対象に
アニメなど被写体が実在しない創作物も含める方向で動いている。
権益と野心以外に行動規範を持たない自民党と、取り巻き官僚は
またぞろ戦前のように、ダーッと表現の弾圧に向かうんじゃないだろうか。

政府・自民党が今国会で、児童買春・児童ポルノ禁止法を改正したいのは、
子供たちを守る事を口実に、表現の弾圧を進め、さらには
公権力のウソを告発しようとする「ジャマ者」を捜査する手段として、
「容疑を掛けたい人物」に一方的に児童ポルノ画像・動画とか、
エロアニメなんぞをメールで送りつける手法を確立しようっ、てんじゃないだろな。

ったく、年金記録はグチャグチャのままで、こーゆう事だけはよく思いつくからね。

悪質な児童ポルノを「収集の意思があった場合などに限ることも含めて検討」って、
権力の乱用防止に関しては、ものすごく遠回しな言い方。
罰則等もどうするのか、ハッキリ開示されてないので、どーせまた
「イキナリ発表して一日で強行採決」のパターンをとるつもりだろう。

そもそも、「ポルノ収集の意思があった場合」を具体的にどう定義して、
判定基準を法令に盛り込むか、その過程を透明にする気はあるのか?
この法改正で、逮捕・拘留は出来るのか?
ここに自民党のあざとい国家戦略が見え隠れする。

若い人たちを中心に文化の輪が広がっているコスプレまでも
違法行為として取り締まられるのではないかと懸念を表明しているブログもある。
コスプレ関係も危なくなります(萌え萌え研究日誌様:080310)
(引用開始)
 児ポ法の第二条の三には、(「18歳未満」の児童が映っている)「三  衣服の全部又は一部を着けない児童の

姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」が「児童ポルノ」に該当するとされています。

(引用おわり)

これが教育三法や憲法改悪法みたいに国民的論議もないままに決まると、
国家の犯罪を指摘するような人(邪魔者)を社会的に抹殺するのに、
「植草教授」、「NHK良識派ディレクターたち」をはじめとする、
痴漢デッチアゲ逮捕方式をゴリ押しする上で、いい追い風になるだろう。

ピアtoピアでMXやWinnyなんかをやってない人でも安心はできない。
まずは子供のポルノ写真・動画やエロアニメ、
あるいはそのURLを記した文面を、標的の人物のアドレス宛に、
あらかじめ用意した「ニセ・ポルノサイト」のサーバから大量に送りつけて、

「悪質サイトからの大口の受信先を調べたらお前のアドレスがあった。
 削除してもプロバイダのメールの記録があるからムダだ。
 これは児童買春・児童ポルノ禁止法で禁止されている悪質な犯罪行為だ。」

ってやって、まず別件で身柄を押さえる。
無罪の証拠になる恐れのあるパソコン本体は、家宅捜索で押収。
必要ならポルノデータをHDDに入れ、ダウンロードの日付も改ざんする。
合せてアクセスログなんかも当然、改ざんしておく。
「調べたらHDDにあったぞ。ヤッパリお前が共犯だな?」と決め付ける。
有罪証拠をカンタンに捏造できて、便利な事この上ない。

その後は、お約束の人質拘留で、家に帰さず、仕事をクビにさせ、
親類縁者を精神的に追い詰めて、ネチネチとニセ調書を作文すればいい。
今の日本では、警察・検察・裁判所が大の仲良しだから、映画じゃないけど
チカンだって暴行だって、無実の人におっかぶせるのは簡単だ。

沖縄で少女に暴行をはたらいた容疑のかかる米兵は無罪放免で
なんで国民だけガンジガラメに規制を強めるのか。
これって、完全に本末転倒じゃねーか??

「あたご」の漁船との衝突事故にしたって、いい加減にウソつくの諦めて
事実関係がを開示しないと漁師さん親子が浮かばれない。
1分前どころか、ほとんど衝突の瞬間まで誰も気付かなかったんじゃん。

3/13、三菱重工業長崎造船所で、日本で6隻目のイージス艦「あしがら」が、
海上自衛隊に淡々と引き渡された。「あたご」と同型の兄弟。
佐世保基地に配備。建造費は約1400億円。

まさかあの事故の日、保存義務のある概要版の「公用航海日誌」だけを
海上保安庁に押収させて、
事実関係のわかる「船用航海日誌(ログブック)」本体は
ヘリで航海長に持たせて、真っ先に大臣室に運んで
「日誌は見つかりません」なんて言ってるんじゃないでしょうね?
納税者として、何が起きてるのか事実を知りたい。
がんばれ負けるな、海上保安庁。
道路特定財源問題や、官による耐震偽装隠し疑惑は許せないけど、
漁船事故の件ばかりは、海保の本局にあたる国交省を全面的に応援するもんね。
冬柴さん、石破さんにガッツリと言ってやってください。

ほとぼりが冷めるのを待って、ドサクサで兵隊さんをスーダン・ダルフールや
東チモールへ送っちまおうって魂胆だろうけど、
もう国民の目はすっかり疑惑モードになってるよ。
洞爺湖サミットでカッコいいスピーチしたいんでしょ。
民主党も改憲に向かってまっしぐらの状況がかいま見えて来た。

何よりもまず、防衛省の信頼回復を本気でやって、その上で
生身の国民である自衛隊員を今後どうするのか、
国民を飢え死にさせながら、アメリカにいつまで貢ぎ続けるのか、
改憲と現実の国際情勢をどう整合させるのか、
シビリアンコントロールの保障はどうするのかなど、
山積する課題を、国会の場や、国民からの意見募集等で、
正々堂々と論議しなきゃ、いよいよもって卑怯ってもんだ。

一度点いた「気付き」の火は消えない。
心ある学者やジャーナリストをいくら変質者に仕立てようが。

一般市民が調べたり勘ぐったりしながらネット上に発信する「有害情報」は、
さぞかしエライさんの野心と、国際金融資本・軍事産業の商魂
にとっては目障りな事だろう。

おっと、新聞記事が消えんうちに保守っと。

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ング
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posted by Francisco at 02:54| Comment(3) | TrackBack(8) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

無実の罪と内部告発を一緒にしないで

最近急に「痴漢冤罪」関連のTV特集が増えたり、
周防正行監督の「それでもボクはやってない」が地上波で放映されたり。

ようやくこの方面に光が当たったのか?
んなワケねーよな。。。

読売出身の大谷昭宏サンのTVでの、聞き捨てならないセリフを耳にしたからだ。
美人局(つつもたせ)よろしく、電車内で痴漢騒ぎをデッチ上げ、示談金を
騙し取ろうとした男女が挙げられた事件をあげつらってのことだ。

「人を告発すると言うことは、どんなに重大なことか、知らないといけない。
うち(自分の事務所)にも内部告発の類がいっぱい来る。
いわれのないものだったら、厳罰に処すようにする必要がある。」

誰に頼まれたのか、ナベツネと仲直りしたのか、よく知らんが、
この流れは、冤罪の防止を口実にした、企業や官庁の内部告発への
牽制じゃないのかな。

告発する人は、職も社会的立場も、場合によっては身辺の安全だって
覚悟の上で正義の為に身を投じて、踏み出すに決まってる。
ワザワザそれを公共のメディアで否定的に扱うのは、アヤシイと感じる。

この1-2年の不祥事の噴出の多くは、内部告発による所が大きい。

市民の「目覚め」を危険視し、それをつぶそうとしている力が増長している。
公務員の告発や国会議員との接触を厳罰化する流れといい、
内部告発者を保護しない方向に法体系を変えていく前兆かも。
注意して見てる必要がありそうだ。
posted by Francisco at 02:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月12日

コドモは教育勅語だけ暗誦してろと?

総務省の要請で4月から、18歳未満のケータイ新規ユーザーは、
デフォルトでWebフィルタリング設定がされ、親が解除を申し込まない限り
キャリアが許すサイト以外にはアクセスできなくなる。

健全モバイルサイト認定、2008年4月より開始--総務省のフィルタリング要請を受け(CNET Japan:071226)

何だかなー。
すでに契約中の18歳未満ユーザーも、親から「不要」との申告がない場合は、
最終的に、強制でフィルタリングがかかる。

出会い系サイトなんかで十代のコが被害に遭うのは聞いてて辛い。
でも、フィルタリングの基準をもっと充分練らないとヤバイんじゃないの?

ユーザーが大人になっても、手続きするまで自動解除にはならない。
子供たちに何を知られるのがそんなに怖いんだか。

洞爺湖サミットのある夏ごろまでには体制が完成するそうだ。
北京オリンピックも、日中両国がダルフールの虐殺を支援してる事で
フランスのボイコット騒ぎなど、世界中のギクシャクが表面化するだろう。
(イシハラ独裁知事は東京五輪の可能性がほぼなくなったのを感じてか、
都内の調布市に500億も投入して新しいスポーツ施設を作ることに決めた。
2013年の東京国体開催の為にはどーしても必要ってことで、
凍結されてた計画にワザワザGOを出したんだそーだ。
新銀行東京を実質上、経営破たんさせといて、恐ろしいオヤジである。)

特に規制を厳しくしようとしてるのはNTTドコモ(旧電電公社)とWILLCOM(KDDI系)。
暴力・性表現などの他、政党名や宗教関係もご法度だそうだ。
自民党や金閣寺のHPさえ見られないとか。
AUもKDDIだから最終的には似たり寄ったりで足並みを揃えるだろう。

さすがに各方面からの怒りがオカミに向けられ始めている。

mixi株が暴落してるようだ。未成年は会員になれないハズのmixiが
モロに被害をかぶってる感じ。。。
会員である三浦氏のロス疑惑騒動の影響ってのは、指示を受けた
工作員の皆さんが後から取って付けた理由だろう。
住民票や身分証明がないと会員登録できなくしたら、つぶれるしな。
商売は難しい。

会員数約1億人の米国SNS最大手のMySpace.comは、
日本上陸するのにソフトバンクと組んだ。
MySpaceは14歳以上なら会員登録OK。
16歳未満の会員は、名前もメアドも知らない18歳以上の会員とは
接触できないように、名目上は自主規制済み。
ロビー活動がうまく行って、MySpaceがお目こぼしされれば、
ソフトバンクも厳しいフィルタリングで「右へならえ」するんだろうか。

AppleのiPhoneが今年中にもアジア発売かって言われてるけど、
「通信費の分け前よこせ」とAppleがキャリアに要求してるだけじゃなく、
総務省が「未成年とは契約させない」とか言ってるせいで長引いてたりして。
ドコモと提携したGoogle(Appleとも提携)が水面下でどう動くかも関連しそう。

自民党は、教育格差でワーキングプア層を増やし、憲法変えて
アメリカ様によるアメリカ様のための戦争に兵隊送りたいワケだから、
国政選挙に関心なんか持たれて投票率が上がっちゃ困るし、
選挙権を18に引き下げるのも、アイドルを大量動員して
軍隊と核武装を賛美し、憲法改悪投票に向けた洗脳をする為かもしれない。

「子供たちが政治経済を知る機会をできるだけ奪う」のが
彼らインチキ保守の強い望みなのは、イヤと言うほどよーく分かってる。

だから、あえて繰り返し言いたい。

ゆとり教育で削られた時間数を復活させるのに、算数と理科は分かるとして、
安倍さんキモイリで強行成立させた例の改正教育基三法をバックにしてる以上、
道徳の強化ってのは、「富国強兵」とか「八紘一宇」とか「国体護持」とか
戦前思想の押し付けが目的である可能性が高いと思う。
教師の免許更新制とか、国による教育委員会の直接コントロールとか、
ヒラと教頭・校長の間に見張り役の選任教師を置いたりとかさ。
ヘンな制度。

将来を担う子供をおバカにして、有望な産業の芽も根こそぎ摘み取って
国力が衰えれば、結局税収も献金も減るのにね。
根幹が傾けば、上級官僚も国会議員も、いつまでも安泰ではいられない。
彼ら・彼女らも所詮一人の国民、一人の公務員に過ぎないんだから。


