2008年01月19日

クジラ最後に食べたのいつか思い出せる?

環境保護団体から調査船が『臨検』されるほど世界で孤立してる、捕鯨国・日本。

あらら、そんな中、また捕鯨船なんか新造してたのね。。。
国際的に非難が高まる中、捕鯨母船の新造に数百億円?(くじラブ:071211)

「食の伝統文化を守る」のが正当化できるケースは、大まけにオマケしても
本当にそれが民族のアイデンティティの存否を左右する極地の少数民族位だろう。
国際捕鯨委員会(IWC)も、先住民が生きるための伝統的な捕鯨は認めてる。

日本ではクジラ食べなくても日常生活が成り立つし。
ニューギニアのカニバリズム(人肉食)の習慣があった民族は、
人を食べるのやめても民族社会の崩壊・離散はしなかった。
いま彼らを苦しめてるのは、カネで全てを買うグローバリゼーションだ。

クジラの利権を世界に向かってギャーギャー言う前に、同じ日本国民として
アイヌへの鮭などの漁労の権利回復について論議する方が先だと思うが。
ノルウェーあたりも、サーミの生活向上への更なる取組みが先決だろう。
(こんなこと書くと、プチ・レイシストさんたちに注意されるかしら)

「クジラが増えるとサカナが獲れなくなる」なんて公式の場で言うから、
ますますバカにされる。
そういう言説は「クジラにサカナの売上げをとられるのが惜しい」と聞こえる。
大洋を回遊するクジラと、里に下りて来たイノシシを一緒にするのはムリだ。
クジラとヒトの生活圏は重なってないんだから。
ヒトがクジラ捕るようになる前は、エサとなるサカナは常に絶滅寸前だったのか?
子供でも分かる言い訳はしない方がいい。

生息数はもの凄く増えてるって言うけど、近代の商業捕鯨開始以前の頭数まで
全部のクジラ・イルカが回復するわけねーだろっつーの。

「クジラ・イルカが頭よくてカワイイ」、とか、
「ホエール・ウォッチングで喰ってる地域が迷惑する」
とか言うのはヒトが取って付けた理由だ。
第二議的な話に過ぎない。
(ちなみに、飲食業界の人に聞くと、街の飲み屋さんで出て来る
「クジラ」には、結構な割合でイルカが混ざってるそうだ。
色んなルートで今でも出回ってるんだね。
歯クジラの小型種をイルカと呼んでるだけで、生物学的に明確な
線引きはない。)

2Ch周辺で、さもありそうなウワサを聞いた。
民間金融機関が『海外漁業協力財団』という自民党寄りの団体に貸付を行い、
捕鯨の資金はここをハブの一つとして回ってるらしい。

この財団は1997年に、補助金の水増し受給が旧総務庁行政監察局にバレたそうだ。
国内でさえ、あからさまな「利権のための利権」が通りにくくなってる御時世なんで、
船でもバーンと造って、堂々と捕鯨するっきゃないか、って考えたんだろうな。

ここは官庁の天下りの受け皿で、財源の多くは大手漁業会社各社からの寄付らしい。
suyap様の以前の記事にもあった。
熱低04W(Ewiniar)その弐
(ミクロネシアの小さな島・ヤップより様:060702)


もちろん船のカネの返済は「調査」捕鯨の、「副産物」の売上げから出すワケだ。
海外からの目には、どう見ても、捕鯨の利権を維持する為の「商業捕鯨」
というマッチポンプを、政財界の庇護の下でやってるようにしか映らないだろう。

クジラ捕らなくても産業構造に影響ないんだったら、やめようよ。
海の食物連鎖のてっぺんにいるクジラ。
生態系に手を突っ込んでかき回すのを、やめられるとこからやめる。
人類の生き残りのためにも、当り前のことだと思う。
生態系破壊は巡り巡って、生態系の一員であるヒトに還ってくる。
シンプルな話ぢゃないかい?
posted by Francisco at 07:48| Comment(7) | TrackBack(7) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

黒川さん、さようなら

建築家で共生新党党首の黒川紀章さんが今朝8:42に亡くなられた。

73歳という年齢は、世間一般では引退の歳だけど、
建築家としては、健康ならいよいよ高みに登る時期だけに残念。
まだやり残したプロジェクトも内外に一杯あったでしょうけど、
黒川さんを慕うスタッフの方たちがきっと完成させてくれるでしょう。
お疲れ様でした。ごゆっくりお休み下さい。

建築家 黒川紀章氏 死去(JANJAN:071012)

最後まで現役のスーパースターとして走り続け、ポキリと折れるような落花。
建築家で、しかも70代のアイドルって、ちょっと他にいない。

都知事選・参院選と立て続けに選挙の激務に打って出て、
体に負担を掛けすぎていたのかな、とも思う。
しかし、自分のやりたい事をやったのだ。
いまさら外野がとやかく言ってもしょうがない。

