2010年10月30日

史上最大の女性作曲家

うすら寒くなって参りました。
外は晩秋の嵐が吹き荒れて。

こんな日は、やがて来る冬の日を夢想しながら、ロシア風に氷砂糖を一粒口に含んだら、ストロングな熱々のコーヒーを味わいましょうかね。

久々に音楽ネタです。
ヤバいものマニアに愛されてる「くるみ割り人形」の一枚を紹介。

「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とともにチャイコフスキーの3大バレエ曲と言われとります。
無数の名演が乱立し、さんざ手垢付きまくりの曲に、今さら何を取って付ける?
いやいや、だからこそですよ。

ムラヴィンスキーも、スヴェトラーノフも逝ってしまったけれど、俺たちにゃゲルギーがいるじゃんよ!!

ワレリー・ゲルギエフ指揮、 ワレリー・ボリソフ合唱指揮
サンクトペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団、同合唱団
初版フィリップス // 現マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
(1998年、ドイツ・バーデンバーデンにて録音)


フィリップスのオリジナル・カワユス版
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最近の無愛想オヤジ顔版
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初演に立ち会うような鮮烈なショック。

作家の遺した記号だけを手がかりに、推理し直された全体のイメージは、ガチでザッハリヒ(リアル)かつ、ハードボイルドでありながら、真っ赤に焼けた鋼鉄みたいに熱いロシアのハートが溢れてる。
レジに出すのが照れ臭い、愛くるしいワンコのゼンマイ人形との、ギャップは何だ?
直輸入盤はディスクにも同じデザインがシルク刷りされた、息を呑むようなデジパック仕様。
カニエ・ウエスト御大の懐かしの名盤"GRADUATION"(*1)並だよね、こりゃ。
こりゃこりゃ、総ダイヤモンドの前歯でニッと笑うなって。

いつもの、おとぎの絵本に出てくる「よい子のクララちゃん」よりは、第501統合戦闘航空団・ちょい男前な美少女の、出撃前夜の胸さわぎ。
オヂサンは、イケナイものを見ちゃった気分に...(;´Д`)

もとい。
曲間を空けず、ヘヴィメタアルバムよろしく音楽はジェットコースターとなって万華鏡の世界を駆けめぐり、全く飽きさせない。
ヨーロッパ直輸入盤では、容量ギリギリの81分超の組曲が、1枚のCDに収まっている(*2)。
これだけで10年前としては異様だった。

譜面の速度・表情などの表示をキッチリ守る、当たり前の事のすごい効果。
(これって、20世紀後半には結構ないがしろになってたよね。)
巧みなバランス調整で、普段聴いた事のない裏メロ(対旋律)が全部あらわになる。
時に弦は、変幻自在なボウイング(弓運び)で、人の声として喋り出す。

ヨーロッパのクラシックは、純粋な器楽曲(インスト)だって、「ナラティヴ(語り)」・「ドラマティック(劇的)」が基本。
そう。
すべては「唄うこと・語ること」が下敷きになってるんだね。
クラシック演奏の尖端部は、マジでヒップホップしてると思うよ。

「ビブラート全面禁止」みたいなベタな古楽演奏の手法は使わなくても、
研究の果実をしっかり消化した上での、過去から現在を透視した一つの解答がここにある。
クラシック・ファンにとって、何でもアリの楽しい時代に生まれ合わせた悦び。
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーは三重の意味で社会のエッジを生き抜いた。
(Пётр Ильич Чайковский/Peter Ilyich Tchaikovsky/1840 - 1893)

異形(いぎょう)の人として。 ― 神が彼女に課した「男」であるという試練。

異民族として。 ― 祖母から引き継いだ「フランス系」という少数民族の血。

異星人として。 ― そして何よりも彼女は「芸術家」として生れ落ちてしまった。

ノンケでないことが音楽関係者に知られたときは、19世紀のキリスト教社会のこと、悲惨だったようだ。
「ロシア楽壇の名誉の為に自殺しろ」と人権もへったくれもないプレッシャーをかけられたとか。
秘密はボーイフレンドの口から漏れたらしい。。。なんてこった。
チャイコフスキーはヒルデガルト・フォン・ビンゲンと並ぶ史上最大の女性作曲家の一人と言える。
そして一般にはコレラによるとされている死因にも、毒による追い込まれ自殺等の疑いが残り、新グローヴ音楽事典は正直に「死因は不明」と書いてる。
調査報告書:チャイコフスキーの真の死因は何か?(音楽史ミステリー探偵事務所様)