 子供たちの教育を守れ!ここの情報量と「熱さ」は必見ですよ。
 →教育基本法改正情報センター



つぶやきの追記:SNS(ソーシャルネットワーキング)で個人の任意でなく、
厳密に年齢認証を証明するには、携帯番号を各キャリアに照会して、
年齢と言う「個人情報」の開示を受ける以外、方法はないハズだ。
年齢認証のたびにキャリアがSNSに対して、個人情報を照会させたら
それこそ社会問題になる。
去年の春から警察は携帯キャリアから個人情報はおろか、リアルタイムに
本人の居場所まで情報提供させる仕組みが出来ちゃったワケだけど、
国が音頭を取ってSNS業者にも同じように、事業の存廃をタテに
警察の個人特定システムとの連携を迫ったりしたら。。。まさかね。


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posted by Francisco at 08:59| Comment(2) | TrackBack(3) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誰もが市民にすぎないから

自然体で身についた気高さ。

「小田実 遺す言葉」

昨年7月30日に亡くなった小田実(おだ・まこと)さんのETV特集を見た。
(3/9(日)夜、NHK教育テレビ)
民衆の拍手と「万歳」の声の中を行く霊柩車。
背筋が伸びる。

鶴見俊輔さんたちとベ平連を立ち上げ、
ベトナム反戦のムーブメントを日本に巻き起こしたたくだりから
死の床でなお衰えない、執念の執筆活動に至るまで
全てをを貫いているのは、国を超えた、
「普通の市民」、「小さな人間」の目線だ。
それが民主主義の原点だと言い切る。

「革命的な憲法を持つ日本は、いいところがあると思っている。」

「軍事産業だけを中心にしないで、平和を掲げここまで発展した国は
日本だけだ。
民主主義と平和主義を結びつけたのは日本だけ。
アジアと日本をメチャクチャにした反省から、革命的な平和憲法を掲げ
ここまで来たを国を、なぜ戦前回帰させるのか。」

体を病魔に蝕まれ、限られた時間を無駄にするまいと、
カメラの前で語る小田さんは、怒りの涙に声を詰まらせた。

「今アメリカ・ブッシュ政権は、日本の国民健康保険制度を
つぶしに掛かっている。
テレビをひねれば外資系保険会社のCMばかりだ。
世界は、怪物のような『旧いアメリカ』と手を切りたがっている。
EUもそう。ベネズエラ・ボリビアのようなラテンアメリカを見ても分る。
アメリカ人自身も、そこを変えようと苦しんでいる。
世界中でなぜ日本だけが、ブッシュ体制の旧アメリカを支援し、
日本人を苦しみに導き、アメリカ人さえも苦しめようとするのか?」

奥さん(画家・ヒョン・スンヒェ(玄順恵)さん)は渡航の自由さえままならない
在日の朝鮮籍で、小田さんとの間にお嬢さんががいる。
「私が大きくなった時に世の中は変わっているの?」
かつて、幼い娘の質問に答えられなかったことが引っ掛かっている。
視線はいつでも優しくアジア全体を巡っている。

小田さんが留学生の頃アメリカで見た新聞記録では、日常のファッション広告の脇で
B29からの空撮が、サラッと載っていた。3/14の大空襲で煙に包まれる大阪の街。
大阪・広島・長崎・東京と虐殺が続いても態度を決めない日本政府に
圧力を掛ける為だけに再度焼かれた街。炎の中に小田少年はいた。

ベルリンの壁を超えようとして死んだ人たち。

9・11。
報復の中東侵略で命を落とす人々。
イラク派兵差し止め訴訟の請求却下の屈辱。

阪神淡路大震災の被災者の公的援助をいつまでたっても無視し
高速道路だけをサッサと直す国。
動かないなら市民が権利として声をあげ、立法させる先頭に立つ。

「難死」というキーワードで小田さんは世界のしいたげられた
普通の市民の心をつなごうとする。

「国民の税金を使って、最低投票率も定めないまま2割の賛成で改憲。
メチャクチャな独裁的なやり方で憲法改悪しようというのは、
あきらかに憲法違反だと思う。」

こんな勇気のある番組を放送するNHKに拍手を送りたい。
そして、NHKの国家統制と民営化も防がなければならないと
改めて思った。


3/8(土)18時10分、同じNHK総合の「週刊こどもニュース」に考えさせられた。
NHKの報道・番組制作体制を取り巻く状況は、思ったより深刻かもしれない。
前半で原発特集をしていたが、プラントの構造や核廃棄物の処理法を
ひとしきり解説したあとで、六ヶ所村の再処理工場とプルサーマル発電の話に移った。

「核廃棄物は、使えないゴミと、まだ使えるリサイクル原料に分けられる。
使えないゴミはキケンな放射線がいつまでも出続けるから、
安全な処分場所を決めたり、よく考えないといけないけれど。」

「リサイクルした原料はプルトニウムって言う燃料に変えて、ウランと混ぜれば
また発電に使えるんだよ。六ヶ所村は早ければ5月にはプルトニウムの
リサイクルを始められるんだ^^」

ウランの燃えカスとは比較にならないほど危険なプルトニウムの恐ろしさには
意図的に、一言も触れていない。

そして、どちらかと言うと政財界による原発イケイケには懐疑的な
NPO・環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんへの
インタビューを報じていたのが印象的だった。

「核のゴミを受け入れるのはどの地域だってイヤだ。
 でも今すぐ原発を全廃するのは難しいから、
 節電や代替エネルギーも考え続けることが大事。」

番組の基調は「プルサーマルは必要」というイメージ植え付けを守りながら、
何とか上層部に怒られない範囲で中立的意見を
交えようとするかのような、現場の苦しさを感じた。

そして進行のお父さんお母さん役と、子供レポーターたちのまとめは、
核廃棄物の放射線が何万年も出続けることや、大地震への備えへの心配、
節電の必要性にチラッとは触れながらも、結局

 「CO2の排出が減るから原発はあった方がいい。」
 「使用済み燃料のリサイクルができるんだったら原発を続ければいい。」
 「世界はいま、原発を増やす動きがあるんだよ。」

   ( ゚д゚ )

という論調で締めくくっていた。
核武装の為には、原子炉を温存・研究し、廃炉の前に新施設の建造が欠かせない。
プルトニウムの備蓄は核兵器製造への布石でもある。
「まずは子供たちを洗脳せよ」とでも言うような静かな圧力が不気味だった。

NHK幹部や経営委員の首がドンドン政財界に都合のいいメンバーと
すげ替えられている。


美しいアジア。
アジアの中の日本に生まれたことを誇りに思う。
戦争しない、核武装しないって、そんなにヘンなことですか?

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posted by Francisco at 08:38| Comment(2) | TrackBack(4) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月28日

ケニヤの騒乱が示すもの

新自由主義(ネオ・リベラリズム)による格差拡大に反抗する
各国の社会運動と、それを抑圧するための武力行使や虐殺は、
日本ではほとんど報道されない。

いや、報道「できない」。与党と財界に24時間監視されているからね。
「目覚めた国民」がこれ以上増えないように。
(カストロを師と仰ぎ、ブッシュ政権にペロペロしない中南米の英雄、
 ベネズエラのチャベス大統領なんてテロリスト呼ばわりだし)

昨年末の大統領選の不正疑惑に始まったケニヤの騒乱が収まらない。
亡くなった方は1500人を超えてしまったそうだ。
アナン前国連事務総長と、アフリカ連合議長兼タンザニア大統領のキクウェテさんが
相次いで現地入りし、与野党両陣営との必死の仲介に当たる。
与党・キバキ大統領と最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」・オディンガさんの歩み寄りはなかなか進まない。
「MOTTAINAI」を世界の合言葉にしたノーベル賞受賞者、
ワンガリ・マータイさん(残念ながら議員は浪人中)は、
政権批判をしたためか、携帯に殺害予告メールが来ているそうだ。
本当に一日も早く事態が沈静化するように祈る。

先週、ライス米国務長官もケニヤに行って、与野党首脳や
アナン前国連事務総長と会談たけど、与野党両派を批判したあげく
「アメリカが見張っててやるから、早期に連立政権を樹立せよ」などと、
結局米国内向けのプロパガンダをノタマッテ帰国したヽ(`Д´)ノ
ケニヤの政府関係者がBBCの記者に語った所では、
選挙の時に得票数のデッチアゲがあったらしい事は認めながらも、
ケニヤ自身の問題を、さもアメリカの手のひらの上で起きている
かのように話す、米政府の態度には疑問を呈している。

Kenya poll crisis talks suspended(BBC:080226)

ケニヤの混乱は遠く離れた国にも、思わぬ形で飛び火し始めている。
28年続いたムガベ政権の腐敗で国家経済が破綻したジンバブエ。
インフレ率は年10万%に達し、失業率は80%。
ネオリベ経済政策で一握りの国民だけがオイシイ思いをして
見せ掛けの経済発展を遂げて来たシステムはケニヤと同じだ。
(そしてコイズミカイカク以降の日本とも同じ。)
ジンバブエ国民は、まさに生き地獄を味わっている。

そんなジンバブエの警察当局が恐ろしい方針を発表した。
3/29に行われる大統領選と議会選挙に向け、大きな混乱を避けるために、
治安維持活動上、「他に効果的で適切な手段がない場合」は
("if he finds other methods to be ineffective or inappropriate")
警察官の一般民衆に対する銃撃を認めることにするそうだ。

Zimbabwe police licensed to shoot(BBC:080226)

「ナタや斧、弓矢では人をオフィスに閉じ込めておけない」からだとか。
ケニヤのように与党に反旗を翻す動きが、「目覚めた国民」を
巻き込んでの運動に発展するのを、何より警戒しているらしい。

そしてジンバブエのお隣り、南アフリカもヤバイ匂いがフツフツと立ち上ってきた。
経済がジリ貧の状態でもなお、ネオリベ政策で国民の格差を広げ続けるムベキ大統領の追い落としを、
雇用拡大を旗印に、同じ与党・アフリカ民族会議(ANC)議長で元副大統領の
ジェイコブ・ズーマさんが狙っている。(この人もスキャンダルに事欠かないが)
アパルトヘイトに苦しんできた非白人系の国民は元々政治に敏感だ。
これも国民を二分するような運動になれば、一触即発の大事に発展する可能性がある。

アフリカ各国の悲劇は、対岸の火事じゃない。
人間からあらゆるものを搾り取り、、大自然をほしいままに壊す、
「自由競争」「ジコセキニン」という名の、狂ったグローバリゼーションのウミが、
たまたまデリケートな場所から噴き出し始めたに過ぎないんだと思う。

この小さな星の上、全てはひとつにつながっていて、誰一人逃げ隠れできない。
郵政のカネもほぼ手中に収めたアメリカ政財界の眼中に、すでに日本はない。
共和党が下野し、民主党が政権を握っても、その流れは止まらず、
経済的にはアジアと言えば、中国とインドを指すことになるだろう。
予定通り2015年ごろに絞りカスになった日本に対しては
「カネがないなら戦闘員(自衛隊)だけをドンドン差し出せ」となるだろう。
自公政府が憲法改変を異常に焦るのは、もちろんアメリカの圧力だ。
このまま「ココ掘れワンワン」を続ければ、痛ましい同胞の殉職者を大勢出しながら、
忠誠を捧げ尽くして来たご主人様には、ポイ捨てされるのがオチだろう。

福田首相も昨年チラリと触れていたけど、夏の洞爺湖サミットをはさんで、
スーダン・ダルフール紛争の監視活動・武力の解体と復興支援に
日本が今後どう関って、存在感を示して行くのか、世界中が注目することになる。
日本は中国と並び、石油開発の資本投入によって、スーダン政府による
ダルフールの虐殺を、間接的にであれ最も支援して来た。
当の日本人だけが、それを知らない(知らされていない)。
フランスは中国への抗議から北京五輪をボイコットする可能性がある。

イラクやガザ地区やアフガンの人たちは、日本の二枚舌に気付き始めている。
アメリカ様の顔を立てるだけの為に憲法をチマチマねじ曲げて
インチキな法律をこしらえている場合ではない。

アフリカ各国の悲劇は、日本の将来をも占う、ご近所の出来事だ。

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posted by Francisco at 02:25| Comment(3) | TrackBack(10) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロス疑惑再燃を喜んでるのって誰?

