2008年02月21日

生きていて!吉清さん親子の救出を祈る。

2/19早朝のイージス艦「あたご」との衝突で行方不明になった漁師、
吉清治夫さん・哲大(てつひろ)さん親子の、息子さん、
哲大さんは、4年ほど前から年に3〜4回、ホームレス支援のために、
千葉勝浦から東京上野まで自分でトラックを駆り、
毎回トロ箱30箱以上のサバやイワシをボランティアで届けていたそうだ。

「お金や米でなくて申し訳ないが、この魚を役立ててほしい」と。

苦しい暮らしを強いられているホームレスの方たちや、
ボランティアの方たちからは「哲」「魚のあんちゃん」と慕われていた。
そして、「もっと大きな船を買うのが夢だ」と話していたという。

昨日の朝これを取り上げてた東京新聞・中日新聞のWEB記事が、夜には早くも消えていた。
サーバにキャッシュも残らないうちにソッコー消すのが最近の流行らしい。
(下の方で書いてるけど、読売の記事は生きている。東京新聞は、漁師さんが
自衛隊自体を名指しで批判したくだりを、文頭の方に載せていた。)

阿修羅にサルベージュされた東京新聞のTEXTがあったので長いけど貼っておく。
http://www.asyura2.com/08/senkyo47/msg/470.html

元記事(削除済み)→監視ずさん回避後手 イージス艦衝突 『真実を話して』 捜索の僚船仲間ら憤り(東京新聞:080220)

(引用開始)
 「自衛隊はたるんでいる」。十九日未明、千葉県南房総市の沖合で起きたイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故。帰港した僚船の仲間は、事故を回避できなかった海上自衛隊に憤りを隠さなかった。新型エンジンを買ったばかりの船長、吉清(きちせい)治夫さん(58)と、東京・上野のホームレスの人たちに魚を届け続けていた息子の哲大(てつひろ)さん(23)。冬の海に投げ出された「海の男」二人の帰還を、地元・千葉県勝浦市で、東京で、多くの人々が祈った。 

 「清徳丸が真っ二つになったのを見た。イージス艦を避けようとして真横からぶつけられたと思う」。衝突現場近くで操船していた金平丸の乗組員市原仁さん(38)は、捜索活動を終えて戻った十九日夕、千葉県勝浦市の新勝浦市漁協川津支所でこう話した。

 衝突の瞬間は休憩中で見ていなかったが、事故の数時間前に、明かりをつけて川津港を出港する清徳丸を見送ったばかり。間もない悲劇にショックを受けたという。

 現場海域から戻った僚船の乗組員らは、同日夕に記者会見。口々に海上自衛隊側を批判した。

 康栄丸の中ノ谷義敬船長は「護衛艦から見えなかったと話していると聞いたが、うそだ。本当のことを言ってほしい」と怒りをあらわにした。

 同僚らは午前二時に出港して以降、ずっと海に出ていたため、疲労困憊(こんぱい)の様子。同漁協の外記(げき)栄太郎組合長は「小さな船を事故に遭わせ、二人の命を危険にさらしたことに文句をいいたい。自衛隊はたるんでいる」と、強い口調で話した。

 外記組合長は同日夜、行方不明になっている吉清治夫さん、哲大さんの家族に面会し、捜索の状況を報告した。

 外記組合長によると、「捜索したが見つからなかった。あす再開する」と報告すると、治夫さんの母や妻らは悲しそうな表情になった。母は「孫(哲大さん)がかわいそうだ。かわいそうだ」と繰り返し話し、憔悴(しょうすい)しきった様子だったという。

 川津地区は四百軒余りの小さな集落。地元の女性らは同日、約五十人が港に集まり、うちわ太鼓をたたいたり、お経を上げたりして、二人の帰還を祈った。

 治夫さんの友人らによると、治夫さんは以前はアワビ漁をしていたが、五十歳ごろに脳梗塞(こうそく)を患って以降、はえ縄漁に切り替えた。しっかりとした考えで漁業に取り組み、後継ぎの哲大さんを鍛えていたという。

 治夫さんの小学生からの同級生で、漁船などを扱う鉄工会社を営む渡辺滋さん(58)によると、治夫さんは昨年、一千五百万円もする新型エンジンを買ったばかりだった。


■上野のホームレス支援■

『お金じゃなく申し訳ない…魚どうぞ』


 「魚のあんちゃん、無事でいてくれ」−。「清徳丸」に乗っていた吉清哲大さんは、東京・上野公園のホームレスを支援するため、ここ四年ほど一年に三−四回、自分で取った魚を届けていた。「哲」「魚のあんちゃん」と慕うホームレスやボランティアたちはひたすら安否を気遣う。

 「お金や米でなくて申し訳ないが、この魚を役立ててほしい」

 ボランティアでホームレスを支援する東京都荒川区の「赤銀杏(ぎんなん)会」の石崎克雄会長(60)のもとに、哲大さんがそう言って現れたのは四年ほど前。以来しばしば、サバやイワシなどを詰めた発泡スチロールの箱をトラックで届けるようになった。一回に約三十箱に上った。調理師の免許を持つ石崎さんは連日、料理や弁当をつくり上野公園のホームレスに配っているが、「フライや煮魚にしたり。ありがたい限り」と話す。

 石崎さんは「哲は優しくてきっぷのいい若者。自分の家族みたいに接していた」と哲大さんの人柄を語る。料理の配達役も引き受けてくれ、「酒の席で『早く嫁さんもらえ』と言うと、いつも苦笑いを浮かべる」。

 笑顔を絶やさないが、仕事の話題になると表情がきりっと締まり、「おやじ(治夫さん)の後を継ぐけれど、もっと大きな船を買って仲間と一緒に漁に出たい」と夢を口にしたという。