音大では、才能がありながら世に出られないミュージシャンの就活に心を砕く、優しい先生だった。
自らのつむぎ出すメロディーそのもののように。
夭折の天才交響曲作家、カリンニコフの赤貧を見かねて、オケのファゴット吹きのバイトを世話したそうだ。

多くの女子が幼い頃に一度は憧れるバレリーナ。
夢あふれるステージでで王子様と結ばれる主人公達は、決して当時の社会ではかなう事のなかった、ピョートル自身の憧れの代弁者だったのだろうか。

それを知って、死の前年に作曲されたこの曲を聴くと、オケが華麗で美しいサウンドを奏でれば奏でる程、切なさが締め付ける。

ゲルギーのチャイコの原風景はこれかな。。。
 ↓
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー
チャイコフスキー 交響曲第4・5・6番
(1960年録音)


この録音、そろそろ50年になるのに、今もゆるぎない横綱中の横綱。
しかも3曲入ってお徳用。
グラモフォンからユニバーサル ミュージックに販売が引き継がれ、
2枚で3曲入りだったため5番が途中でちょん切れてたのが、3枚組みで改善された(^.^)V

マエストロの言葉:「チャイコフスキーもショスタコーヴィチも、ベートーヴェンから生まれた。」
ありがちなベタついた感傷を排して、ただひたすら楽譜を読み解き、
コンテクストを上空からわしづかみにして行く。
オケの気迫は聴いてる方の胸が痛くなるくらい。
押さえつけられた緊張の隙間から立ち上る情感。

日本では6番「悲愴」ばっかり人気があるけど、この4・5番は別格だ。
5番のホルンのソロ、4番の冒頭の運命のテーマ、挙げればキリがない。
当時のソヴィエトでは本番でミスるとシベリア送りって言うウワサ。
。。。シャレにならないってば((( ;´Д`)))

ちなみに管理人は、レコード屋さんのCD陳列棚で
”Мравинский”(ムラヴィンスキー)の背文字を目にすると、
パブロフ状態で手に取っちゃうんだな、これが。


*1:GRADUATIONは、社会の嗚咽(おえつ)をカワイく包む村上隆さんのアートワークがクールだし、
 鉄面皮の「男Perfume(なんじゃそら?)」"DAFT PUNK"の「本歌取り」も、
 小洒落てて好きだなあ。
 (デジパック:厚紙ジャケにプラ製のCDトレーを貼った装丁)

*2:もともと音楽CDの規格は、カラヤンさんがSONYの大賀さんに
 「オレの第九が入るように74分にしたら?」
 ってアドバイスしたのが決め手になった…かどうかは別として。
 650MBのディスクだと確かに74分しか入らないけど、CDには規格上まだクリアランスがある。
 実際には700MBのディスクなら、ビットレート44.1kHz・ステレオで、80分ちょっと入るし、
 もっと高密度に記録できるCDメディアもある。
 ゲルギエフさんは、コンサートでドキドキするみたいな緊張が欲しかったんだろう。
 CD2枚ならディスクチェンジのタイミングでトイレ行っちゃったりするからね。
 リスナーの音楽体験がリッチになる方を重視して、
 めんどくさくても、レコード会社を説得したんだろう。

 ヘンな構成のCDって言えば、鬼才ジャン=クロード・マルゴワール率いる
 古楽器アンサンブル版の、バッハの白鳥の歌(絶筆)「フーガの技法」。
 同じく最後の作品集となった芭蕉の「奥の細道」に似た宇宙的孤独世界(意味不明)。
 カノンの異稿が1曲収録されてるけど、それががたった10分位の別CDで添えられてる。
 (リリース:1993年 // レーベル:K617 // 品番:K6170 40/1)
 レコード会社が聞いてくれなかったのか、マルゴワールさん自身がわざと別立てに
 こだわったのか。 ワッケワッカラン(ノ・ω・)ノ ヘ(・ω・ヘ) (ノ・ω・)ノ♪
 ちなみにバッハ(1685年生れ)が9歳の年に松尾芭蕉が没している。