仕事場とベッドを往復するだけの生活をしている間にも、
世の中は激しく動いている。
一週間も更新をサボっていると、実にいろんなことが起こる。

皆様にはTBやコメントを頂きながら、
なかなかお返しできなくて申し訳ありませんm(_ _)m

突然27年ぶりにフッカツした「ロス疑惑」で、ワイドショー始め
日本中のゴシップ作成システムが燃え上がっている。
細かい事情は、アメリカの司法当局の動きを見るしかないけれど、
1988年から担当部局は諦めずに20年も、ずっとこの事件を追っていたとか。
さっそく時事通信(D通系)や読売新聞が気味の悪い報道を流し始めている。

「共謀罪」の文字が、去年の参院選以降始めて(と思うんだけど)、新聞に公然と現れた。

 『市民が裁判に参加するアメリカでは、物証がなくても状況証拠だけで、
 被告が陪審員に与える心証が裁判に影響を与え有罪となりやすい。』

 『カリフォルニア州の共謀罪では、2人以上で犯行を共謀したことが立証できれば、
 実行犯の特定も不要で、検察にとっては有罪立証へのハードルが殺人罪より低い。』

週明けの夜のテレ朝「報道ステーション」でも同じような扱いだった。
誰の圧力か知らないけど、報道にバイアスが掛かっていないか?
それで、世論にどう影響を与えたいのか?

 裁判員制度を「うまく」使えば、状況証拠だけで「被害者は救われます」よと?

 共謀罪を創設し「うまく」使えば、実行犯が不明でも「殺人犯」を挙げて、裁けますよと?


今の人権意識ゼロの政府の元でこんなことが実現すれば
やりたい放題の冤罪大量生産システムの出来上がりだ。

まずは今度の総選挙で、
自民党を確実に政権の座から引きずり下ろさなければならない。


これからメディアが流す情報の洪水に、どんな洗脳のワナが仕掛けられるか、
要注意だな。。。

080228追記:rolling bean様の記事を見て、疑念が確信に変わった。
イージス艦の話題を薄めるために、日本からの要請で(あるいは日米の合意で)アメリカ政府が
再逮捕に動いた可能性が極めて高そうだ。
自公政権には国民もよくよくナメられたものだ。
そして、真相がどうあれ、三浦氏は国内法では自由の身になっているのだ。

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共謀罪なら実行犯の特定不要=日本と異なる法制度−米カリフォルニア州・ロス疑惑(時事:080224)
(引用開始)
 【ロサンゼルス23日時事】米ロサンゼルス市で1981年に起きた妻銃撃事件に絡み、米自治領サイパン島で元会社社長三浦和義容疑者(60)が逮捕され、ロス市警は23日、同市への身柄移送に向け準備を進めている。実際に起訴され裁判となった場合、法制度が日本とは大きく異なるため、日本では無罪が確定した同事件が一転して有罪となる可能性もある。
 カリフォルニア州では、殺人罪に時効はない。注目されるのが、三浦容疑者は今回、殺人のほかに共謀の疑いで逮捕された点だ。カリフォルニア州の共謀罪では、2人以上が犯行を共謀したことさえ立証できれば、実行犯の特定も不要になるため、検察側にとっては有罪立証へのハードルが殺人罪より低くなる。
 裁判が市民から選ばれた陪審員の評議で行われるのも大きな違いだ。被告が陪審員に与える心証が裁判に影響を与えやすく、日本では有罪の裏付けには不十分とされた状況証拠だけで有罪となるケースがある。さらに市警が新たな有力証拠を入手している公算も大きい。
(引用おわり)


ロス疑惑捜査、01年設置の「未解決殺人事件捜査班」(Yomiuri Online:080225)
(引用開始)
 【ロサンゼルス=飯田達人】一美さん銃撃の捜査にあたっているのは、ロサンゼルス市警の強盗殺人課に2001年設置された「未解決殺人事件捜査班」だ。

 同チームの06年時点の担当者は7人。迷宮入りした事件約6000件のデータを管理しており、87年にハリウッドで発生した強盗殺人事件では、17年後の04年に容疑者を逮捕した実績もある。

 この時は、被害者が犯人ともみあって銃を撃った際、現場に残った銃弾から採取された微少なDNAが捜査の決め手だった。

 他州とも情報を交換をして、事件の新たな証拠が見つかるなどした場合は、態勢を強化して捜査にあたるという。

 一方、ロサンゼルス郡検事局の捜査責任者として、一美さん銃撃事件の捜査にあたったルイス・イトウ元検事は、本紙の取材に「(三浦元社長の)身柄拘束には驚いたが、こうなる可能性があるとは思っていた」と語り、「米国では直接証拠がなくても、状況証拠だけで有罪になることはいくらでもある」と指摘した。
(引用おわり)
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2008年02月21日

生きていて!吉清さん親子の救出を祈る。

2/19早朝のイージス艦「あたご」との衝突で行方不明になった漁師、
吉清治夫さん・哲大(てつひろ)さん親子の、息子さん、
哲大さんは、4年ほど前から年に3〜4回、ホームレス支援のために、
千葉勝浦から東京上野まで自分でトラックを駆り、
毎回トロ箱30箱以上のサバやイワシをボランティアで届けていたそうだ。

「お金や米でなくて申し訳ないが、この魚を役立ててほしい」と。

苦しい暮らしを強いられているホームレスの方たちや、
ボランティアの方たちからは「哲」「魚のあんちゃん」と慕われていた。
そして、「もっと大きな船を買うのが夢だ」と話していたという。

昨日の朝これを取り上げてた東京新聞・中日新聞のWEB記事が、夜には早くも消えていた。
サーバにキャッシュも残らないうちにソッコー消すのが最近の流行らしい。
(下の方で書いてるけど、読売の記事は生きている。東京新聞は、漁師さんが
自衛隊自体を名指しで批判したくだりを、文頭の方に載せていた。)

阿修羅にサルベージュされた東京新聞のTEXTがあったので長いけど貼っておく。
http://www.asyura2.com/08/senkyo47/msg/470.html

元記事(削除済み)→監視ずさん回避後手 イージス艦衝突 『真実を話して』 捜索の僚船仲間ら憤り(東京新聞:080220)

(引用開始)
 「自衛隊はたるんでいる」。十九日未明、千葉県南房総市の沖合で起きたイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故。帰港した僚船の仲間は、事故を回避できなかった海上自衛隊に憤りを隠さなかった。新型エンジンを買ったばかりの船長、吉清(きちせい)治夫さん(58)と、東京・上野のホームレスの人たちに魚を届け続けていた息子の哲大(てつひろ)さん(23)。冬の海に投げ出された「海の男」二人の帰還を、地元・千葉県勝浦市で、東京で、多くの人々が祈った。 

 「清徳丸が真っ二つになったのを見た。イージス艦を避けようとして真横からぶつけられたと思う」。衝突現場近くで操船していた金平丸の乗組員市原仁さん(38)は、捜索活動を終えて戻った十九日夕、千葉県勝浦市の新勝浦市漁協川津支所でこう話した。

 衝突の瞬間は休憩中で見ていなかったが、事故の数時間前に、明かりをつけて川津港を出港する清徳丸を見送ったばかり。間もない悲劇にショックを受けたという。

 現場海域から戻った僚船の乗組員らは、同日夕に記者会見。口々に海上自衛隊側を批判した。

 康栄丸の中ノ谷義敬船長は「護衛艦から見えなかったと話していると聞いたが、うそだ。本当のことを言ってほしい」と怒りをあらわにした。

 同僚らは午前二時に出港して以降、ずっと海に出ていたため、疲労困憊(こんぱい)の様子。同漁協の外記(げき)栄太郎組合長は「小さな船を事故に遭わせ、二人の命を危険にさらしたことに文句をいいたい。自衛隊はたるんでいる」と、強い口調で話した。

 外記組合長は同日夜、行方不明になっている吉清治夫さん、哲大さんの家族に面会し、捜索の状況を報告した。

 外記組合長によると、「捜索したが見つからなかった。あす再開する」と報告すると、治夫さんの母や妻らは悲しそうな表情になった。母は「孫(哲大さん)がかわいそうだ。かわいそうだ」と繰り返し話し、憔悴(しょうすい)しきった様子だったという。

 川津地区は四百軒余りの小さな集落。地元の女性らは同日、約五十人が港に集まり、うちわ太鼓をたたいたり、お経を上げたりして、二人の帰還を祈った。

 治夫さんの友人らによると、治夫さんは以前はアワビ漁をしていたが、五十歳ごろに脳梗塞(こうそく)を患って以降、はえ縄漁に切り替えた。しっかりとした考えで漁業に取り組み、後継ぎの哲大さんを鍛えていたという。

 治夫さんの小学生からの同級生で、漁船などを扱う鉄工会社を営む渡辺滋さん(58)によると、治夫さんは昨年、一千五百万円もする新型エンジンを買ったばかりだった。


■上野のホームレス支援■

『お金じゃなく申し訳ない…魚どうぞ』


 「魚のあんちゃん、無事でいてくれ」−。「清徳丸」に乗っていた吉清哲大さんは、東京・上野公園のホームレスを支援するため、ここ四年ほど一年に三−四回、自分で取った魚を届けていた。「哲」「魚のあんちゃん」と慕うホームレスやボランティアたちはひたすら安否を気遣う。

 「お金や米でなくて申し訳ないが、この魚を役立ててほしい」

 ボランティアでホームレスを支援する東京都荒川区の「赤銀杏(ぎんなん)会」の石崎克雄会長(60)のもとに、哲大さんがそう言って現れたのは四年ほど前。以来しばしば、サバやイワシなどを詰めた発泡スチロールの箱をトラックで届けるようになった。一回に約三十箱に上った。調理師の免許を持つ石崎さんは連日、料理や弁当をつくり上野公園のホームレスに配っているが、「フライや煮魚にしたり。ありがたい限り」と話す。

 石崎さんは「哲は優しくてきっぷのいい若者。自分の家族みたいに接していた」と哲大さんの人柄を語る。料理の配達役も引き受けてくれ、「酒の席で『早く嫁さんもらえ』と言うと、いつも苦笑いを浮かべる」。

 笑顔を絶やさないが、仕事の話題になると表情がきりっと締まり、「おやじ(治夫さん)の後を継ぐけれど、もっと大きな船を買って仲間と一緒に漁に出たい」と夢を口にしたという。

 行方不明のニュースを見て、赤銀杏会の事務所にはホームレスの人たちから心配する電話が寄せられている。「ショックといら立ちで足が震えてくる。何とか無事でいてほしい」。石崎さんは、祈るような気持ちで救出を待っている。(藤浪繁雄)

(引用おわり)

読売の取材に応えて、僚船の乗組員の方が怒りのコメントをしている。
(この記事の最後に引用を貼りました)

「漁船見えないわけがない」僚船乗組員ら怒りの証言(YOMIURI ONLINE:080219)

吉清さんの活躍を取り上げた記事も、読売では2/21朝の時点で残っている。
(→不明の哲大さん、路上生活者支援の心優しい青年(YOMIURI ONLINE:080220)

それにしても、体温を奪う冷たい海で、まだ安否さえ不明なお二方を想うとやりきれない。
どうか、生きていて欲しい。

政府は、防衛省と海上保安庁をサポートして、引き続き救助に総力を挙げると同時に、
防衛省に正直な情況・原因を開示させて欲しい。

運悪くワッチ(当直)の交代時刻と重なり、迅速な措置が遅れた可能性はあるようだけど、
漁船発見は衝突「2分前」との防衛省の発表が捜査の進展で「12分前」に変わったあたり、
衝突直前まで自動操舵のままだった可能性をギリギリまで隠したかった意図が見え隠れする。
石破大臣の状況報告では「漁船の緑色の灯火」と言っていたが、TVニュースで僚船の漁師さんは
「赤ランプを点けていた」と喰い違い、実は誰も見てなかったんじゃないのかと気になる。
さらに、漁船の引上げに立ち会った親族に、幕僚長が「報道陣の取材には応じないように」
クギを刺していたそうだ。

政府・監督当局の態度が柏崎刈羽原発の事故のときとソックリで、悲しくなって来る。
目の前にいる国民の命が懸かっている時に、イジイジした保身の態度はもう見たくない。
防衛大臣には今度こそ「国民の命を守る」組織の長としてのケジメを見せてもらいたい。

迎撃ミサイルシステムの評判ウンヌンとか、アメリカ様が怒るから、とか言うのは、
それがキチンと出来てからだと思う。

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posted by Francisco at 05:22| Comment(2) | TrackBack(6) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

「取扱い説明書メーカー」やってみた。

「脳内メーカー」に続く、話題の小ネタ。

「取扱い説明書メーカー」やってみた。

torisetsu.jpg

Franciscoは家の中に置いても、家の外に置いてもダメと _| ̄|○


「たりないものメーカー」もやってみた。

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結構合ってたりする(-_-;)イジイジ  どれが当たってるかは、ヒ・ミ・ツ。


「自民党」でもやってみた。。。

取説
ldptorisetsu.jpg

もう火がついてるし。。。教会?風通し?シャレにならんな、こりゃ。


足りないもの
ldplack.jpg

勝ったような気もする。てか、勝ち負け以前の・・・(ry


志布志町の選挙違反デッチアゲ事件を「冤罪ぢゃない」と言い切ったオヂサマは・・・

hatoyamatorisetsu.jpg

分かりました。
これ以上パーツが取れるといけないので、チョウチョのいる屋外には置かず、
やさしく即頭部に鉄槌を入れながら、すごい剣幕でフクダ店長を呼ぶ事にします。

いや、あくまでジョークですからね。。。
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2008年02月14日

がんばれ、沖縄県警!!