 行方不明のニュースを見て、赤銀杏会の事務所にはホームレスの人たちから心配する電話が寄せられている。「ショックといら立ちで足が震えてくる。何とか無事でいてほしい」。石崎さんは、祈るような気持ちで救出を待っている。(藤浪繁雄)

(引用おわり)

読売の取材に応えて、僚船の乗組員の方が怒りのコメントをしている。
(この記事の最後に引用を貼りました)

「漁船見えないわけがない」僚船乗組員ら怒りの証言(YOMIURI ONLINE:080219)

吉清さんの活躍を取り上げた記事も、読売では2/21朝の時点で残っている。
(→不明の哲大さん、路上生活者支援の心優しい青年(YOMIURI ONLINE:080220)

それにしても、体温を奪う冷たい海で、まだ安否さえ不明なお二方を想うとやりきれない。
どうか、生きていて欲しい。

政府は、防衛省と海上保安庁をサポートして、引き続き救助に総力を挙げると同時に、
防衛省に正直な情況・原因を開示させて欲しい。

運悪くワッチ(当直)の交代時刻と重なり、迅速な措置が遅れた可能性はあるようだけど、
漁船発見は衝突「2分前」との防衛省の発表が捜査の進展で「12分前」に変わったあたり、
衝突直前まで自動操舵のままだった可能性をギリギリまで隠したかった意図が見え隠れする。
石破大臣の状況報告では「漁船の緑色の灯火」と言っていたが、TVニュースで僚船の漁師さんは
「赤ランプを点けていた」と喰い違い、実は誰も見てなかったんじゃないのかと気になる。
さらに、漁船の引上げに立ち会った親族に、幕僚長が「報道陣の取材には応じないように」
クギを刺していたそうだ。

政府・監督当局の態度が柏崎刈羽原発の事故のときとソックリで、悲しくなって来る。
目の前にいる国民の命が懸かっている時に、イジイジした保身の態度はもう見たくない。
防衛大臣には今度こそ「国民の命を守る」組織の長としてのケジメを見せてもらいたい。

迎撃ミサイルシステムの評判ウンヌンとか、アメリカ様が怒るから、とか言うのは、
それがキチンと出来てからだと思う。

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posted by Francisco at 05:22| Comment(2) | TrackBack(6) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

「取扱い説明書メーカー」やってみた。

「脳内メーカー」に続く、話題の小ネタ。

「取扱い説明書メーカー」やってみた。

torisetsu.jpg

Franciscoは家の中に置いても、家の外に置いてもダメと _| ̄|○


「たりないものメーカー」もやってみた。

lack.jpg

結構合ってたりする(-_-;)イジイジ  どれが当たってるかは、ヒ・ミ・ツ。


「自民党」でもやってみた。。。

取説
ldptorisetsu.jpg

もう火がついてるし。。。教会?風通し?シャレにならんな、こりゃ。


足りないもの
ldplack.jpg

勝ったような気もする。てか、勝ち負け以前の・・・(ry


志布志町の選挙違反デッチアゲ事件を「冤罪ぢゃない」と言い切ったオヂサマは・・・

hatoyamatorisetsu.jpg

分かりました。
これ以上パーツが取れるといけないので、チョウチョのいる屋外には置かず、
やさしく即頭部に鉄槌を入れながら、すごい剣幕でフクダ店長を呼ぶ事にします。

いや、あくまでジョークですからね。。。
posted by Francisco at 04:54| Comment(0) | TrackBack(2) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

がんばれ、沖縄県警!!

早春の夢がふくらむ聖ヴァレンティヌスの祝い日に、
目の前の生を力づくでむしりとられ、
ひとり寒風吹きすさぶ荒野に立ち尽くす少女がいる。

もうたくさんだ。

2/10の市長選を受けて岩国への米艦載機移転が秒読みとなり、
岩国への民意操作としか思えない、名護市への交付金給付決定が
2/8日の閣議で決定した。後から激辛に変わるアメだ。

アメリカポチの自公政府がこの事件の捜査に介入してくるのは火を見るより明らかだ。

神父ヴァレンチノ(ヴァレンティヌス)は、博愛・平等をうたった社会運動を起こし、
当時禁じられていたローマ帝国軍人の結婚を手引きした。
さらには禁断の新興宗教キリスト教の司祭だった事で政府の逆鱗に触れ、
西暦269年のきょう処刑され、後世に聖人に列せられた。

調べ中にもかかわらずご丁寧に、妙なニュースが流されている。

米兵「拒まれ乱暴せず」 沖縄少女暴行事件(asahi.com:080214)

部屋に連れ込まれた被害者が、友達とつなぎっ放しにした携帯からは
「Shut up!(黙れ)」という怒鳴り声と
被害者の悲鳴が聞こえ続けたという。。。

この子は我が娘だ。

この子は我が妹だ。


県警の皆さんは、そう肝に銘じて正確な捜査を貫き、
決して日米両政府からの圧力に屈することなく、
今度こそ正義が勝つ事を証明して頂きたい。


(引用開始)
米兵「拒まれ乱暴せず」 沖縄少女暴行事件

2008年02月14日07時24分

 在沖縄米海兵隊員が中学3年の女子生徒(14)に乱暴したとされる事件で、強姦(ごうかん)容疑で逮捕された2等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)が沖縄県警の調べに対し「女子生徒に関係を迫ったが、拒まれたので乱暴はしなかった」と供述していることがわかった。県警は容疑者宅から押収したワゴン車やジャンパーを鑑定するなどして、慎重に裏付けを進めている。