※ あえてタイトルに「女性作曲家」の表現を用いたのは、
 男性のジェンダーの目線だけで生きることができなかったであろう、
 チャイコフスキーの痛みをイメージとして込めたもので、
 LGBTの方を差別する意図は全くありません。
posted by Francisco at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月30日

風子ありがとう。

昨夜(ってか今朝)深夜に帰って夜食がてら何気にTVつけたら、
「CLANNAD」(TVアニメ版)をやっていた。
(TBS系・2007年10月開始・木曜25:55-26:25)

好きなアイルランドのバンドと同じ名前なので、前からちょっと引っかかってた。
今回は伊吹風子のドッペルゲンガー編の最終話だった。

ゲームもほとんどやらないオジサン世代としては、
男のコたちが同じギャルゲーブランド"Key"の「Kanon」や「AIR」に
熱中してたのを、大して気にも留めず、
「何が『泣きゲー』だ。エロゲーでしょ。」くらいに思っていました。


  う。。。なんだこれ。

  イキナリ泣けちまったぢゃねーかよ(T_T)

  「未知との遭遇」のラストで味わったことのある切ない幸福感。
  永遠の青春のテーマ、喪失と再生がしっかり構成されている。
  何か、忘れかけてたものを思い出せそうな、いい話でした。

  。。。しかもエロくないぢゃん(w)

油断して不意打ち喰らいました。
このナイーブさは、女のコもハマるわ。
少し人生経験をした人の方が、よりグッと来るかもね。

夜中のアニメでこんなに世界観に入り込んだたのは、「LAST EXILE」、
それと「AYAKASHI」と「ARIA」(!)以来だな。

いいものはいい( ゚A゚)
体験もしないで決め付けはいけませんね、反省。

やはり日本は武器よりこういう文化を世界中に輸出しましょうよ。

。。。しかし(-_-;)オヤジが夜中に一人起き出して何やってんだか。

まずいな。エンディングの「だんご大家族」のシングル欲しくなって来た。
次はどーせ原曲(ちいさなてのひら)も欲しくなるだろうし。
すでに初音ミクに歌わせてる人までいるし。

Clannad (クラナド):
 Enyaさんのお姉さん、モイア・ブレナンさんと兄弟たちのバンド。Enyaさんも在籍した事がある。
 お父さんの経営するパブでのライブから出発し、いまやチーフタンズと
 並び称される位の世界的グループになっている。

 「Clannad」とは、Wikipediaをみたら、アイルランド・ゲール語で
 ”An Clann as Dobhair”(入り江から来た一族)を縮めた言葉らしい。
 以前、モイアさんが何かのインタビューで、バンド名には「家族」って意味を
 込めて使っている、と言ってたように思う。(記憶に自信なし)。
 原作者の方は、ここにヒントを得て命名したのかな。

初音ミク:
 クリプトン・フューチャー・メディアが、
 YAMAHAの開発した歌声合成エンジン「VOCALOID2」を使って
 構築したしたバーチャル・ボーカリスト・ソフト。
 れっきとしたソフトシンセサイザーで、入力した歌詞をリアルタイムで歌ってくれる。
 人間らしいニュアンスを打ち込むには結構根性が要るにも関らず、
 2007年8月の発売直後にこのテの専門的なソフトでは異例の1万本が売れた。
 プリプロ(デモ)や仮歌なら、プロの現場でも使える位のレベルに達している。
 メーカーサイトのデモ曲を聞くと、技術の進歩にビックリする。
 作編曲・録音の世界に普段触れていない人も、結構買ったらしい。

 初代合成エンジンの「VOCALOID・MEIKO(2003年)」の時はこの位の表現力だった。
 このファイルは、管理人がMEIKOを買ったその日に作ってMacの起動音にしてたもの。
 面白がるだろうと奥さんに自慢したら、思い切り引かれてしまい、以来封印している(^^;)