早春の夢がふくらむ聖ヴァレンティヌスの祝い日に、
目の前の生を力づくでむしりとられ、
ひとり寒風吹きすさぶ荒野に立ち尽くす少女がいる。

もうたくさんだ。

2/10の市長選を受けて岩国への米艦載機移転が秒読みとなり、
岩国への民意操作としか思えない、名護市への交付金給付決定が
2/8日の閣議で決定した。後から激辛に変わるアメだ。

アメリカポチの自公政府がこの事件の捜査に介入してくるのは火を見るより明らかだ。

神父ヴァレンチノ(ヴァレンティヌス)は、博愛・平等をうたった社会運動を起こし、
当時禁じられていたローマ帝国軍人の結婚を手引きした。
さらには禁断の新興宗教キリスト教の司祭だった事で政府の逆鱗に触れ、
西暦269年のきょう処刑され、後世に聖人に列せられた。

調べ中にもかかわらずご丁寧に、妙なニュースが流されている。

米兵「拒まれ乱暴せず」 沖縄少女暴行事件(asahi.com:080214)

部屋に連れ込まれた被害者が、友達とつなぎっ放しにした携帯からは
「Shut up!(黙れ)」という怒鳴り声と
被害者の悲鳴が聞こえ続けたという。。。

この子は我が娘だ。

この子は我が妹だ。


県警の皆さんは、そう肝に銘じて正確な捜査を貫き、
決して日米両政府からの圧力に屈することなく、
今度こそ正義が勝つ事を証明して頂きたい。


(引用開始)
米兵「拒まれ乱暴せず」 沖縄少女暴行事件

2008年02月14日07時24分

 在沖縄米海兵隊員が中学3年の女子生徒(14)に乱暴したとされる事件で、強姦(ごうかん)容疑で逮捕された2等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)が沖縄県警の調べに対し「女子生徒に関係を迫ったが、拒まれたので乱暴はしなかった」と供述していることがわかった。県警は容疑者宅から押収したワゴン車やジャンパーを鑑定するなどして、慎重に裏付けを進めている。

 ハドナット容疑者は10日午後10時35分ごろ、北谷町の路上に止めた車の中で女子生徒に暴行したとして逮捕された。

 これまでの調べで、ハドナット容疑者は車内で女子生徒に抱きついたり、わいせつな行為を迫ったりしたことは認める一方、「拒まれたので無理強いはしなかった」などと容疑を否認しているという。

 また、沖縄市内で声をかけた女子生徒をバイクに乗せ、自宅に連れていった後、車で連れ回したとされていることについても、「無理やりではなかった。相手がいやがっている様子はなかった」と説明。「脅すようなことはしていない」とも話しているという。

 一方、県警はこれまでの調べで、容疑者に恐怖を感じた女子生徒は途中で友人に携帯電話で助けを求めており、車に乗せられてからも何度か逃げようと試みたとみている。
(引用おわり)


チョコレートの甘さのなかに覗くほろ苦さはは、
「新自由主義」の美名のもとにアフリカの子供たちにのしかかる
過酷な労働と人身売買の涙の味かもしれません。
おいしいチョコを食べて元気が出たら、報道されない真実を知るために
アムネスティのキャンペーンをのぞいて見よう!!
バレンタインデー・アクション2008

フェアトレード・チョコレートとは?
私たちが、バレンタインデーにできること…


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2008年02月11日

ナイロビから岩国へ

米軍艦載機移転反対の井原勝介氏が容認の福田良彦氏に負けた。

住民投票では、民意は確かに真逆だった。

岩国発の殺人兵器が子供達をジャムのように吹き飛ばす。

撒き餌の腐臭。のどを突き刺す植民地化のハリ。

カラダは許しても心は渡さない、と言いたかった。

選挙は結果が全てと言うが。

野党への、へヴィーな最後通告。

ここは目を背けず、敗因の分析が急務。


そしてもうひとつ。

当 47081 福田 良彦 無新

  45299 井原 勝介 無前

12万人の有権者がいて、たったの1782票差は極端に微妙。

サンケイの 23:19付けの報道を除き、
ほとんどどこも得票数を第一報で報じていないことの異常さ。

何かの理由で報道できなかったのか?


負け惜しみだ、陰謀論だと言うなら言わせておけ。

住民票の最終兵器は使われたのか?

何もなければそれまでだ。

76.26%という高投票率。
(昨年3/12の住民投票は58.68%)

ナイロビでは今日も血が流れている。

彼らも最初は、選挙結果に納得したいだけだった。


国賊新聞が間髪入れずソッコー社説を出している。

どこをどうひねったら、こういうウソッパチ記事を恥ずかしげもなく
捏造し、公共の新聞だと言ってバラまけるんだろう。

岩国市長選 米軍艦載機移駐を着実に進めよ(2月11日付・読売社説)

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2008年02月07日

「人権」を意識した1年だった・3〜霊峰キリマンジャロが泣いている。

ケニヤの流血が止まらない。
昨年末の大統領選での、与党の不正疑惑に怒った国民の暴動に
端を発した混乱が終わらない。
暴動で既に900人以上の方が亡くなり、避難民は25万人を超えた。

銃弾に命を落とした野党の国会議員もいらっしゃるそうだ。
街々に治安維持軍が大挙して投入され、まるで戦場。

野党優勢が伝えられる中、開票が終了したのか曖昧なまま、
一方的に勝利宣言し、大連立政権づくりを呼びかけ始めたのが発端。
EUの選挙監視団も結果に不正があったと見ている。

アフリカの優等生が一転、政情不安で苦しんでいる。
難民の流出、経済・物流の停滞など、周辺国への悪影響も出始めている。

権力とカネの甘い果実の味は、簡単に人を腐らせる。
24年間続いたモイ前大統領の独裁政権を倒して2002年に登場した
キバキ大統領の新政権が、再び地に堕ちるのは早かった。

社会が民主主義を勝ち取り、守り続けるのは、なんて厳しく難しいんだろう。

最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」は国民に呼びかけ、
1/21から政府強硬派寄りの企業の製品の不買キャンペーンを張り、
与党側への兵糧(ひょうろう)攻め作戦に出ている。
これは一歩間違うと、国民を分断することにもなりかねない、危険な賭けだ。
Kenya protesters to mount boycott(BBC:080118)

与党「国家統一党(PNU)」と野党「オレンジ民主運動」の指導者に宛て、
ケニヤの作家、詩人、市民活動家らが和解を呼びかける緊急書簡を発表した。
PNUキバキさん側と、ODMオディンガさん側双方に呼びかける、冷静で格調高い書簡だ。
ケニア選挙危機について 緊急解決を求める書簡(エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト様:080106)

緊急書簡の和訳を読むと、選挙の不正、司法の独立、報道規制など、
明日の日本の風景に置き換えてもしっくり来てしまうような内容だ。
特に報道規制のくだりには身が引き締まる。

私たちは、報道規制を直ちに撤回し、ケニアの人々が、
今何が生じているかを即座に知ることが出来るようにする事を求めます。
私たちは、ケニアの報道機関が、この危機に関する情報を流し続けていることについて、
これを賞賛します。
危機の時期にあっては、憶測ではなく事実に基づいた民主主義の確立にとって、
自由で独立した報道機関の存在が不可欠です。


私たちは、この危機に当たって、国際的な各種の報道機関が、
ケニアの報道機関を支援すること、自由で独立した報道の権利を
促進し続けることを求めます。

(「続きを読む」の後に全文引用しました)

南アフリカ出身の宗教指導者・ツツ元大主教(ノーベル平和賞受賞者)も与党側を批判。
ツツ元大司教、ケニアのエリート層を批判(cnn:080105)

アフリカ連合(AU)議長でガーナ大統領のクフォーさん、アナン前国連事務総長、
そして現職のパン・ギムン(潘基文)事務総長も次々現地入りし、
入れ替わり立ち代り調停に骨を折っているけど、事態は収拾に至っていない。

日本のメディアはキバキ陣営のキクユ人と、オディンガ陣営のルオ人との民族対立
という図式のみに単純化しようと必死だ。何で???
民族対立は昨日・今日はじまった事じゃなく、1960年代からくすぶっている。
アメリカ型のグローバリゼーションにうまく取り入った富裕層と、そこからこぼれた貧困層
の格差が表面化したという事を、TVや新聞に流れないようにしてるニオイがプンプン。
日本国内の格差拡大だって、こうなったのはサヨクが悪い、中・韓・北が悪い、
って言ってる人は大勢いいる。
自公政権や経団連に怒りが向かうような報道を押え付けようとする意図が見える。
だまされないようにしないとね。

ケニアに一日も早く平和が戻り、国民の皆さんが悲惨な心の傷から回復して欲しいと
祈らずにいられない。

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2008年02月02日

正義かカネか ― 岩国市長選

未来を選ぶか、それとも目先のカネを求めるのか。

岩国市長選挙は、いよいよあした2/3(日)告示、2/10(日)投開票。

もう残された時間がない。

何が何でも井原勝介前市長を勝たせなければ、この国の未来は先細りだ。

岩国市民の皆様には、会社・役所・地縁・近所の目などに負けず、
ご自分とかわいい子や孫の幸せのことだけを考えて一票を投じて頂きたい。
一人一人の手に握られた一票は、本当に重い。

年間2000億もの思いやり予算に較べて、財政ひっぱくする岩国に
打ち下ろすアメとムチのスケールはわずか35億。
建設補助金を引っ込められて新市庁舎の建替えがストップしている。

地方の財政の苦しさに目をつけて、「殴る・蹴る」し放題の政府。

目先のカネと引き換えに自公の市議たちは、自分の郷里・岩国を
半永久的にアメリカ空母の艦載機の基地として売り渡そうとしている。

陥落すれば、沖縄と並んで、中東や西アジア侵略の前線基地になる。

これは故郷を売るだけでない、卑劣な売国行為だ。

日本が植民地としてアメリカ政財界にひざまづき続けるのか、
対等な主権国家として自分の足で大地に毅然と立つのか。

井原さんを勝たせて下さい。
明日の日本の子供たちために。


憂国の士・森田実さんの記事を引かせて頂く。

平和・自立・調和の日本をつくるために[68]
 岩国市からの報告《15》1月19日に行われた井原勝介前岩国市長の支援者の集会
 「風を力に!! 草の根大集会」を報じた中国新聞の記事(1月20日)が、
 井原岩国前市長を支援するボランティアの市民運動家・林保武さん
 (元庄原市議会議員)から送られてきた
 (森田実の時代を斬る〜森田実の言わねばならぬ【70】 :080131)