 ハドナット容疑者は10日午後10時35分ごろ、北谷町の路上に止めた車の中で女子生徒に暴行したとして逮捕された。

 これまでの調べで、ハドナット容疑者は車内で女子生徒に抱きついたり、わいせつな行為を迫ったりしたことは認める一方、「拒まれたので無理強いはしなかった」などと容疑を否認しているという。

 また、沖縄市内で声をかけた女子生徒をバイクに乗せ、自宅に連れていった後、車で連れ回したとされていることについても、「無理やりではなかった。相手がいやがっている様子はなかった」と説明。「脅すようなことはしていない」とも話しているという。

 一方、県警はこれまでの調べで、容疑者に恐怖を感じた女子生徒は途中で友人に携帯電話で助けを求めており、車に乗せられてからも何度か逃げようと試みたとみている。
(引用おわり)


チョコレートの甘さのなかに覗くほろ苦さはは、
「新自由主義」の美名のもとにアフリカの子供たちにのしかかる
過酷な労働と人身売買の涙の味かもしれません。
おいしいチョコを食べて元気が出たら、報道されない真実を知るために
アムネスティのキャンペーンをのぞいて見よう!!
バレンタインデー・アクション2008

フェアトレード・チョコレートとは?
私たちが、バレンタインデーにできること…


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posted by Francisco at 13:00| Comment(1) | TrackBack(7) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月12日

Saudadeなるもの

このブログを始めて今日で一年が経った。
この一年、訪問してくださった方、コメントやTB を寄せてくださった方に
感謝申し上げます。
飽きっぽい自分が更新を続けていられるのも、人との情報の交換が
面白いからだと思う。

今回は、『Saudade(サウダーヂ)な日々』というタイトルにつながる
一枚のアルバムを。


LUZ(ルース)
1982年/CBS SONY→現在はEPIC SONYより発売(ESCA 7781)

LUZ.jpg日本版ジャケLuzOriginal.jpgオリジナル版ジャケ

Djavan(ジャヴァン)というミュージシャンとの出逢いは学生のころだった。

「ジャケットの鳥がすごくキレイでさ。試しに聴いたら、当りだったよ。」
LPの貸しレコードからコピーした一本のテープが、友人から手渡された。

 LUZ ポルトガル語で「光」。

「ふ〜ん。じゃ、聴いてみっか。サンバかい。。。
 だいいち、名前読めねーし。。。」

オープニング曲はいきなりミディアムテンポのレゲエ「Samurai」。
始まってすぐヴォーカルと寄り添う人懐っこいブルースハープは
紛れもなくスティーヴィー・ワンダーその人だった。

期待は、いい意味で見事に外れた。
いわゆる日本人の抱く『ブラジルっぽさ』がないのだ。

まっすぐに突き抜けるハイトーンと優しさの同居する声。
経験したことのない、微熱を帯びたような
 たゆたうような、着地しそうでしない、メロディーとハ−モニ−。
謎に満ちた夢見るようなポルトガル語の詞と、
 遠くアフリカの匂いのする跳ねたリズム。

聴いていると、自分がどこの国にいるのか分からなくなる。
人は誰もEstrangeiro(よそ者)だ。でもそれを日常が覆い隠している。
目隠しを外された時の、不安だけれど最高に自由な気持ち。

この一枚のアルバムで、ブラジルのポピュラー音楽に対する偏見を
根底から打ち壊されてしまった。
聴いた事のあるのはジョアン・ジルベルトとセルジオ・メンデスくらいで
「サンバとボサノバの国」程度の認識だった自分を恥じた。
アメリカ大陸の南半分には、目もくらむような宝物が輝いているんだ。

このアルバムがキッカケで、ブラジル音楽の虜になった。。。

イヴァン・リンスさんを可愛がっていたスーパー・プロデューサー、
クインシー・ジョーンズさんの目に留まったのがブレイクの発端で、
5作目にしてブラジル国内レーベルSom LibreからCBSへ移籍。
ロスの超一流のスタジオミュージシャンたちをフィーチャーして
1982年の米国デビューを飾った当時、既に33歳だった。

アルバム製作時、ジャヴァンさんがクインシーの仲介でスティーヴィーに
参加を打診すると、二つ返事で「米国では無名の新人」の依頼を快諾、
「楽曲が、すごくいい。今までのアルバム全部聴かせて欲しい。」と頼んだそうだ。

1949年、北東部のアマゾン下流の街、アラゴアス州マセイオ生まれ。
バイーア州などがある北東部は、その悲しい歴史から、アフリカ文化の色が濃い。

ポール・マッカートニーに憧れるバンド&サッカー少年。
女手一つで子供たちを育てる母。
当時、国は軍事政権下にあった。
非白人の青年の置かれた現実。選択は多くない。
軍隊に入ったが、耐え切れず逃げ出してしまう。

ギターひとつ抱えて地元でバンド活動に戻り、シンガー・ソングライターを目指す。
酔客相手にビートルズのコピーをしながら食いつなぎ、腕を磨く。
24でリオ・デ・ジャネイロに出、26の時にサンパウロのメジャーな音楽フェスティバルで入賞、
翌76年に27でメジャー・デビュー。
(1947年生まれと書いている音楽誌やブログもありますが、ここではレコード会社
 の記述に従いました。まあ、歳なんかどうでもいいけどさ。)

1964年のクーデターで出現した軍事政権に反対する「トロピカリスモ」という
運動に身を投じた最後の世代のひとりでもある。
全ての表現活動を弾圧する軍政は1985年まで実に21年間続いた。
全土に蔓延する拷問・殺害。。。
ボサノヴァ(新しい波)から始まる反抗の音楽たちも、レコード会社を操る政財界から
完膚なきまでに干渉を受けた。しかし、多くのミュージシャンは屈しなかった。