 マシンっぽい声の歌モノは人気ジャンルになりつつある。
 完全にヒューマンでない所が、かえって「はかなさ」「切なさ」
 みたいな空気を醸しだし、不思議な萌え感がある。
 ボディーピアスやインプラントもそうだろうけど、カラダや衣服の一部が
 ソリッド化してる時代感覚は、声にも当てはまる。
 ヴォイス・モジュレーションを多用したテクノ・ポップ・ユニット
 「PERFUME」(レベル高い)のヒットも、これと呼応してるよね。
 バーチャル恋人・初音ミクで寝食忘れ、プロのスタジオワーク並の
 作品をWEBにUPする人も大勢出てきた。
posted by Francisco at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月12日

コイケ大臣、はだしのゲンに恥ずかしいぜ

ゆうべ「はだしのゲン・後編」(8/11夜:フジテレビ系)を観た。
自分は子供の頃に、リアルタイムで少年ジャンプの連載を読み、
恐ろしくて泣きそうになった事が何度もあった。
今度のドラマ化では、ファミリー向けとしての表現の限界もあり、
熱戦と放射線に焼かれて生きたままウジに食われて苦しむ人々(*)や、
おびただしい遺体の山、在日朝鮮人への激しい差別シーンなどは、
取り上げられなかったけれど、絶対に核兵器が使われてはいけない事、
そして、戦争の犠牲はいつも庶民だ、という原作のメッセージは
よく再現されてたと思う。
このドラマを家族で観た子供たちは、ショックを受けると共に、
ピュアな心に平和を求める何らかの意識が芽生えるだろう。
名作だ。まだの人はゼヒ中沢啓治さんの原作を読んでほしい。
 *ニクバエ類は、成虫のお腹の中で幼虫をかえし(卵胎生)、ウジを
 直接、傷付いて弱ったり、死んだりした生き物の体に産みつける。

アメリカまでわざわざ自分から行って、世界中に笑われながら
「我が国の兵士をぜひ戦場で使って下さい。ゴロニャーン。」
とやって来たアベっちお気に入りのコイケユリコ防衛大臣。
日本人がこういう連中を政治家として選んでしまうようになるなんて、
70代に差し掛かった現実世界の「ゲン」たちはどんな思いだろうか。

喜八様がテレビの情報をTB下さった。
今日(070812)の朝、テレ朝系の「サンデープロジェクト」に、
民主党の中のアメリカの出先機関重役「前原誠司」氏が出るとの事。
このオッサンと田原総一郎氏が、どういう風に小沢さんをこき下ろして、
国民をだまそうと洗脳ビームを発射するか、見物致しましょう。

「いま、戦争反対なんて言ってアメリカの機嫌を損ねると、日本は
とんでもない目にあって、みんなまともに暮らせなくなる。」
「まずは原発を再稼働して核武・・・あわわ温暖化防止を。」
とかやるんだろな。

死にかけた腐敗政治の巣窟にたかるウジ虫どもには、
次の衆院総選挙で反対票をシュシュッと一吹きしましょう。
(あ、ハエに失礼か。)

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追記:小沢さんもバリバリ改憲派であることは昔と変わってないから、
   総選挙では、よく人を見極めて護憲の候補に入れないとね。。。
   今の時点では「反モリ・コイズミ派」って事で応援するしかないけど。
posted by Francisco at 01:28| Comment(4) | TrackBack(38) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月04日

三浦大知って覚えてる?

いま、三浦大知くんがイイ感じ。
でも、覚えてない人もいるかもね。

8月1日、アクターズ・マキノスクールから、Folderのメンバーとして
MISIAも腰を抜かす「スーパーキッド・三浦大地」がデビューして10年たった。
そう、あの『ポンキッキーズ』の、歌って踊る男のコですよ。

途中、変声期をはさんで数年の充電期間があった。
3年前に本名「三浦大知」で再デビューしたけど、
その間の音楽シーンの変遷は、やはりすさまじかったもんね。
プロモーションに予算が付いて、メディアに露出するアーティスト
から順に、必ずしも実力とは関係なく売れる非情な世界。
スポット番組のテーマや、ゲームの音楽で声を聞いたけど、
目立つ所までなかなか戻って来れなかった。