(引用開始・赤文字は管理人による)
 もう10日以上前のことだが、2月19日に行われた井原勝介前岩国市長を支援する「草の根大集会」に私も参加した。この模様を伝えた1月20日付中国新聞が、岩国市で知り合いになった広島県庄原市の林保武さんから送られてきた。
 記事中に私のことも書かれている。以下、紹介する。
《井原陣営はこの日、市民会館で「風を力に!! 草の根大集会」を開催。政治評論家の森田実氏、前廿日市市長の山下三郎氏らが応援弁士を務めた。支持者ら約千七百人(主催者発表)が集まった。
 井原氏は、「米軍再編が最大の争点だ。どちらが勝つかで、移転問題は百八十度違う結果になる」と移転反対を強調。「基地と引き換えにわずかな補助金をもらっても、一部の人が利益を得るだけだ」と、理解を求めた。
 森田氏は「岩国は希望の星だ。民主主義と地方自治を守る必要がある」と井原氏の姿勢を支持。山下氏も「全国の地方自治のために頑張ってほしい」とエールを送った。井原氏は森田氏と一緒に、JR岩国駅前などで街頭演説もした。》

 最近、私は岩国市長選(2月10日投開票)のことばかり考えている。寝ても覚めても、岩国市の市長選のことばかり心配している。岩国市民が未来を選ぶか、それとも目先のカネを求めるのか――これは、今後の日本にとっての重大な分岐点になると考えるからである。
 2月10日の投票日までに、もう一度なんとしても時間をつくって、井原前市長の応援に駆けつけたいと思いつづけている。岩国市民が「正義を選択するか」「カネを選択するか」――これによって、今後の日本の生き方が強い影響を受ける。何としても「正義」を勝利させなければならない。

(引用おわり)

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2008年01月31日

必要な道路は置き去りのままで・・・

「ガソリンの暫定課税はゼヒ温存して、こっちへ回してねっ!!」

そのまんま知事が旗振り役になって「東九州自動車道」の
延伸整備がドンチャカ騒がしい。

すでに一般国道・バイパスがあるところに高速を造る前に
やる事があるだろうな、とヨソ者ながらチラリと思ってしまう。
九州のみなさん、気に障ったらカンベンね。

というのも以前、熊本の友達が、宮崎に嫁いだ妹の所と行き来するのに
交通が整備されてないので不便でしょうがないとボヤいていたからだ。

いまどきの日本でそんな事ないだろう、と言ったら教えてくれた。

 「九州横断自動車道延岡線」の開通がなかなか実現せず、
 宮崎の最南端、鹿児島との県境近くをぐるっと回って行くか
 北廻りで大分を経由するかしかなく、ものすごく時間がかかる。
 物流にもエラくコストがかかる。

 政官財いずれも採算性だけで判断し、交通網を生活のインフラ
 として要るか要らないか考えようとしない。

 鉄道についても、同ルートでの試案は出ては消えを繰り返し、
 一向にリアリティが高まらない。

 日本では、大臣・知事クラスのエライ人の地元から順番に
 交通が整備されるので、この辺出身のエライ人が出るまで
 ダメだろう。

もう十年以上前の話だけど、現状は変わっていない。

代議士センセの名前を宣伝するためにあるみたいな
緊急に必要じゃない道路をせっせと造るカネと時間があったら、
本当に地元が要望している社会インフラを率先して整備するのが
行政と、それを見張る政治家の仕事なのに。

造れば造るで、自然環境との共存もアタマを持ち上げてくる。
動き出した、大分市-熊本市間を結ぶ「中九州横断道路」
計画ルートが希少種・オオイタサンショウウオの生息地を通る事から
環境アセスの焦点になったため、国は成体の住む林と
オタマジャクシの育つ田んぼの連続性に配慮した造成を
盛り込むと約束した。
これもしっかりとした監視が必要だろうけど。。。

前にエントリした東京の高尾山の件を考えると、
本当にこの問題も難しい。

だけど、要るものと要らないものの振分けを、地元のナマの声を
反映してしっかり決めていける社会にならないとな。

まずは政権交代して、そこから国民みんなであーだこーだと
論議して、シツコク政治に物申すしかないだろう。

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2008年01月28日

大阪の受難

1/27投開票の大阪府知事選で、タレントで弁護士の橋下徹さんが当選した。
投票率は48.95%と低く、前回よりわずか8ポイントしか上がっていない。
結果として大阪府民の政治意識のレベルは、東京都民のそれと変わらなかった。

商いの心を大切にする大阪の方たちの多くが、自公政権の洗脳のワナに
はまってしまったのが残念でならない。

これから大阪の本当の受難が始まるのが、手に取るようにたやすく予想できる。
難しいことは手を付けず、弱いところをいじめて「カイカク、カイカク」と
はしゃぎ続けるんだろう。

 高齢者・子供・女性・外国人の人権の抑圧、福祉・教育予算の徹底カット。

 町工場・地元小売店などの中小・零細事業者への容赦ない攻撃。

 公立の医療関連施設の閉鎖・計画凍結、救急医療スタッフの人員縮小。

 生活保護対象者、路上生活者の切捨てと、地域社会からの排除。

 貧困層・野宿者等の弱者を支援するグループの『政治犯』としての取締り。

 今までと変わらぬハコモノ・道路建設利権の腐敗。

 東京と同じく、都心部の公園等への迎撃ミサイル配備。

彼の政治的手腕は未知数だけど、今までの仕事の経歴や、
言動の数々から言って、自分を取り立ててくれる官僚・大企業や
金融資本(サラ金業者含む)の言いなりになって府政の腐敗を温存・助長し、
財政を一層ひっ迫させたツケを福祉・医療・教育などの、
くらしといのちを守るシステムの取り崩しで払っていく可能性が極めて高い。

一方、大手介護会社と組した、富裕層向けの超高級老人ホームの
大量誘致とかはするんじゃないかな。オイシイごほうびがありそうだし。

府警の権力を強化し、ネットカフェからもあぶれてファーストフード店で雨露しのぐ
若者をつまみ出し、野宿者への片道キップをドンドン切るんだろう。
これは彼の憧れの目標の、石原知事が既に実践して一定の「効果」を上げてる。


これで勢いづいた自民・公明は、わが意を得たりと野党への誹謗中傷と、
衆院総選挙後をにらんだ、大連立への議員取り込み作戦を強めるだろう。

ちなみに「大阪府知事選」ではなく『大阪府知事』で検索すると、
ヨミウリ・サンケイ・時事(D通)関連の記事が上位を埋め尽くす。
直接か間接かは判らないが、明らかになんらかの意図が検索サービスに働いているようだ。

 080129追記:一日たって騒ぎが一段落したら、地方紙をはじめ他社も上位に来るようになった。
 しっかし、気持ち悪いったらありゃしない。


毎日新聞の今朝(1/28)の社説がWEBにも載っていた。特に末尾のくだりが
まさに正鵠を射た指摘だと思うよ。

社説:大阪府知事選 タレント知事で終わるな(毎日jp:080128)

<引用開始・前半略>

 タレント時代には、核武装を主張したり、山口県光市の母子殺害事件で
被告弁護団の懲戒請求を呼び掛けるなどの過激な発言が批判を浴びた。
それを指摘されて「あれは話芸」と弁明したことも記憶に新しい。

 テレビ番組受けする発言で耳目を引くやり方は、知事としては通用しない。
タレントではなく、どんな知事を目指すのか、直ちにその行動が問われる
ことを肝に銘じなければならない。

<引用おわり>

このブログ記事がトップページに反映されない件を追記したら、
いったん個別記事のページには反映された後
まもなくその部分だけ管理画面のソースファイルからも消えてしまった。
seesaa全体の障害報告は頂いたけど。
あれは何だったんだろう。。。
posted by Francisco at 06:24| Comment(4) | TrackBack(5) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月27日

「人権」を意識した1年だった・2〜ダルフールを生き延びて(前編)

人類史上まれに見る大虐殺と、難民の苦難が続くスーダン西部・ダルフール。
昨年2007年10月末にリビアで開かれた和平協議も、結局形ばかりで新たな展開はなく、
利権をめぐっての各軍事組織の「群雄割拠」から、NGOに対する暴力もひどくなるばかりだ。

スーダン・ダルフール地方:南ダルフール州の避難民の間に高まる不安 (国境なき医師団:071221)

世界ではイラクやアフガン、チェチェン、コンゴ等と並んでいつもニュースになっている。
でもナゼか日本では、全くと言っていいほど報道されない。
配信されたソースは新聞やテレビに出る前に、きれいに消える。
たぶんそのカギは、日本は石油の3%をスーダンに頼って来た、ってことだろう。

イギリス国会議員有志によるスーダン石油輸入停止を求める書簡が
昨年2007年9月10月に福田首相宛に送られて来てた
そうだ。
スーダン政府による一般市民の虐殺に日本がこれ以上手を貸さないように、と。

SDUK 日本スーダン石油一部輸入停止の真相 追加(ダルフール・ニュース様:080114)

こんな重要な情報が国民の目からインペイされている、この異常さ。
これが国民の目に触れちゃうと、中国を悪者にできなくなる。

ダルフールの泥沼は他人事ではない。

きのう1/26、福田首相はスイス・ダボスの世界経済フォーラム年次総会の演説で、
「アフリカ各国でのPKO活動にも協力して行きたい」という意向を表明していた。
これは衆院解散、政界再編のタイミングとの絡みにもよるけれど、
7月の洞爺湖サミット以降、ダルフール等での社会基盤の再建支援や、治安維持に
自衛隊がどう関わるのか、好むと好まざるとによらず、国民的論議が必要となりそうだ。

DarfurSurvivors.jpg

そして昨年10月下旬に、BBCのWEBに興味深い記事が出ていた。
ダルフールの難民キャンプに取材クルーが入り、視聴者の質問に実際に
難民の方が答えた、と言うもの。(記者の質問含め27問)

Sudan survivors answer your questions(BBC:071026)

質問する方も、受ける方も、どこにでもいる普通の人たち。
高学歴の人が多いようにも見えるけど、身の安全より実態を知らせる事を優先しようと、
TV局の呼びかけに応じて下さった方が、結果としてそうだったというだけだろう。
難しい本を読んでも実感しにくい、地元の人の苦しみがリアルに伝わってくる。

だれもが余りにも、けなげだ。
特に、一人の奥さんが語る、平和だった頃の暮らしぶりには胸が詰まる。

6名のうち、1名はその後の報復の危険を考え、仮名で答えて下さった。
これだけでも大変な勇気が要るのに、4名の方は顔出しにも応じて下さっている。

もし自分だったら海外のメデイアが取材に来たと知っただけで、
密告の恐怖で近付く事さえ出来ないと思う。

他人の人権のために自分の身を挺する生き方に、本当に頭が下がる。

ナマ中継なのか編集なのか、番組を見ていないから詳細は判らない。
それでもこういう良質な報道が存在するヨーロッパのメディアがうらやましい。

写真は左から順に

 ハワ・アブドゥラ・モハメドさん(23歳/大学生)
 HAWA ABDULLAH MOHAMMED

 カレド・アブデル・ムティ・アリさん(27歳/大学院生)
 KHALED ABDEL MUTI ALI

 カディジャ・イブラヒム・モハメドさん(60歳)
 KHADIJA IBRAHIM MOHAMMED

 ウォディ・ダウードさん(30歳)
 WODI DAWOUD

他の2名の方は

 オムダ・サラ・バコールさん(30歳)
 OMDA SALAH BAKHOOR

 モハメドさん(仮名・25歳/大学院生)
 MOHAMMED

※なお、日本では"RAPE"を、柔らかい表現にする為に「レイプ」と表現する
 女性蔑視的な風潮があるので、あえて「強姦」という訳語に統一しました。

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(訳文開始)