運動の先輩たちには、カエターノ・ヴェローゾ&マリア・ベターニア兄妹、
ジョルジ・ベンジオール(ジョルジ・ベン)、ガル コスタ、ナラ・レオン、
ジルベルト・ジル、エリス・レジーナ、ミルトン・ナシメントなど、
ブラジルのポップスを文字通り、背負って来たパルチザンたちがいる。
(急先鋒のナラとカエターノは殆どまともに活動できなくなり、カエターノは一時イギリスに、
ナラはパリに、それぞれ亡命を余儀なくされた。)

誰もが比喩を多用し、隠れキリシタンの念仏式の聖歌「オラショ」のように
「分かる人には分かる」高度に洗練された表現で反抗を続けた。
暗示的な歌詞表現の手法などがジャヴァンさんの作風に大きく影響しているのは
明らかだ。
しぜんと彼の歌には、直接・間接に人権侵害に抗議する作品が多い。

ジャヴァンさんはアフリカ・アンゴラなどから拉致されて来た奴隷、そして
殺戮の歴史を生き抜いてきた先住民(インヂオ)という、自分の中に流れる
自然とともに生きる二つのルーツの血を誇りとしている。
アコースティックな響きを大切にし、愛用する楽器はオベイションだ。

ライブでは80年代後半に2回、95年に1回の計3回来日している。
95年11月の時は、コンサートの間中、オーディエンス一人一人と目を合わそうとしていた。
そして最後に、ステージに群がるファン全員と、力強く、長い間握手して下さった。
当時すでに、中南米では押しも押されもせぬスーパースターだったのに、
なかなか遠い日本まで来られない事を自覚し、ファンの気持ちに応えようと
されていたのだと思う。
楽々と熱気溢れるステージをこなしたミュージシャンのしなやかな指は、
ギターを冷静にコントロールしようという緊張からか、汗ばみ、冷え切っていた。
その真面目さ、腰の低い優しさが、10年以上経った今もこの手に感触として残っている。
(すばらしい演奏をした人の手は、決まって緊張に冷え切っている。
 少なくとも自分が今まで接してきた音楽家はみんなそうだった。)

今ではお嬢さんのフラヴィア・ヴィルジニアさん、
息子さんのマックス・ヴィアナさん&ジョアン・ヴィアナさんも
人気ミュージシャンとなり、音楽のゲノムを受け継いで活躍されている。

MPB(ブラジリアンポップミュージック)の名でひとくくりにされてしまう事が多い
ブラジルの音楽シーンは、ショーロ、ボサノバなどをベースにしながら、
アフロ、ジャズ、ソウル、R&B、ロック、ヒップホップ等が自由に溶け合い、
世界でもまれに見る程の豊穣な文化の海を形成している。

多様性は強さだ。ケルトや沖縄の音楽の豊かさを見ればわかる。

ブラジル音楽を「リゾートっぽいアイテム」として楽しむのも、もちろんステキだ。
いつもの部屋が、一瞬にして熱帯の花が咲き乱れる楽園に変わる。

でも、戯れにそっとめくった花弁の間から薫り立つ、甘やかでいて、
心を揺さぶる何かを吸い込んだ時、あなたは扉を開かずにいられなくなる。

切なさ、憧れ、光と翳。一緒に生きることのすばらしさ。
大切なものは、葉末の朝露のように。

ようこそ。Saudadeな日々へ。
posted by Francisco at 02:51| Comment(5) | TrackBack(4) | 名盤百選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

ナイロビから岩国へ

米軍艦載機移転反対の井原勝介氏が容認の福田良彦氏に負けた。

住民投票では、民意は確かに真逆だった。

岩国発の殺人兵器が子供達をジャムのように吹き飛ばす。

撒き餌の腐臭。のどを突き刺す植民地化のハリ。

カラダは許しても心は渡さない、と言いたかった。

選挙は結果が全てと言うが。

野党への、へヴィーな最後通告。

ここは目を背けず、敗因の分析が急務。


そしてもうひとつ。

当 47081 福田 良彦 無新

  45299 井原 勝介 無前

12万人の有権者がいて、たったの1782票差は極端に微妙。

サンケイの 23:19付けの報道を除き、
ほとんどどこも得票数を第一報で報じていないことの異常さ。

何かの理由で報道できなかったのか?


負け惜しみだ、陰謀論だと言うなら言わせておけ。

住民票の最終兵器は使われたのか?

何もなければそれまでだ。

76.26%という高投票率。
(昨年3/12の住民投票は58.68%)

ナイロビでは今日も血が流れている。

彼らも最初は、選挙結果に納得したいだけだった。


国賊新聞が間髪入れずソッコー社説を出している。

どこをどうひねったら、こういうウソッパチ記事を恥ずかしげもなく
捏造し、公共の新聞だと言ってバラまけるんだろう。

岩国市長選 米軍艦載機移駐を着実に進めよ(2月11日付・読売社説)

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posted by Francisco at 01:46| Comment(8) | TrackBack(12) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

農薬ギョーザ・倖田発言の水面下で

農薬ギョーザで誰が得をしたのか?

