あらら、そんな中、また捕鯨船なんか新造してたのね。。。
→国際的に非難が高まる中、捕鯨母船の新造に数百億円?(くじラブ:071211)
「食の伝統文化を守る」のが正当化できるケースは、大まけにオマケしても
本当にそれが民族のアイデンティティの存否を左右する極地の少数民族位だろう。
国際捕鯨委員会(IWC)も、先住民が生きるための伝統的な捕鯨は認めてる。
日本ではクジラ食べなくても日常生活が成り立つし。
ニューギニアのカニバリズム(人肉食)の習慣があった民族は、
人を食べるのやめても民族社会の崩壊・離散はしなかった。
いま彼らを苦しめてるのは、カネで全てを買うグローバリゼーションだ。
クジラの利権を世界に向かってギャーギャー言う前に、同じ日本国民として
アイヌへの鮭などの漁労の権利回復について論議する方が先だと思うが。
ノルウェーあたりも、サーミの生活向上への更なる取組みが先決だろう。
(こんなこと書くと、プチ・レイシストさんたちに注意されるかしら)
「クジラが増えるとサカナが獲れなくなる」なんて公式の場で言うから、
ますますバカにされる。
そういう言説は「クジラにサカナの売上げをとられるのが惜しい」と聞こえる。
大洋を回遊するクジラと、里に下りて来たイノシシを一緒にするのはムリだ。
クジラとヒトの生活圏は重なってないんだから。
ヒトがクジラ捕るようになる前は、エサとなるサカナは常に絶滅寸前だったのか?
子供でも分かる言い訳はしない方がいい。
生息数はもの凄く増えてるって言うけど、近代の商業捕鯨開始以前の頭数まで
全部のクジラ・イルカが回復するわけねーだろっつーの。
「クジラ・イルカが頭よくてカワイイ」、とか、
「ホエール・ウォッチングで喰ってる地域が迷惑する」
とか言うのはヒトが取って付けた理由だ。
第二議的な話に過ぎない。
(ちなみに、飲食業界の人に聞くと、街の飲み屋さんで出て来る
「クジラ」には、結構な割合でイルカが混ざってるそうだ。
色んなルートで今でも出回ってるんだね。
歯クジラの小型種をイルカと呼んでるだけで、生物学的に明確な
線引きはない。)
2Ch周辺で、さもありそうなウワサを聞いた。
民間金融機関が『海外漁業協力財団』という自民党寄りの団体に貸付を行い、
捕鯨の資金はここをハブの一つとして回ってるらしい。
この財団は1997年に、補助金の水増し受給が旧総務庁行政監察局にバレたそうだ。
国内でさえ、あからさまな「利権のための利権」が通りにくくなってる御時世なんで、
船でもバーンと造って、堂々と捕鯨するっきゃないか、って考えたんだろうな。
ここは官庁の天下りの受け皿で、財源の多くは大手漁業会社各社からの寄付らしい。
suyap様の以前の記事にもあった。
→熱低04W(Ewiniar)その弐
(ミクロネシアの小さな島・ヤップより様:060702)
もちろん船のカネの返済は「調査」捕鯨の、「副産物」の売上げから出すワケだ。
海外からの目には、どう見ても、捕鯨の利権を維持する為の「商業捕鯨」
というマッチポンプを、政財界の庇護の下でやってるようにしか映らないだろう。
クジラ捕らなくても産業構造に影響ないんだったら、やめようよ。
海の食物連鎖のてっぺんにいるクジラ。
生態系に手を突っ込んでかき回すのを、やめられるとこからやめる。
人類の生き残りのためにも、当り前のことだと思う。
生態系破壊は巡り巡って、生態系の一員であるヒトに還ってくる。
シンプルな話ぢゃないかい?