一問〜あなたから 一答〜スーダン生存者から

BBCのアンバー・ヘンショー記者は北部ダルフールの避難民キャンプに入った。
彼女は住民の何人かに視聴者の皆さんから頂いた質問をした。

4年半に及ぶスーダン政府軍・政府側のアラブ系民兵と、西部ダルフール地域の反政府勢力との戦乱により、二百万人以上が住居を追われた。

政府は民兵ジャンジャウィードへの関与を否定してはいるが、これは
広大な領土から黒人系アフリカ人を「民族浄化」しようとするものだと、非難されている。

 アブ・シュク・キャンプと、読者の質問に答える6人の生存者についてのリンクを読む(原文記事)



ティファニー・マーティンボローさん(ニューヨーク)からの質問

問い:
強姦は女性に降りかかり得る最大の暴力的かつ、
精神的破壊行為だと考えています。
あらゆる難民キャンプで女性が強姦犯罪に遭っている事が、常に伝えられています。
世界の女性、とりわけあなた方の身近な方が、いかにして
何度も強姦に遭いながら生き延び、写真で笑顔を見せるほどの
強さにたどり着いたのでしょうか。

ハワさんの解答:
私自身、強姦の被害に遭った人たちとのワークショップで働くつもりです。
道徳面でのサポートを提供したいと思っています。
強姦の問題を乗り越えて心機一転を図るには、当然、心の傷が付きまといます。
それでも被害女性の村八分は減って来ています。
以前とは違い、女性たちは体験を勇気を出して語るようになっています。

カディジャさんの解答:
かつて強姦は、被害を受けた娘の父親や兄弟が相手を殺しに行くほどの重大な問題でした。
しかし、現在では強姦は戦乱に伴う共通の問題となりました。
以前は被害を受けた娘は社会からはじき出され、若い男性は結婚すらしませんでした。
つまり村八分にされた訳ですが、今では強姦は共通の問題となり、
犠牲者を村八分にする事はありません。
社会が、人の考えを変えつつあります。そして、変化した考え方が、
こうした女性が普通の暮らしを送れるよう手助けし、支えて行くのです。
でもそれはまだ困難です。
私が笑顔を見せる事ができるのは、私たちに起こる全てのことが、
神の御心(みこころ)だと信じているからです。
これは、私たちの父である神の教えです。
死でさえも神の御心なのです。
そう、私たちはみな等しく死に行く者なのですから。

モハメドさんの解答:
表情は、心の中で起きている事の一部始終を反映するものではないと思います。
私たちには、「涙を笑顔や微笑に包むんで」という言い回しもあります。



スザンナ・ガチョカさん(ナイロビ)から、カディジャさんへの質問

問い:
避難前はどのような暮らしをされていましたか。一年はどんな感じか
― 年間の暮らしのリズム ― も教えてください。

カディジャさんの解答:
私たちは日の出前に起き、お祈りをします。
(原文:befor sunsetは誤りと思われる)
それからお茶を飲み、お弁当を持って野良へ行き、暑さが
ひどくなる前に農作業を片付けます。
お昼の後は日暮れまで、またひと仕事します。
そしてロバを連れ帰ります。
夫と息子たちのために炊事をし、晩御飯を囲んだものです。
座っておしゃべりをした後、8時から9時くらいには床に就きます。
そんな暮らしに満足していました。

家の造りははワンルームで、角の所で小さなお店をやっていました。
外には庭木の緑。
雨季には本当によく働いたものです。
7月から9月にかけては、オクラ、スイカ、色んな穀類や、トマトなど
を収穫しました。私のお店は黒字だったのですよ。
夏の間は、水遣りがあまり要らないタバコの葉を作ったりもしました。
婚礼や祝い事の時には民謡で宴会をしました。
女の子も男の子も皆で舞い踊り、年長の女たちが歌います。



デール・レイナンさん(米コロラド州ロングモント)からカレドさんたちへの質問

問い:
リビアでの会議からどういう結果が引き出されるのが望ましいとお考えですか。
また、紛争に関与する全ての派閥が出席するでしょうか、お聞かせ下さい。

カレドさんの解答:
私たちはこの会議には大きな成果を期待していません。
ろくに下準備もされていませんし、開催時期も場所もしかりです ― いくつかの
運動団体、とりわけ最も主要かつ重要な団体が出席していないのですから。
もう一つの問題として、政府の保護が得られない事があります。
政府は反政府側の要求など真剣に考えていないのです。

ハワさんの解答:
リビアの会談は役に立たないでしょう。
まず何より、私たちには地上の安全保障が必要です。
混成の地上部隊が必要なのです。
リビアでの会談が中立的でない以上、開催すべきではありません。
また私たちは補償と、ダルフール全域の開発も望んでいます。
アブドゥル・ワヒド氏(スーダン解放運動・軍事派閥の一つの指導者)は、
私たちの要求を理解してくれています ― 会談それ自体に反対と言うより、
政府は真剣に取り組まなければならない、ということです。
全ての運動組織が会談のテーブルにつくことが必要なのです。
反政府側の一部の分派には政府と国際社会から支援を受けている所が
ある、との説すら流れています。

モハメドさんの解答:
リビアの和平協議は、次の理由で成功しないと思います。
まず、開催場所ですが、リビアはジャンジャウィードをアラブの一部として支援しています。
次に議題と開催時期です。パン・ギムン事務総長は政府側としか話をしていません。
また、反政府側は今回参加していないのです。
そして第三に、調停者が中立ではない、という事です。ガダフィ大佐はダルフール問題を
単なる国内のラクダの問題ぐらいにしか考えていません。

ウォディさんの解答:
口に出すことすら許されないアラブ諸国を信じろと言われても
無理ですよ。あまりに恐くて詳細を全てお伝えすることはできない、という事です。



ダニエレさんからカレドさんへの質問

問い:
私の知るところでは、現状に対するアプローチの方向性が二つ、
政治専門家から提示されています。
一つは暴力に歯止めをかけ、市民の命を救う為に国連軍を派兵すること、
そしてもう一つはアフリカ連合への資金援助を続けることです。
戦闘や殺人行為を減少させ、できるなら止める為には、何がなされるべきと
お考えですか。

カレドさんの解答:
殺人行為を止めるために私たちがここで必要としているのは、
そのために組織された合同部隊と言った、中立な立場の地上軍です。
この病の根っこを突きとめ、根絶する薬を処方するには、誰もがが協力し、
一層努力しなければなりません。
国際社会には愛想が尽きます。
私は何度もAU(アフリカ連合)の兵士たちと座って話しをするうちに、彼らの任務が
監視と報告だけで、自衛の権限すらないことを教えてもらいました― これでは
ダルフールでは不十分です。
彼らはわずかな任務しか課せられておらず、やり切れなさが伝わって来ました。



シャノン・スミスさん(米ゲーンズビル)からの質問

問い:
今現在の状況で何を一番変えたいですか?

ウォディさんの解答:
合同軍(AU/EUの平和維持軍)の配備が大変重要です。
AUと反政府運動は、失敗から学ぶものがあるでしょう。
私たちを守る為の新対策を携えて来て欲しいのです。
今も政府がキャンプ内の私たちを脅かしています
   ― 私たちは着ている制服で判りますから。

カディジャさんの解答:
私たちが生き抜くために身を守って下さるよう、
国際社会にお願い致します。

オムダさんの解答:
政府が人権を蹂躙するのをのをやめてくれたらと思います。
人は誰でも尊厳がなければなりません。

ハワさんの解答:
警護が必要なので、今すぐにでも混成部隊を陸上に配備
してもらわなくてはなりません。


チャルシー・ビケットさん(米ピッツバーグ)からの質問

問い:
私は現在、各地の国内難民キャンプの安全保障(またはそれの欠如)
を追跡する研究プロジェクトを行っています。キャンプにはどういう警護の軍隊が
いるか、教えて頂けますか。キャンプに入所している個人を選別する仕組みは
ありますか。

オムダさんの解答:
政府は国際部隊が来ると聞いて、威圧感を弱めたので
前よりはましになりましたが、依然として非常に暴力的です。
毎晩7時過ぎには銃声が聞こえます。



ティム・グラウト=スミスさん(英国バックス州・レーンエンド)からの質問

問い:
難民キャンプで働くヨーロッパ人にはどのようなお考えを持ってらっしゃいますか。

ウォディさんの解答:
一緒にいるヨーロッパの人たちは、ここでの出来事をすべて
報告してくれています。ヨーロッパの人たちは情報を入手し私たちの望みを世界に
発信する事ができます。私自身、通訳としてヨーロッパ人と共に仕事をしています。
彼らが私たちを支援して下さっていることは知っていますが、彼らがそうすることを
政府がこころよく思っていないことも知っています。

(訳文中断 〜 中編につづく)

○ ○ ○


ダルフール地方では、2003〜2004年にイスラム系政府による「民族浄化」により、
一般市民(キリスト教系)の大虐殺が行われ、おびただしい難民が出た。

イスラムといっても、元々ムスリムであることと人種は関係ない。
ハルツーム支配層もその配下の民兵「ジャンジャウィード」も、大多数は人種的には黒人系アフリカ人。
(アラブ人は恐ろしいと信じ込ませたいためか、事実と違う記述をするWEBがあるので注意。
 黒人・白人という言葉も差別的で大嫌いだけど、誤解を減らす意味で使用した。)

資源は乏しくてもカネのある北東部と、石油・ウランが眠る貧しい西部。
権力側は、利益をダルフールに配分しないで、横取りしたい。
宗教戦争の皮をかぶった、カネを巡る内戦が2005年まで続き、国はグチャグチャになった。

虐殺が行くところまで行った原因は、元はといえばアメリカ・ブッシュ政権にある。
2004年当時、国連が事態収拾のために治安維持活動を呼びかけ、米上院・下院両院も、
ジェノサイド(大量殺戮)阻止行動をブッシュ政権に要求する合同決議を出した。
しかしブッシュ政権はスーダンにはイラクやパレスチナ問題のような
オイルマネーに直結する利益代表がいないと考えて国連に圧力をかけ、
大規模な平和維持活動を禁止してしまった。
この時点で大規模な監視部隊を送っておけば、多くの人が命を落とさずに済んだはずだ。

見るに見かねてAU(アフリカ連合)やEUが監視部隊を出しけれど、わずか数千人規模の
装備・人員でフランス全土ほどもあるダルフールを警護するのは所詮無理だった。
結果が、ここ4年の混乱と、悪くなる一方の、避難民の身の安全だ。

この辺の経緯は、数ヶ月前にはWIKIPEDIAにもかなり詳しく書かれていたが、意図的な
編集によって、すっかりブッシュ政権、自民・公明政権に有利な内容に改ざんされてしまった。
保存しておかなかったのが悔やまれる。ひどい話だ。

原油に目を付けた日本や中国は、スーダン政府の石油開発を援助し、
その一部が軍事費に化けてダルフールの「民族浄化」政策を温存する悪循環に陥っている。

まあ、アメリカが先に本格的に乗り込んでたら、どのみち日本を巻き込んで
スーダン政府側を支援し、ダルフールの虐殺を積極的に進めただろう。
目の敵にしているイスラム系の軍事組織だって、カネの為なら大切なお客様だから。

以前の記事はこちら
見なかった事にして置く国

中編につづく。。。
posted by Francisco at 10:30| Comment(2) | TrackBack(1) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

ヨミウリは『共謀罪を通さないとネット犯罪がはびこる』とさ。

サラ金業者の用心棒、高慢にして人権意識ゼロの日和見主義のタレント弁護士が優勢
などとと伝えられる大阪府知事選ですが、ホントに優勢かどうか分ったもんぢゃござんせん。
府民の皆様、くれぐれも新聞・TVのイメージ操作に振り回されませんよう、お願い申し上げます。

そんな今日この頃、経産省が人気タレントさんを使って「有害サイトをやっつけろ」キャンペーン。
同省が推進する「CHECK PCキャンペーン」の広報大使に上戸彩ちゃんを任命。
理由は「若い女性にもセキュリティー対策を知ってほしい」と。

SherlockAya.jpg

上戸彩:「パソコン利用者の平和、守ります」
 情報セキュリティー広報大使に就任(毎日jp:080116)


「PCにはセキュリティーソフトを入れようねっ!byシャーロック・アヤ」
「有害サイトからの不正アクセスに目を光らせる、正義の日本政府!」
一見、社会の関心を喚起する上で、とてもよいですねえ(棒読み)。