若い頃から、ずっと環境との共生を説いてきた。
60年代には仲間たちと欧米に飛び出して行き、「メタボリズム」
(新陳代謝する建築と都市)運動を立ち上げ、日本の立ち位置を気に掛けていた。
中国・韓国はじめアジアの人と文化もこよなく愛する人だった。
自分に6億円の保険を掛けて、アフガンに国際交流施設を建てるため
平気でタリバンの懐にも入ってゆく、気骨のあるオヤジだった。
クアラルンプール国際空港長崎歴史文化博物館
国立新美術館など、60過ぎてからの仕事が特にいい。

一方、日本会議の役付きまで務めた、バリバリの右翼でもあった。
この組織に名を連ねてた事だけが、管理人としては違和感があったけど、
政財界とのパイプのために、金権宗教団体であることを承知で
憂国の士を自認する自分との間で折り合いを付けたのかも知れない。
イシハラさんとも悪友だったしね。。。
それも今となってはもうナゾだ。

「新陳代謝していつまでも使える建築」のシンボル、「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」
(1972年/東京/銀座)は、世界遺産にもノミネートされながら、
グローバル化するカネの圧力に押され、取り壊しの憂き目に遭った。

清濁合せ呑んだ、ひとクセあるアーティスト。
世界から興味を持たれる名物日本人がまた一人逝ってしまった。
黒川さんのよく響く声と、ちょっとワルなコロンの香りを思い出す。
posted by Francisco at 19:37| Comment(1) | TrackBack(8) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

ともに生きる

雨のにおい。仔猫を抱き寄せたときのぬくもり。陽光に透かしたトンボの羽根。
置き忘れてきてしまったものを捜しに行きませんか。

ブログを始めてちょうど100エントリ目。たまには美しいものについて書こうかな。

◆その1◆
5/19、東京・お台場で開催中のグレゴリー・コルベールさんのアートプロジェクト「ashes and snow」展(6/24まで)を見た。
 →ashes and snow公式サイト

ashesandsnow.jpg


インド・エジプト・ミャンマー・トンガ・スリランカ・ナミビア・ケニア・南極大陸・ボルネオ諸島。。。
世界中を15年間にわたってロケし、人間と動物のこころの交流を撮り溜めた写真と映画作品、
そして美術装置・音楽・美術装置・手紙形式の小説が一体となっている。
このノマディック美術館じたいが世界を次々と旅する移動美術館になっている。(nomad=遊牧民)

コルベールさんの写真が探求するものは、動物が自分の生息地で人間とふれあうときに見せる詩的感性で、
そこでは人間も、人類という種の一個体ではなく、動物界の一員として描かれている。

どれも一切のデジタル画像処理や合成はしていない。
アンバーとセピアだけのモノクロームの世界だけど、むせ返るような色彩と匂い、リアルな肌触りに圧倒される

すごいのはヒトと動物が完全に対等の関係で見つめ合っていることだ...続きを読む
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2007年05月16日

99歳の青春

Niemeyer.jpg
最長老の現役建築家、ブラジルのオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)さんは99歳。
首都ブラジリアを殆ど一人で作っちゃったエネルギーのカタマリみたいな人だ。
今年12月、100歳の誕生日を迎える。国を挙げて彼をたたえる行事が行われるそうだ。

 →世界の高齢者・ブラジル 建築の巨匠99歳なお現役(YOMIURI ONLINE・世界の高齢者:070508)

先日リオデジャネイロ近郊にオープンさせた大衆劇場の落成式が開かれた。
 →【動画】今年100歳、現代建築の巨匠ニーマイヤー氏の最新作落成式 - ブラジル(AFP:070416)

草原に横たわる女性をイメージさせるような、美しい有機的なフォルムがなんとも未来的。
「シンプルな設計を心がけましたが、自分を抑えられず、結局人をびっくりさせるような建物になったのです」って。
いいねえ。このヤンチャさがたまらん。

会場には国民的英雄の一人で、社会派シンガーソングライターの、ジルベルト・ジル文化大臣の顔も見える。

欧米では建築家は尊敬される。
建築家という職能が法律でキチッと決まっている国も多く、耐震偽装するようなレベルの低い人間は初めから入り込めない。
それを選ぶ施主の目線が違っている。
『安けりゃいい』『返済が済むまで倒れなきゃいい』で、いい建築が生まれるわけがない。
日本で新しいプロジェクトといえば、工事費・デベロッパー・建設会社がプレス発表されることはあっても、設計者の名前に触れられることはまずない。
名前が出るのは事件があった時だけ。
工事費に較べて設計料なんてたかが知れてるからシカトされるのだ。
建築の価値の大部分を決めるのは建築家であるにもかかわらず。