TKY200802020244.jpg


小野寺光一様、さすがアンテナの感度良好。

これとか
これもすごい

。。。なるほどね。

朝日新聞・東京新聞は、勇気をもってよくぞ報じたものだと思う。

JT株、ギョーザ事件公表前に急落 監視委が情報収集(asahi.com:080203)

(引用開始)
 子会社が輸入した中国製冷凍ギョーザで中毒が起きた日本たばこ産業(JT)をめぐり、事件が公表される2日前の1月28日、同社株に大量の売り注文が出て、株価が大幅に下落していたことが分かった。市場関係者からは、不自然さを指摘する声が出ており、証券取引等監視委員会も情報収集に乗り出した。

 JTが事件を公表したのは1月30日夕。事件が報じられていなかった同月28日、大量の売り注文が出て終値は前週末比4万8000円安い56万2000円になった。下落率は7.8%に達し、出来高も前週末の約2倍にあたる5万2000株、売買代金は303億円に膨らんだ。

 同日の日経平均株価の下落率は3.9%。東京証券取引所第1部全体の出来高も前週末より2割少なく、JT株の動きが目立った。一方、年初から25日までの値動きをみると、JT株の下落率は4.9%で、同期間の日経平均の下落率7.2%に比べて小さかった。

 市場関係者からは「公表2日前の急な値動きは不可解だ」(大手証券)といった声が出ている。値動きや出来高の大きさから、「個人ではなく、機関投資家が大量に売った可能性がある」(同)との見方が強い。

 これに対しJTは「当社関係の不正はないと考えているが、取引の詳細はわからない」(IR・広報部)としている。

(引用おわり)

朝日が他社の出方を見て2/3まで待ったのに較べ、東京はいち早く2/2の夕刊で報じている。
東京新聞(中日新聞)が2/3の社説で、悪法「裁判員制度」を不自然なくらい賛美したのは、
この株価疑惑の記事でオカミのお怒りに触れた為かもしれないな。
そう考えると、妙にナットク。

毒混入ギョーザ JT株、公表前に急落 監視委 情報漏れを調査(東京新聞:080202夕刊)

(引用開始)
 中国製ギョーザによる中毒が公表される二日前に、輸入元のジェイティフーズの親会社・日本たばこ産業(JT)の株価が大きく下落していたことが二日、分かった。証券取引等監視委員会は、情報漏れによるインサイダー取引の可能性も考慮して取引状況を調べている。 

 JT株が大きく下落したのは一月二十八日。始値の五十九万円から二万八千円下落し、五十六万二千円で取引を終えた。出来高は前日の約二倍に当たる五万二千六百二株だった。千葉、兵庫両県警は翌二十九日にギョーザから有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出し、JTは三十日に中毒を公表した。

 最初の食中毒は昨年十二月二十八日に発生。JTはその後、保健所と連絡を取るなどしていた。

 監視委は株価の変動要因が公表される前に取引が活発化した場合は実態を調べており、最近五年間では毎年約五百−八百八十件の同様の審査が行われている。

 JT広報部は「当社としてはそもそも不正取引があったとは受け取っていないので、社内調査は行わない」としている。

(引用おわり)

そして、ここへ来てJT株の急激な回復・続伸。
急落局面で大バクチを打ってカラ売りを仕掛けたり、
底値で大量に買っていれば、億単位で大笑いだよなー。

赤福の新会長には、外資系カード会社の役員が天下りして来たそうだ。
不二家の件でも同じ系列の金融資本がボロもうけしてるらしい。

小野寺さんが言うように、兵庫県警、朝日新聞社、東京新聞社の関係者が、
人事異動やチカン逮捕で社会的に隔離されないか心配だ。

それにしてもメディアへの情報統制の圧力はすごい。ギョーザへの薬物混入は
何が何でも中国国内で行われたように決め付けるバイアスが掛かっている。
薬剤の不純物の含有比率から言って、日本国内には有り得ないとか。。。
漁船か何かでコソッと持ち込めば終わりじゃん。
まだ捜査も終わってないのに。

こういうナダレ的な世論誘導型の報道って、何だか怖い。
「羊水発言」で、倖田くーちゃんをバッシングする勢いが止まらない。
オールナイト・ニッポンの問題の晩は録音だったんでしょ?
編集時に人権に対して危機意識を持たなかったフジ・サンケイ側にも一因がある。
かわいそうに(TT)。一人に全部背負わして極悪人みたいにイジメるこたーないじゃないか。

社会人として、人を傷つける軽率な発言は、厳に慎まなければいけない。
有名人であればある程、自分の名前で大勢の人が食べてるのを忘れるわけには行かない。
だからといって、言論統制の方向に走るのはもっとヤヴァい。
東京新聞が2/8、放送作家の石井彰さんの意見を載せていた。ホントにその通りだと思う。

「いろいろ自由に言えるラジオだからこそ、伝えることがテレビに比べてより深くなる。騒動を機に、発言に慎重になる、言葉狩りのような方向に行くのを恐れている」

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倖田来未の不適切発言 ネット介し問題大きく 『軽率だった』TVで涙の謝罪(東京新聞:080208)...続きを読む
posted by Francisco at 07:21| Comment(1) | TrackBack(4) | くらしの安全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

揮発油税で建設発注増?固定資産税UPで温暖化防止??

日本の市街地は行政上『住居地域』っていう都市計画の区分けがされてる所が多い。
これは、住宅地と商業、工場地域を混ざり過ぎないようにルール化する事で、
日照権、空気・水の汚染、騒音・振動などの環境トラブルを減らし、
逆に商業や工業が、必要以上の制約を受けないようにする為だ。
建築基準法に基づいて、自治体が地元の実情に応じた線引きをし、
一定の効果を上げてきた。

こんど急浮上してきた新しいルールのアイディアは、

  『低炭素地域』 

     。。。なんじゃこりゃ(-_-;)

都市計画家の重鎮中の重鎮、伊藤滋さんが温室効果ガス削減への提案として、
「低炭素地域」っていう地域を役所が指定し、地域ごとに厳しさを段階付けるべき、
って東京都内で講演したそうだ。
(大和ハウス工業大ホールで1/24にあった「都市・環境フォーラム」で。)

都市計画で「低炭素地域」指定を/伊藤滋早大特命教授、
 温室効果ガス削減へ提案(建設工業新聞:080128)