でも、何ごとも正直に額面どおり受取れないカラダにされてしまった
管理人としては、つい疑いのナマコで見てしまう。
何がホントのねらいなんですかねえ。

セキュリティ対策をアピールするのは分かるけど、
不正アクセスや有害サイトの恐怖をあおり、「ドンドン摘発」
って空気を広めると、ネットやコンピュータの技術面に詳しくない人は
鵜呑みにしそうな予感。。。

こんなこと書いてると、しょっ引かれる日が、すぐそこまで来てるのかも知れません。

そんな折もオリ、異常にタイミングよく二つの事件が同時に新聞各社から報道された。
この所のお楽しみ、WEB版での各社の論調較べ( ̄ー ̄*)フッ (歪んでるなあ。。。)

●国内でウイルス作成者を初逮捕
コンピューターウイルス:作成者、国内で初逮捕 京都府警(毎日jp:080124)

ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 著作権法違反容疑(asahi.com:080124)

PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生(YOMIURI ONLINE:080124)

PCウイルス作成、国内初摘発・院生ら著作権法違反容疑で(日経ネット:080124)

ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕 国内初(産経ニュース:080124)

●高校生がクラッキングで荒稼ぎ
ネットゲーム仮想通貨3600万円詐取容疑、高2逮捕(asahi.com:080124)

ID盗んで仮想通貨を詐取、高校生ハッカー逮捕(YOMIURI ONLINE:080124)

だから、正義のシャーロック・アヤちゃんが、・・・って短絡するのは早い。


読み較べその1 ・ ウイルス作成者逮捕について:
毎日と日経は、ウイルスをばらまいたとされる3人が、著作権法違反容疑で
逮捕された事事だけを淡々と記述。(日経は共同通信のソースを配信)

著作権法違反、ってのも何だかなあって感じではあるけれど。

朝日と産経は、「日本にはウイルス作成を処罰する法律がないため著作権法違反を適用」
と付け加えてる。

読売はそれに加え、同じ京都府警が2004年にファイル共有ソフト「ウィニー」の
開発者を著作権法違反ほう助で逮捕、京都地裁1審で罰金判決を受け、
控訴中だと、「インターネットの悪」を強調。
 さらに驚いたことに、日本政府が署名した『サイバー犯罪条約』の、締結の条件である
ウイルス作成の処罰等を盛り込んだ刑法などの改正案を2004年、国会に提出したのに
「法案に盛り込まれた共謀罪について紛糾し、制定は先送りされている。」と書いている。
 まだ言い足りないのか、ダメ押しのオンパレード。
「業務用システムの破壊など被害が大きい場合は、威力業務妨害などを適用するしかないという。」
「ID・パスワードを破っての不正侵入は、2000年施行の『不正アクセス禁止法』で取締まっている。」

  共謀罪が通らないからウイルス作成の処罰の法制化が進まない、って???

  「威力業務妨害適用しかないという」って、誰が言ってんだ?政府?京都府警?

  「不正アクセス禁止法で取り締まり」って、この記事と直接関係ないだろう。

おいおいおい。。。
目くばせしただけでタイホできる共謀罪の話を出してくる必要がどこにあるんだ???

サイバー犯罪条約とその国内法化についてだけ見ても、政府の独走ぶりが目立つ。
日弁連のサイトで解りやすく整理して下さっている。
サイバー犯罪条約とその国内法化に関するQ&A


読み較べその2 ・高校生の不正侵入について:
朝日は、高校生が裏サイトでオンラインゲームのサーバーに不正にアクセスする方法
を調べて、約100人分のID・パスワードを盗み、ポイント購入画面を改ざん。
そして、ゲーム用の仮想通貨約3600万円相当を図書券に換えてから、本屋で
本のお釣りをせしめていたと、事実関係だけ記述。

お待ちかね、読売はとゆーと、
「『高度なパソコンの知識が必要で、普通の高校生ではできない』とハイテク犯罪専門の捜査員も驚くほどだったという。」

「少年は、詐取した仮想通貨をアイテム購入のほか、ほかの会員に格安で譲り、受け取った電子マネーでゲームソフトや図書カードを購入」

「少年は、中学生のころからホームページを作るなどパソコンに詳しく、『試しにやったら、10分ぐらいでポイントを得ることができた』などと供述しているという。」

 はいはい。ネットにはまる子は、異常なオタク犯罪者になっちゃうよー、って言いたいのね。

 手口を「裏サイトで調べた」って朝日に書いてあるじゃん。
 ネットに知識のある子なら、今どき誰でもそんな情報にアクセスできるだろ。
 そっちの裏サイトに注意を与えるとか何とかするのが先だろが。

そんなことで驚く「ハイテク犯罪専門の捜査員」って、ダイジョブなのか?

ビンボー人の決戦は衆議院総選挙。
  命おとすな、自民・公明おとせ。

最大発行部数の政府広報紙、アヤシイ読売新聞に、
  引続き最大限の注意を!!

 
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posted by Francisco at 05:53| Comment(10) | TrackBack(7) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

中国でも『六ヶ所村』始動

大阪府知事を目指す人権感覚???の橋下徹弁護士があこがれるイシハラ都知事は
「フランス語は数も勘定できない」と豪語して訴えられたりしてるけど、
実はフランスは芸術だけじゃなく科学大国であり技術大国だ。
(ついでに言うなら農業大国でもある。食糧の自給率は120%とも140%とも言われる)

航空史上初めて超音速の民間旅客機「コンコルド」をイギリスと共同で実用化してるし、
昨年春にはフランス国鉄の誇る「新幹線」TGVが、日本のリニアモーターカーとほとんど同じ
時速時速574.8kmという、とんでもない記録を出している。
浮上式でなく、レール上を走る鉄道車両としては、前例のない速度。

技術力をパフォーマンスするフランス
世界最速のリニアモーターカーに迫るスピードで走行するTGVのムービー(Gigazine様:080122)

youtubeの直リンク→tgv speed record at 574.8kmh - 357.16mph

ちなみにこの実験でレールはガタガタになっちゃったそうだ。
そこまでするか、普通?って感じの『技術屋の意地』が見える。
騒音を考えれば、レールを走る車両でこんな速度はありえないし。


ところで、反・原発の気運が高まるヨーロッパ。
風車7000本建てると言いながら、与党も一枚岩ではなく、
原発を大復活させようと、ヤバイ動きをしてるイギリス。

いずれにしても、ヨーロッパの反核の流れは止められないだろう。
そこで、宝の山を手放したくないヨーロッパ金融資本が欲しいのはアジア市場。

ヨーロッパでやらなきゃ、当分の間は叩かれないもんね。

中国:仏企業と交渉、核再処理技術求める 原発購入の見返り、プルサーマル視野に(毎日jp:080120)
 (記事末尾に記事本文を引用しました)

d0033598_11391679.jpg
画像はアルルの男・ヒロシ様のとこからお借りしました。

仏原発大手アレバ社のロベルジョン会長が、昨年11月の訪中時に
「民間原発史上最大の契約にしちゃうわよん(ハート)」宣言。
「じゃ、技術も一緒にって事で」と、いつも通りの中国側。

毎日の記事中にあるアレバ社もアルストム社もサルコジ大統領とズブズブの利権でつながり、
中国市場での最強猛毒物質プルトニウムの生産と、それを使ったプルサーマル発電の
大掛かりな受注戦争に余年がない。
日米が負けじと、台湾・インドに原発を売り込みたいわけだよな。

プルサーマル発電とは、プルトニウムとウランを混ぜた燃料(MOX)を使った原発。
ま、石油ファンヒーターのタンクに毒入りガソリンを少しづつ混ぜて、
どこまでだったらドカンと行かないか、みたいなもんだと思えばいい。

アルルの男・ヒロシ様、すでに昨秋、おかしな動きを通報済み。さすがです。
記事を読むと目からウロコが落ちる。

進展する欧州金融・エネルギーの大再編の黒幕(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報様:070914)


広島・長崎・ビキニ・スリーマイル・チェルノブイリ。。。
核兵器と放射線被害の悲惨さが教訓にならない現実世界。

犠牲者の存在は徹底的に消される。
国家の体制の違いも、企業の系列も関係なく、
これだけは世界のどこでも奇妙に一致している。

とにかく『核』はカネになる。

劣化ウラン弾という、静かな原爆が今日も中東の子供たちの命を
少しずつむしりとっている。その虐殺を支援するのが日本の税金だ。
材料となる、核燃料生産時の廃棄物は、日本のものも含まれる。

六ヶ所村から発せられる警告は、被害妄想のオドシじゃない。
11兆円以上の核の利権の為に、政府主導で国民に危険を伏せたまま
生産されるプルトニウムは、ミミカキ一杯の粉末で100万人以上を
肺ガンや自血病で殺せる、人類史上最強の猛毒。
もちろん人以外の生き物も同時に殺せる。
放射能が半分に減るには2万4000年かかる。
これを今後40年間も、毎年8トンずつ作るんだそうだ。

プルトニウムはアルファ線を出すからタチが悪い。
電子であるベータ線や、光の一種であるガンマ線と違い、
ヘリウムの原子核であるアルファ線は組織に達すると
重いので貫通せず体内にとどまる。
ヘリウム原子核はプラス(2荷)の電気を帯びているため、細胞を構成する
物質に作用し、分子の結合を切ったり、傷つけたりする。
DNAがやられれば、ガンになったりする。

工業製品である以上、作ったら容器に移し、貯蔵し、それを運ぶ。
フタの開け閉めの際に、環境中に必ず漏出する。
どんなに密閉しても、製造ラインからも容器からも微量に漏出する。
空も海もつながっている。逃げ場はどこにもない。

↓この電気事業連合会のノンキな大本営発表を見ると、
怒りを通り越して無力感に襲われる。
業界で働く大部分の人は、良かれと思ってやってるんだろう。
 六ヶ所村だより(原子力発電四季報第33号[2005年 12月])

原燃のWEBを見ると「MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場」の事業許可申請書は、
昨年(2007)5月、すでに経済産業省へ提出されていることが分かる。
もちろん原燃のWEBのどこを探しても、プルトニウムの危険性について触れた記述はない。

そして更に、六ヶ所村工場の耐用年数が尽きた後を見越して第2プルトニウム工場の計画
までもが、ひっそりと、しかし着々と進んでいる。

そして中国も同じ過ちを繰り返そうとしている。
日本より大規模なプラントを計画しているのは間違いない。

今後気になるのはインド・ロシア・ブラジルだ。人類はどこへ向かおうとしてるんだろう。

この事実の重さ→六ヶ所村ラプソディ

仲間は世界にいる→STOP THE ROKKASHO

核に「NO」と言おう→UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA おやすみなさい、柏崎刈羽原発

坂本教授の"STOP THE ROKKASHO"プロジェクトが単行本になった。
プルトニウムとプルサーマルの危険性、軍事転用の可能性について、分かりやすく読める。
アマゾンの書評欄を炎上させようと頑張る、切り込み隊員さんたちが痛々しい。
ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ


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2008年01月20日

ブッシュの置きみやげに要注意

1/18、ブッシュ政権はサブプライムローン(低所得者向け住宅融資)問題で悪化した景気浮揚策として、
最大1500億ドル(16兆円)を突っ込むと発表。
減税や利下げだけではスグにそんなカネ(実質の価値)は生まれないだろう。
(景気悪くなったらお札を刷りゃいい、ってもんぢゃないと思うんですけど。
ジャブジャブにドルがダブついて、穴埋めに壮絶な日本株売りが始まるような気が。。。考えすぎ?
あ〜あ、金や原油が買える身分の人がうらやましいぜ。)

一方、1/13にブッシュ大統領は歴訪先のUAE(アラブ首長国連邦)で、
「イランは世界一のテロ支援国家」と批判。

イランはレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」、
パレスチナのレジスタンス「ハマス」、
イラクのシーア派武装勢力などを援助してるので、
「手遅れになる前に米国と中東地域の友人たちは、この危機に立ち向かわなくてはならない」と力説。

タイミングが良過ぎるな。

ヤッパリ即効性のある景気対策は戦争と考えてるんだろう。
自分の任期中にイランを攻撃しようと躍起になってるのが見え見えだ。

日本の自公政権が尻尾振って同調するのは火を見るより明らかだ。
総選挙前なら、衆院は今の議席数のままだから
国会を私物化したまま、自衛隊に何を強制するか分ったもんじゃない。

こりゃ要注意ですぜ。。。
posted by Francisco at 10:49| Comment(1) | TrackBack(10) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

やったぜ毎日新聞(^^)V 電子投票にNOだわさ!