「インテリ」でない我々一般国民が文化を受容する水準に関しては、日本とブラジルの間には大きな落差があると思う。
姉歯は愚かだったが、これからは施主さんの方のレベルも問われる社会にしなきゃね。

グチはさておき。

「自分が造りたいものだけを造っている。」
口で言うのはカンタンだけど、実行するのにはハンパじゃない根性と勇気が要る。

「若者と同じ好奇心を持ち、自分を年寄りだとは思わない。」
「40歳のように考え、行動する。」
これがニーマイヤーさんの若さの秘訣みたいだ。

現在のブラジルは、彼のような経済的成功者じゃない、持たざる者にとっては決してやさしい国とは言えないだろう。
でも大親友のキューバのカストロ議長をたたえるモニュメントを作ってあげ、もらった葉巻を楽しんでるんだとか。ココロは今もヘミングウェイなんだね。低い大衆目線は健在だ。

奥様を亡くして、去年再婚されたばかり(!)とか。
どうかこれからもお元気で、人びとに感動を届け続けてください。
posted by Francisco at 13:03| Comment(0) | TrackBack(4) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

充電ステーションのDIY

フィンランドの建築家・アアルト夫妻がデザインした花器や食器って、シンプルだけど深みがあって好きだなあ。
どれも森と湖に囲まれたくらしがバックグラウンドに薫っている。
極めつけは夫君アルヴァ・アアルトの花器「サヴォイ・ベース」。

フィンランドの若手デザイナー、マルティカイネンさんがアアルト生誕100年デザイン・コンペで入賞した時の作品、白樺の曲げ木で出来たポットスタンドも素敵だ。
食卓の上に置いとくだけで何だか嬉しくなる。
郷土の大先輩アアルトへのオマージュ。
こうしてデザインのDNAが伝えられていくんだね。いい話。

振り返って自宅の机や床は電気配線でゴチャゴチャ。
ケータイ、デジカメ、iPod...充電用のアダプタって、どんどん増えて困っちゃいますよね。
こういうのをスッキリ整理できるものってないかしら。
アダプタ・ケーブルの整理BOXは製品としてはある。
 →木肌がきれい。だけど、机上にしか置けない。
他に外国製品もあるけど、メタリックなレトロフューチャーだったり、Vividカラーの60年代ポップなテイストだったりで、いまいちウチには合いません。

んじゃ、って事で
charge01.jpg
自分なりにアアルトへのリスペクトを形にしてみる事に...続きを読む
ラベル:充電
posted by Francisco at 21:21| Comment(0) | TrackBack(1) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

Apple "iBase"で宇宙事業に参入か??

...なワケないけど、これはAppleのデザインが影響を与えたんじゃないかとさえ思える出来栄え。
NASA(米航空宇宙局)が2月23日におひろめした月面基地の実物大モックアップは白一色で相当クール。

 →これが本物のムーンベース(technobahn:070307)

建設予定は2020年。ハイテクな布素材で覆われてて、小さく折りたたんだ状態で打上げ、現地(月面)で展開して据え付けるんだとか。

そうか、金がなくなったからしばらくスペースシャトルはやんないってアメリカが言ったのには、こういう理由があったのかもしれないな。

中国も月探査には並々ならぬ情熱を持ってるみたいだし、十数年後の月面は開発ラッシュになるかも。
(その前に宇宙飛行士の命にかかわるデブリ:宇宙ゴミをなんとかしろよな→中国とロシアってば)

中国の投棄→中国の作ったデブリが宇宙ステーションと激突する軌道ムービー
(gigazine様:070307)

ロシアの投棄→1年前に打ち上げられたロケットが軌道上で突然爆発、
大量のデブリが拡散(technobahn:070305)
 ううう(--;

ところで、ぜひ基地内で活動するクルーには、ミニマルなインテリアに映える、黒いタートルのシャツとジーンズでジョブズっぽくキメて欲しい気がする。
ラベル:apple 月面基地 NASA
posted by Francisco at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

液体彫刻

ひええっ!キモイのに気持ちよすぎ。

液体が生き物のようにCGのように立ち上がり、身をくねらせ、舞い狂う。

 →動画:磁性流体が音に反応したり螺旋を駆け上がったりするムービー(gigazine様:070216)Pulsate
youtubeへのリンクがあります


 →作品紹介:脈動する磁性流体アート(日経サイエンス:2007年3月号)MorphoTower


メディアアーティストの児玉幸子(こだま・さちこ)氏が、「磁性流体」を応用したメディアアートを展開している。

 →児玉氏の公式ページ
磁性流体のアートプロジェクト「突き出す、流れる」
Magnetic Fluid Art Project "Protrude, Flow"


科学とアートって、やっぱり感動の根っこはひとつなんだね。
しかしこんな使い方があったとはねえ...続きを読む
posted by Francisco at 01:27| Comment(0) | TrackBack(1) | デザイン・建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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