この夏ふたたび、AVEX軍団の秘密兵器として反撃開始。
今月(8/24)の二十歳のバースデイ・コンサートを前に、
十代最後の大きな武者修行、NYライブも果たした。
「日本にも歌とダンスで魅せるアーティストがいる」事をアピールし、
個人的にも手ごたえをつかんだようだ。

大知くんには、Da Real Musicを愛する者を、キュンとさせるソウルがある。
Folder時代からの女性ファンはもちろん、ディスコ全盛時代を知ってる
40代のお父さんをうならせる19歳なんて、そうザラにはいないよ。
きらめく才能の成長と、苦悩。そして開花。
中川晃教さんがやはり天才少年として衝撃のメジャーデビューをした時、
平井堅さんが契約を切られる寸前でヒットを出した時、三浦くんを思い出した。
三浦くんの歌、センスあるもんな。
あのZEEBRA兄さんにも可愛がられてる。見てる人は見てるのだ。
こんなファンキーでメロウな息子が欲しいぜ。

天才少年はいつの間にか、冷静に自分の立ち位置も分析できるだけの、
たくましい一人の男になって還って来た。

ジャニーズ系に代表される「伝統芸能アイドル」と、
大知くんに代表される「技量で勝負」のアーティストは、
テリトリを食い合うことなく、キレイに住み分けできる。
音楽産業に関わる人と広告代理店は、そこんとこキッチリね。

今度こそこの人を全面的にバックアップして、ヒットチャートの上位へと
送り出せなかったら、日本の芸能・音楽シーンは救いようのない重病だと思うよ。
演歌系にしか著作権料を配分しない上に、
ネット配信にも規制をかけようとしてるJASRACと、
そこに天下ってくる文化庁の機嫌ばっか取ってると、
音楽文化が滅びちゃうよ。いやマジで。

いまこそ総攻撃。三浦大知プロジェクト。

韓流アーティストなしでは成り立たない位、
「本物の」若手男性アーティストが不足の、
日本のソウル・ヒップホップ界に風を吹き込んでくれ!

070718発売、期待の新作→Flag(CD+DVD)

カップリング曲:"Super Star"もクールなブラックテイストがイケてます。

公式サイト→http://avexnet.or.jp/daichi/index.html
      http://www.visionfactory.jp[PC&MOBILE]
ファンサイト→http://sparkle.chu.jp/flash_top.htm

NYライブのニュースはこちら→  .続きを読む
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2007年05月08日

テレビよ、願わくばずっと・・・

昨夜NHKの人気番組「プロフェッショナル・仕事の流儀」の再放送で心温まる場面を見た。
(“仕事術”スペシャル Part3:2007年5月1日放送分)
京都のー流料亭の料理長、徳岡邦夫さんが伝授する「ご飯の炊き方」。
今、ネット上でちょっとした話題になっている。

目からウロコの連続。

傷つくと不味くなるから米は研がずにソーっと洗う。
洗ったあと含水率が均一になるよう1時間は寝かせ、半乾燥させる。
さらに1時間水に浸す。
火にかけたら沸騰寸前にナベ底からかき混ぜちゃう。
弱火で仕上げたら、蒸らさないでスグ頂く。

最初の水はヌカ臭いからスグ捨てる、ってのだけは知ってたけど、他は世間の常識とことごとく違うじゃないの。

で、その味は。。。
あらら、取材の住吉アナ、感動のあまりポロポロ泣き出しちゃった。
なんかこっちまで胸が熱くなる。
プロのアナウンサーが収録の本番で泣いちゃうんだから、よっぽど美味しかったんだろう。

モノを作る人の本気と、受け取る人の本気が重なった瞬間。

こういうハプニングが昔のテレビには一杯あって、見る方もドキドキした。
ヤラセじゃない、テレビの原点を本当に久しぶりに見たよ。
徳岡さん、そして「プロフェッショナル」のスタッフの皆さん、ありがとう。

それにしても、週1本のペースであの密度の高い番組を作る茂木さんとスタッフの皆さんのエネルギーには頭が下がる。
色んな圧力が強まる中、こういう人たちがテレビの世界で頑張っている事に、勇気をもらった。