天木さんもブログで取り上げて下さった通り、ついに毎日新聞が電子投票の危険性を記事にした。
国と広告代理店によるすさまじい圧力の下、
記事掲載に踏み切ったジャーナリストの勇気に拍手!!!
大新聞に載るということは、世論への影響力を考えれば大変な事だ。
これだけで自公政権の目論見にブレーキが掛かる可能性だってあるんだから。
政財界のゲキリンに触れれば、デスク一人のクビでは済まないぐらいのプレッシャーだろう。
社内でギリギリの攻防戦があった事は容易に想像できる。

国政選挙に電子投票制度を導入する動きを警戒せよ(天木直人のブログ様:080115)
クローズアップ2008:どうなる電子投票 法改正案、継続審議に(mainichi.jp:080115)

毎日のは非常に重要な記事なので、引っ込められないうちに本記事末尾に引用を貼っときます。

明日から新年の通常国会が始まる。
国民の目はコイズミ以来のこの3年で格段に厳しくなっている。

いよいよとなれば、売国ヨミウリ・日テレ・D通は「電子投票をすぐ導入すべし」
みたいな洗脳報道をフジサンケイ・テレ朝にも手を回して始めるだろう。
『アメリカの狂牛肉をドンドン食べよう』キャンペーンと同じ手口で、
新聞・ニュースだけじゃなくバラエティ番組等にもたくみに織り込んで
老若男女への刷り込み効果を狙うのは間違いない。

昨年10月末にカーネギーメロン大学日本校の久光弘記さんと武田圭史さんが、
電子投票には3つの脅威があると指摘。
高リスクの脅威が3つ--どうする日本の電子投票(ITpro:071115)

 ●投票カード発行機のプログラムの改ざん・すり替え

 ●集計機のプログラムの改ざん・すり替え

 ●集計機のデータの改ざん・すり替え


投票所・電子投票機でいくらセキュリティ対策しても、工場でのプログラムの改ざん、
開票所での投票データの改ざんが防げなければザルだと言う。

ITproは日経のWEBだ。経団連の息のかかった場所でもこんな記事が
載るぐらい、事態は深刻なんだろう。

当たり前だよ。
4割もタッチパネル投票が普及したアメリカでは、大統領選挙の不正疑惑が
次々噴出し、深刻な社会問題になっている。
今回の大統領予備選でもすでに、米国民は疑い出している。

久光さんは運用面で次の3点を改善しない限り、日本での電子投票は
時期尚早だと指摘する。

 1.電子投票機、集計機などの電子投票システムの設計、実装、納品の各段階において
  第三者機関による安全性および処理の正確性についての評価確認を受ける。

 2.機器の投票カード挿入口以外の全ての入出力ポート(USB,LANなど)を封印し、
  アクセスできないようにする。

 3.プログラム・データの改ざんを検出するため、電子署名を適用する。

全く同意見だし、当たり前すぎて、こんな事も対策されてないのに、
拙速に導入しようとバタバタする自公政府と、
危機意識の希薄な国会や野党各党(共産以外)に、背筋が寒くなる。

自公が衆院解散を引き伸ばしたがるのは、単なる現政権維持だけでなく、
電子投票システム導入の時間を稼ぎたいのもあると思う。

実現すれば、得票数なんかいじり放題だもの。
うまくいけば半永久的に政権を取り続けられる。
だから何が何でも衆院総選挙までに導入したいだろう。

昨年暮れ、社民党の保坂展人衆議院議員にお会いするチャンスがあったとき、
思い切ってこの現状をどう感じてらっしゃるか、質問してみた。

「国会は、ここへ来て急に電子投票制度導入を焦っている雰囲気がある。
 自分としても危機感を感じており、注視していく。」

とおっしゃっていた。国会議員が現場で違和感を感じている以上、
何か大きな力が背後で動いているのは間違いないだろう。

みんなで声を上げ続けましょう。

国民的論議もないままインチキやり放題の
電子投票にゼッタイ反対。

衆院総選挙で自公おとして政権交代。




(バナーはご自由にお使い下さい。
 バナーを指定されてる方へのリンクはマナーを守ってね^^;)

080131追記:武田さんって、慶応のドクターコースから航空自衛隊に就職、
 米アクセンチュア社を経由してカーネギーメロン大学情報ネットワーク
 研究所客員教員になり、日本校の教授になったんだそうだ。
 ものすげーアタマの切れる人なんだろなー(・o・)

 それはともかく、ここでもアクセンチュアですか。。。
  以前の記事はこちら。→カネゴン・アメリカは心も喰う
 日本の官庁の情報システムがどんどんアメリカ政府のコントロール下に。

 武田さんの御専門は情報セキュリティ分野の研究開発・運用
 ・人材育成・コンサルティング。。。

 転職時に武田さんご本人が自分から志願したのでないとすれば、
 防衛省にもアクセンチュアが、情報のリンクをたくさん持つ人材を求めて
 ヘッドハンティングに行ってるって事ね。
 日本の防衛機密の独立性って、ホントに大丈夫なんだろうか。。。(^_^;)


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posted by Francisco at 12:51| Comment(3) | TrackBack(5) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

見えないところから戦時体制。

沖縄・辺野古で米軍海上基地建設に非暴力抗議中の市民を、
一方的に殴る蹴るしながらサンゴを突き崩し、
「サンゴ保護の為の調査」を強行している防衛施設庁主導の暴力は、
もう何でもあり、殺人ギリギリのメチャクチャだ。

 「今日(1/8)午後1時ごろ、業者の潜水作業員が、市民ダイバーのタンクバルブを
 海中で閉めるということが再び起こりました。
その後の経緯も含め、ご報告します。」

『再び、バルブが閉められました。』(ちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!様:080109)

これを一切報道できない、日本の腰抜けのマスメディアは恥を知らなければいけない。

● ● ●


「自然保護」について、連休中のNHKのTVニュースで、興味深い話を聞いた。

年間200億円に上る鳥獣被害に対し、動物をただ殺すのではなくて生態調査に基づいて
効果的な対策を立てるため、総務省が音頭を取って、発信器を動物に付けるそうだ。
クマが人里に下りて来ると「クマが来るので農作業をやめて避難しましょう」みたいな、
メールが携帯に入るそうだ。
人間の被害減少と動物の保護を両立させる、って事でしょう。
でもなんで環境省じゃないのか、そこがビミョーな感じ。
その為に、ワザワザ新しい電波帯(UHF・VHF帯らしい)を割り当てるんだとか。
地デジ化による空き電波で、「鳥獣被害事業」の利権組織でも作るんだろうか。

ググってみたらこの話は、既に2年以上前からヒッソリと動いてる。
電波を活用した生態位置検知システムの調査検討を開始
 (2005.06.06 総務省・北陸総合通信局の報道資料)

クマでもサル、イノシシ、シカでも、GPSやるんなら、1・2頭じゃ意味がないわけで、
できるだけたくさんの個体に発信器を付け、群としての行動を追跡する必要がある。
結構な手が必要だろう。誰が捕獲や麻酔銃操作などの作業をするんだろう。
シロウトの市町村職員じゃムリだし、ハンターや獣医師でワンサと軍団を組めるとも思えない。
人が来ても、報奨金(手間賃)を市町村に負担させるのは気の毒だ。

可能性が高そうなのは、やっぱり陸上自衛隊かな。

麻酔銃だって立派な空気銃だし。
麻薬指定で使いにくくなったケタミンでなく代替薬を使えば、銃免許さえあれば撃てる。
もしそうなら、
  『鉄砲玉が出なければ、自衛隊員が演習場の外でドンパチやっても抵抗感がない』
って理屈で行くのかな。
「人里で銃を持った自衛隊員」に国民を慣らすには、いいチャンス。

でも、イマイチ薬が効かず暴れ廻る猛獣に、うまく追加の注射を打ったり、
道具を巧みに使って取り押さえたり、なんてのは、
経験豊富な動物の研究者や獣医師でないと、危険すぎてムリだろう。
結局大型動物の個体の何割かは、扱いかねてその場で殺処分になる気が。。。

こういう取り組みは、純民間の方が一足早くビジネス化を進めている。
広大な山林で同じ事が低コストで出来るかは、これからの課題として、
「サホロリゾート」の「ベア・マウンテン」(北海道上川郡)を経営する加森観光では、
無線LANタグによるヒグマ位置検知システム日立と組んで開発中。
複数の基地局とレシーバで受信して位置計算すればGPSよりも障害物に強く、
誤差精度も数メートルまで上げられるとか。
電波法のシバリもあるから、タグの出力をどこまで上げられるか、
そして、軍隊を呼ばなくても動物にタグ付けする人をコンスタントに確保できるかどうかが、
動物パーク以外でコスト的に成り立つかどうかの分かれ目なんだろうけれど。

それより、このまま自公政権が居座ったら、本気で人間にICタグを埋め込みそうだ。
イギリスは、刑務所が満杯状態のため、再犯性の低い囚人に限って
カラダにGPS追尾用のチップを埋め込んで釈放する
事を、マジで検討中とか。
性犯罪者にも埋め込むことで行動監視するそうだ。

英司法省、一部の囚人にマイクロチップを埋め込み保釈することを検討
 (technobahn:080114)


 こ れ っ て 人 と し て ど う な の 。

こういうのって、犯罪者の人権が全くない日本ではカンタンに通っちゃうだろうな。
男性は何もしてなくても、電車で「キャー、何このオヤジ、チカン!」て叫ばれた瞬間、
これからはICタグを埋め込まれると思った方がいいな。


警察・検察・裁判所が仲良しさんのこの国では、ほぼ100%有罪だからね。

両手は常に吊革に。女性と目が合わないように。
繁華街で○○○にインネン付けられないようにする要領でね。
ヤな世の中。

● ● ●


昨年暮れに銃乱射事件の起きたスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」が
1月15日、営業再開した。
改めて、亡くなった職員の方と会員の方のご冥福をお祈りします。

佐世保乱射から1カ月 ずれる証言、真相なお闇の中(asahi.com:080114)

「容疑者」と言われている男性が一方的に女性職員に横恋慕し、振り向いてくれない
腹いせに殺害した、という「お約束のストーリー」の証拠が出ないそうだ。
犠牲者の男性が、友人である「容疑者」本人だと認識し、言い合いしていたと警察は言うが、
根拠の証言があったのかどうかすら、あやふやだ。
この事件の詳細を明らかにするような証拠が、一向に出てこない所に、
所轄の警察より上のレベルで動いている何かの力を感じる。


何を隠したいのか。公権力側の不祥事が背後にあるのか。
情報がない以上、何を言っても憶測の域を出ない。

朝日の記事の最後に、取って付けたように銃規制強化のくだりがあった。
(実際、オカミに言われて取って付けたんだろうけど)
警察庁は3月末までに猟銃の許可・保管など銃規制の厳格化を検討するそうだ。

その一方で「サル特措法」(鳥獣被害防止特措法案)では、市町村に雇われた
猟友会などのハンターについては銃所持の条件を緩和、狩猟税の減免をし、
さらに動物よけの柵など「土木工事を」自衛隊に発注できるようにする予定。

フリーのお爺ちゃんハンターが勝手に害獣駆除をできないようにし、
日ごろの害獣駆除に公権力の介入を強めて行く筋書きが見える。

銃は怖いと煽って「刀狩」をしながら、武器をオカミの側に集積させる。
「土木工事」の範囲には、工事の障害となった動物の駆除も含まれるんだろうか?
もしそうなら、「工事作業」の一環として一般の山林で自衛隊が発砲できることになる。

旧防衛庁長官経験者を中心とする「有害鳥獣対策議員連盟」の思惑が分かりやすいだけに、
不安は消えない。

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posted by Francisco at 08:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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