容積率(敷地に対して建てられる床面積の限度)の高さ順に第1種から第5種までの
『低炭素地域』を自治体が指定する。

戸建住宅は禁止して、商業ゾーン(1・2種)ならエネルギー制御設備の
置き場を地下室を掘らせて確保する(建築工事)とか、
1〜3種の地域には、10ヘクタールに1ケ所のエネルギーセンターを作る(プラント工事)とか、
住宅地の既存家屋はバツとして窓や外壁を二重化する(リフォーム工事)義務を負わせるとか、
新しい温暖化ビジネスの香りが馥郁(フクイク)と漂っております。

固定資産税に「カーボン・オフセット費用」という環境税を上乗せすることも提案。

当然、大地主から順にたくさん取るんですよね?!
一律に負わされたらネコの額のビンボー所帯はたまらない。

大きな再開発事業には、『市街地・エネルギー統合地区』ってのを設定して、
ナンと揮発油税(デターーー)から区画整理と再開発に補助金を出すんだとか。

パイプライン作るのに揮発油税を使うのかよ。
ガソリン使った分だけ、地球にやさしい街づくりが出来ますと。
次から次へと、ホントよく思いつくもんだ。

「街づくり」を減らした方が、よっぽどCO2排出が減ると思うけどな。

ここまで来ると環境対策のためなのか、カネ集めのためなのか、ビミョー(-_-;)
伊藤さんといえば、国の都市計画行政に絶大な影響力を持ってるから、
リアルな話として、そのうち国民生活に負担が来るだろう。

業界紙以外ではまず報道されないよな、このテの話って。。。


環境省も研究費を付けて、国交省と相乗りで
「低炭素地域づくり面的対策事業」ってのを推進するらしい。
地域づくりの計画に低炭素の概念をプラスし、緑化や風の道、
公共交通の乗り継ぎのシームレス化による利用促進、
なんぞの対費用効果をシミュレーションするみたい。

研究のやり方は、低炭素の地域づくりを行う地域を公募し、
地方公共団体・地域住民・NPO・事業者等が参加する
『地球温暖化対策地域協議会』ってのを作り、CO2削減目標や計画決め、
その為の調査・シミュレーションをするんだそうだ。

http://www.env.go.jp/guide/budget/h20/h20-gaiyo-2/027.pdf
http://www.env.go.jp/guide/budget/h20/h20-gaiyo/032.pdf

アメリカ等と違って、日本ではNPO法人は官庁が認可を下ろさないと
設立できないから、官サイドが運営方針、天下り先の確保、
カネの出入りのさせ方にカンタンに口をはさめる構造になってる。

なんか、伊藤さんの提言も、結局これと地続きの概念
だったりして、などと妄想してみる...

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posted by Francisco at 04:34| Comment(0) | TrackBack(2) | サイエンス・環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

注意!!ゲイツたん、暴走中。

たまにはITネタ。

途上国(*)を中心に、OS/オフィス系ソフト共、ジリジリとシェアを落とすマイクロソフトですが
ついに将来の顧客、子供たちを「正しく洗脳」するための絵本を出したそうです。

ギャハハ。。。なんだこれ〜 (>< )ノシ_◇・゚ 。 アチチ(・・;ノ)ノ

マイクロソフトの絵本「ママ、なぜおうちにサーバーがあるの?」(Gizmodo Japan様:080115)

<引用開始>
「サーバーって知ってる?」

「大人たちが使うものだよね。会社にあるんだよ」

「でもサーバーってお家にある時もあるよね。もしママとパパが愛し合ってたら、パパはママに特別なプレゼントをあげたくなるかもしれないね」

「インストールはとっても簡単。パパがひとりでできる」

「音楽や写真やファイルを共有できるし、パソコンが壊れてもファイルをとっておいてくれる。すてきでしょ?」

「でも友だちはサーバーをすてきだとおもわないかもしれないね…変なのっていうかもしれない」

「どうしてそんなことが判るんだい? その子たちは本当はうらやましいんだよ。ぴかぴか光るサーバーがね!」

「そして、すてきなママとパパとサーバーがあるきみは、友だちがなんと言おうが気にしないよね?」

<引用終わり>

ああ、横っ腹いてえ。
安倍晋三センセの肝いりの軍国洗脳教材アニメ、『誇り』を思い浮かべちゃったのは、管理人だけかしら。

システムエンジニア・外崎(とのさき)様の抱腹絶倒コラム「がんばれ!!ゲイツ君」でも当然取り上げられてる。
今回はMSマインドコントロール特集。
ネタバレはもったいないので、あえて貼りません。
どの記事もサイコーに痛快です。ゼヒ読みにいらして下さい。


笑いの後は、ちょっぴり悲しいお知らせ。

Windows XPのセキュリティ設定で「自動更新」を有効にしとくと、
2/12にマイクロソフトが勝手にIE6をIE7へ強制アップグレードしてくれるそうだ

頼みもしないのに、してくれなくていいですから(゚Д゚)

経済産業省もウイルスや有害サイトの恐怖をあおってばっかりいないで
もっとこ−ゆー身近なトラブルを防ぐよう、企業と話す努力をして欲しいもんだ。
まさか今度の「CHECK PCキャンペーン」って、MS社ヨイショで、この目くらまし
も兼ねてるんじゃないだろな??

元々IE7ってVISTA環境で使うのを前提に作られてるんじゃなかったっけ?
セキュリティ強化とはいえ、なんでまた強制インストール。。。

今回は非正規版のWindowsでもインストールされる。
実は海賊版のあぶり出しか、カーネル攻撃が第一目的だったりして?