で、住吉さんご本人もご自宅でレシピに挑戦されている。
アマチュアがやっても、やっぱり美味しかったそうだ。

住吉美紀さんとプロフェッショナル現場スタッフのブログ
いよいよの挑戦。(すみきち&スタッフブログ様:070507)
徳岡流「ご飯の炊き方」(NHK公式サイトのバックナンバーから)

今度、時間のある休日にでもさっそくやってみよう。

自分がこどもの頃、祖母がご飯を炊く時にかき混ぜちゃうのを見て、
「赤子泣くともフタ取るな」じゃないの?って聞いたら、
「時間がない時にこうやったら美味しかったから、ずっとやってるのよ」って言ってたっけ。
昔の人はご飯の美味しさを本能的なカンで知ってたのかもしれないな。
posted by Francisco at 13:05| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月29日

ヘビメタで癒される

音楽と癒しの関係について、ちょっと面白い研究。

 →ヘビメタなどの音楽にはリラックス効果がある、英国で論文発表(Technobahn:070328)

この心理学者(ワーウィック大のキャドワルダーさん)は、11−19歳までの10代の生徒12万人のうち「学業の成績が上位5 %に限って」そうなったけど、普通のコでは逆効果で、落ち着かなくなってイライラしちゃった、と言ってる。
でも「学業の成績」って、母集団のとり方が異様に偏ってるし、そこはちょっと違うんじゃないかな。
どういう要請があってこの研究したのか分らないけれど、もっと観点を変えて調べた方がいいだろうね...続きを読む
posted by Francisco at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

元祖・スーダラ伝説

昨日、植木等さんが亡くなった。
日本のエンターテインメントの宝物。
順番とはいえ、あの美声の豪快な高笑いが聞けなくなるのは寂しい。

数ヶ月前、TVで久し振りに谷啓さんと対談したとき、収録の最後の別れぎわに、
「お互いこの年になるとねっ、分かるよね…」
と谷さんに優しく微笑み掛けて、二人で目を潤ませて見詰め合ってたのが印象的だった...続きを読む
posted by Francisco at 12:52| Comment(1) | TrackBack(1) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

「おふくろさん」と危機管理

昨日は母の一周忌だった。世代のバトンタッチは世のさだめとはいえ、やっぱり自分の身内となると、欠落感が懐かしさに変わるには、それなりの時間が掛かりそうだ。

折しも今話題の「おふくろさん」。
歌手・森進一氏が歌の冒頭にオリジナルの「語り」を加えてライブの時に歌っていた事に、作詞家で森氏の師匠の一人、川内康範氏が「無許可の改変」と異議表明。
ついに「自分の作った歌は歌わせない」とまで言う騒ぎになっている。

森進一、押し掛け謝罪も門前払い「謝るところは謝りたかった」(サンケイスポーツ:070224)

川内氏によると、自分の母親に対する感謝の気持を綴った、特に思い入れの深い作品なので、改変は残念だと言うことだ。
 でも、ライブバージョンが出来たのは30年も前だそうだ。何で今頃こんなにこじれちゃったんだろう...続きを読む
posted by Francisco at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月20日

のだめカンタービレ、快調。

読みましたよ。のだめカンタービレ・17巻。
パリで武者修行を続けるのだめと千秋。ますますもって不器用な二人。
音楽家への目覚めとシビアな現実が交錯する中で、いつしかすれ違いが?
物語はますます目が離せない展開…とまあ、ネタバレ禁止と言うことで。
→ちょこっと解説はこちら「マンガ続刊読破」様:のだめカンタービレ#17

ドラマにアニメに破竹の勢いの、まさに「のだめ現象」。
たくさんの人がクラシック音楽の宝箱を開くいいキッカケになって、二ノ宮さんはいい仕事してると思う。

本巻では
「ベートーヴェンの交響曲第4番」、
「バッハのチェンバロ協奏曲第1番」、そして、
「チャイコフスキーのロミオとジュリエット」が取上げられている。

どれも本物中の本物。文句なしの名曲だ。
今日はこのうち2曲、お気に入りの演奏を紹介します。続きを読む
posted by Francisco at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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