去年あちこちのXP人柱さん達から「IE7落ちまくり」との報告が出てましたが。
仕事先の友達は、試しに入れたら、IE7がdllを上書きしまくって、
たくさんのアプリケーションが動かなくなり、入れ直すのにひどい目にあった
そうだ。
(一回やっちゃうとIE6に戻しても完全にはフッカしないんだよな…
 XPはdll地獄の問題が野放しなんだからさあ。。。)

●ドライバがいじられて音が全く出なくなったり、
●EUCでエンコードされた文字がウィンドウ真っ白現象を起こしたり、
●セキュリティの名のもとに色んなWebアプリがはじき返されたり、
●PCの管理者どころか一般ユーザより低い権限でIE7を走らせない限り
 ActiveXが動なかったり(だいいち、この権限じゃJPG画像も取り込めない)・・・

ご自慢のRSSリーダーやタブブラウジングくらい、無料のブラウザでも
いまどき当たり前に付いてるしねえ。

まあ、マイナス側の話題には事欠きませんでした。
もちろん改善されたんですよね??

そりゃそうでしょ。
強制アップグレードするんですから。


イヤな人は、今のうちにPCの自動更新を外しておこう。

管理人の個人マシンは、月例パッチ当てる時以外はFirefoxだし。
AppleのSafariと一緒で、バージョンアップしても重くなったりしないよ(^_^)

XP環境でIEから乗り換えるなら、ヤッパリFirefoxでしょう。
無料だし、操作感は気持ちいいし、一度使ったらもうIEには戻れないな。。。
(ただし、セキュリティ・パッチの更新は自己管理が大切)

意地悪しないでFirefoxとXPのUpdateとの相性を直してくれれば、
好きでもないIEを使わないだけの話なのにな。MSとしてはそうも行かないか。。。

会社・学校等でグループ ポリシーを導入してる環境なら自動配布の無効化ツールキット (IE7BlockerToolkit_0816.exe)ってスクリプトを
管理者がMSから落として、グループポリシー管理用テンプレートで新設定を作って、
ドメイン全体に適用すれば、更新ブロックするレジストリが、各PCに作られるそうだ。
(最新版はギリギリの2/5にUPされてた。世界中に1週間でどうしろと。)

職場や学校で「インストールしないように」とだけ告知されてる方は、
組織の注意に従うのはもちろんだけど、
PCに更新をうながす表示が出ても、不用意にポチしないように注意しましょう。

しかし、システム管理者が手間ひまかけて停止しないといけない所が、腑に落ちない。

やることが逆だよ。今まで散々トラブル起こして来たんだから。
ものすげー自信に、こっちがビビってしまう。

デフォでは自動更新にしないで、更新させたい場合だけスクリプトを
拾って設定してもらう、ってのがフツーだと思うんだけど???

マイクロソフト、2月12日にIE6からIE7への強制アップグレードを予定(technobahn:080122)

<引用開始>
マイクロソフトがIE6を使い続けているWindows XPのユーザーを対象にセキュリティー上の理由からIE7への強制アップグレードを予定していることが21日までに米情報専門誌「インフォ・ワールド(InfoWorld)」の報道によって明らかとなった。

 これまでWindows XPの利用者の場合、IE7をインストールするためには正規Windows推奨プログラム(Windows Genuine Advantage)にパスする必要があったが、Windowsのセキュリティーセンターで「自動更新」が有効となっている場合には、正規、不正規に関わりなく、2月12日付けで自動的にIE7への強制アップグレードが実施されてしまうとしている。

<引用終わり>

*この頃「途上国」という言葉は差別的だとかで、
 「新興国」って呼ぶのがはやってるけど、これって
 経済発展できていない国や地域をあらかじめ除外してるよね。
 別の意味で問題ある呼称だと思う。だからこの言い方、嫌いだな。
 あえて言うなら「非・経済先進国」かな。
posted by Francisco at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Mac・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

「人権」を意識した1年だった・3〜霊峰キリマンジャロが泣いている。

ケニヤの流血が止まらない。
昨年末の大統領選での、与党の不正疑惑に怒った国民の暴動に
端を発した混乱が終わらない。
暴動で既に900人以上の方が亡くなり、避難民は25万人を超えた。

銃弾に命を落とした野党の国会議員もいらっしゃるそうだ。
街々に治安維持軍が大挙して投入され、まるで戦場。

野党優勢が伝えられる中、開票が終了したのか曖昧なまま、
一方的に勝利宣言し、大連立政権づくりを呼びかけ始めたのが発端。
EUの選挙監視団も結果に不正があったと見ている。

アフリカの優等生が一転、政情不安で苦しんでいる。
難民の流出、経済・物流の停滞など、周辺国への悪影響も出始めている。

権力とカネの甘い果実の味は、簡単に人を腐らせる。
24年間続いたモイ前大統領の独裁政権を倒して2002年に登場した
キバキ大統領の新政権が、再び地に堕ちるのは早かった。

社会が民主主義を勝ち取り、守り続けるのは、なんて厳しく難しいんだろう。

最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」は国民に呼びかけ、
1/21から政府強硬派寄りの企業の製品の不買キャンペーンを張り、
与党側への兵糧(ひょうろう)攻め作戦に出ている。
これは一歩間違うと、国民を分断することにもなりかねない、危険な賭けだ。
Kenya protesters to mount boycott(BBC:080118)

与党「国家統一党(PNU)」と野党「オレンジ民主運動」の指導者に宛て、
ケニヤの作家、詩人、市民活動家らが和解を呼びかける緊急書簡を発表した。
PNUキバキさん側と、ODMオディンガさん側双方に呼びかける、冷静で格調高い書簡だ。
ケニア選挙危機について 緊急解決を求める書簡(エイズ&ソサエティ研究会議・HATプロジェクト様:080106)

緊急書簡の和訳を読むと、選挙の不正、司法の独立、報道規制など、
明日の日本の風景に置き換えてもしっくり来てしまうような内容だ。
特に報道規制のくだりには身が引き締まる。

私たちは、報道規制を直ちに撤回し、ケニアの人々が、
今何が生じているかを即座に知ることが出来るようにする事を求めます。
私たちは、ケニアの報道機関が、この危機に関する情報を流し続けていることについて、
これを賞賛します。
危機の時期にあっては、憶測ではなく事実に基づいた民主主義の確立にとって、
自由で独立した報道機関の存在が不可欠です。


私たちは、この危機に当たって、国際的な各種の報道機関が、
ケニアの報道機関を支援すること、自由で独立した報道の権利を
促進し続けることを求めます。

(「続きを読む」の後に全文引用しました)

南アフリカ出身の宗教指導者・ツツ元大主教(ノーベル平和賞受賞者)も与党側を批判。
ツツ元大司教、ケニアのエリート層を批判(cnn:080105)

アフリカ連合(AU)議長でガーナ大統領のクフォーさん、アナン前国連事務総長、
そして現職のパン・ギムン(潘基文)事務総長も次々現地入りし、
入れ替わり立ち代り調停に骨を折っているけど、事態は収拾に至っていない。

日本のメディアはキバキ陣営のキクユ人と、オディンガ陣営のルオ人との民族対立
という図式のみに単純化しようと必死だ。何で???
民族対立は昨日・今日はじまった事じゃなく、1960年代からくすぶっている。
アメリカ型のグローバリゼーションにうまく取り入った富裕層と、そこからこぼれた貧困層
の格差が表面化したという事を、TVや新聞に流れないようにしてるニオイがプンプン。
日本国内の格差拡大だって、こうなったのはサヨクが悪い、中・韓・北が悪い、
って言ってる人は大勢いいる。
自公政権や経団連に怒りが向かうような報道を押え付けようとする意図が見える。
だまされないようにしないとね。

ケニアに一日も早く平和が戻り、国民の皆さんが悲惨な心の傷から回復して欲しいと
祈らずにいられない。

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posted by Francisco at 04:48| Comment(0) | TrackBack(3) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

正義かカネか ― 岩国市長選

未来を選ぶか、それとも目先のカネを求めるのか。

岩国市長選挙は、いよいよあした2/3(日)告示、2/10(日)投開票。

もう残された時間がない。

何が何でも井原勝介前市長を勝たせなければ、この国の未来は先細りだ。

岩国市民の皆様には、会社・役所・地縁・近所の目などに負けず、
ご自分とかわいい子や孫の幸せのことだけを考えて一票を投じて頂きたい。
一人一人の手に握られた一票は、本当に重い。

年間2000億もの思いやり予算に較べて、財政ひっぱくする岩国に
打ち下ろすアメとムチのスケールはわずか35億。
建設補助金を引っ込められて新市庁舎の建替えがストップしている。

地方の財政の苦しさに目をつけて、「殴る・蹴る」し放題の政府。

目先のカネと引き換えに自公の市議たちは、自分の郷里・岩国を
半永久的にアメリカ空母の艦載機の基地として売り渡そうとしている。

陥落すれば、沖縄と並んで、中東や西アジア侵略の前線基地になる。

これは故郷を売るだけでない、卑劣な売国行為だ。

日本が植民地としてアメリカ政財界にひざまづき続けるのか、
対等な主権国家として自分の足で大地に毅然と立つのか。

井原さんを勝たせて下さい。
明日の日本の子供たちために。


憂国の士・森田実さんの記事を引かせて頂く。

平和・自立・調和の日本をつくるために[68]
 岩国市からの報告《15》1月19日に行われた井原勝介前岩国市長の支援者の集会
 「風を力に!! 草の根大集会」を報じた中国新聞の記事(1月20日)が、
 井原岩国前市長を支援するボランティアの市民運動家・林保武さん
 (元庄原市議会議員)から送られてきた
 (森田実の時代を斬る〜森田実の言わねばならぬ【70】 :080131)


(引用開始・赤文字は管理人による)
 もう10日以上前のことだが、2月19日に行われた井原勝介前岩国市長を支援する「草の根大集会」に私も参加した。この模様を伝えた1月20日付中国新聞が、岩国市で知り合いになった広島県庄原市の林保武さんから送られてきた。
 記事中に私のことも書かれている。以下、紹介する。
《井原陣営はこの日、市民会館で「風を力に!! 草の根大集会」を開催。政治評論家の森田実氏、前廿日市市長の山下三郎氏らが応援弁士を務めた。支持者ら約千七百人(主催者発表)が集まった。
 井原氏は、「米軍再編が最大の争点だ。どちらが勝つかで、移転問題は百八十度違う結果になる」と移転反対を強調。「基地と引き換えにわずかな補助金をもらっても、一部の人が利益を得るだけだ」と、理解を求めた。
 森田氏は「岩国は希望の星だ。民主主義と地方自治を守る必要がある」と井原氏の姿勢を支持。山下氏も「全国の地方自治のために頑張ってほしい」とエールを送った。井原氏は森田氏と一緒に、JR岩国駅前などで街頭演説もした。》

 最近、私は岩国市長選(2月10日投開票)のことばかり考えている。寝ても覚めても、岩国市の市長選のことばかり心配している。岩国市民が未来を選ぶか、それとも目先のカネを求めるのか――これは、今後の日本にとっての重大な分岐点になると考えるからである。
 2月10日の投票日までに、もう一度なんとしても時間をつくって、井原前市長の応援に駆けつけたいと思いつづけている。岩国市民が「正義を選択するか」「カネを選択するか」――これによって、今後の日本の生き方が強い影響を受ける。何としても「正義」を勝利させなければならない。

(引用おわり)

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posted by Francisco at 09:47| Comment(5) | TrackBack(26) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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